
Activisionは、10月25日に『Call of Duty: Black Ops 6(BO6)』を発売。本作は『BO』シリーズの開発で知られるTreyarch(トレイアーク)から登場した久々の新作だけあって、マルチプレイヤーモードは非常に賑わっています。
しかし、今回注目したいのは『BO6』のシングルプレイモードとなる「キャンペーン」です。筆者は名作『CoD4:MW』のキャンペーンモードでFPSの魅力にハマった人間。マルチモードの楽しみを覚えてからも、各作品の「キャンペーン」はなるべくプレイしていました。
オリジナルの『MW』が発売されたのは2007年のことです。今から15年以上前であり、作品を重ねながらさまざまな変更や機能追加が行われてきました。そして、ちょうど前作『CoD: MW3』のキャンペーンが海外メディアで批判されたように、それらの変更は必ずしも上手く行っている訳ではありません。本記事では、そうした変化点を追いかけながら『BO6』でプレイできるキャンペーンについて評価していきます。
◆世界情勢の影で活躍するシリアスなストーリー

『BO6』のキャンペーンは、湾岸戦争の時代を舞台としています。冷戦も終結し、変化の波がCIAにも到達。歴戦のエージェント・フランク・ウッズらの流れをくむ主人公ら特殊作戦チームはとある任務を失敗したことで、体よく解散を命じられます。
しかし、そこに陰謀を感じた彼らは独自の「ローグ・エージェント」を結成。謎の武力組織「パンテオン」を追うべく、一度は拘束したラッセル・アドラーの奪還を目指します。

ストーリーの印象は『CoD:BOCW(コールドウォー)』の流れを汲んだ過去編モチーフの『CoD』という印象です。しかし、組織を完全に離れた部分は『CoD』としては特異である一方、『BO』シリーズらしいダークヒーロー的な要素を感じます。
◆戦闘システムの変動で遊びやすさと歯ごたえが向上

戦闘システムは概ね例年通りの形式を取る一方、細部には大きな変化が見られます。いかにも“ブラックオプス”らしい多数の秘密兵器が登場し、その中でも特に重宝したのがスパイカメラです。これで敵兵をスポットすれば、壁越しに確認できるようになります。

本作ではステルスで任務を進められる場面が多数あります。筆者の腕だと、だいたい序盤で見つかってしまうのですが、今作では敵の位置を確認しながら敵を一人一人片付けることが可能に。いかにもな特殊部隊っぽさを味わえました。
また、グレネードやラジコン爆弾などといった装備品はマルチパックに収納し、適宜取り出せます。歴代のキャンペーンでは「特殊部隊がなんでグレネードを2つくらいしか持っていけないんだ?」といった違和感もあったので、これは良い追加機能に思えます。

さらに落ちている武器の回収では、アタッチメントが分かりやすく表示されるようになりました。また、アーマープレートが常備できるようになっています。

これは自分にとって非常にありがたい変更でした。最近の『CoD』キャンペーンは敵の超反射と命中精度がかなり向上しており、即死を防げるアーマープレートは大変頼りになります。
◆ステージやロケーションのディティールは歴代屈指!

個人的に感激したのが、バリエーションのあるステージ構成です。歴代『CoD』でも任務のため世界中を回っていましたが、ヨーロッパの古都やマフィアが運営するカジノ、それに湾岸戦争中の中東など、輪を掛けて豊富な世界を楽しませてくれます。
例え同じステージであっても、ワシントンD.Cのパーティー会場と地下にある秘密施設に進むステージなどは前半と後半で雰囲気が大きく異なり、異なる面白さがあります。


また、各ステージに特色のある任務を用意したのもニクいところです。例えば中東の砂漠を舞台にしたステージでは、オープンワールド風のミッションが出現。各所にある敵拠点を潰すことで、爆撃機や戦闘ヘリの支援を要請できるなど、自由な戦闘が楽しめます。



¥9,800
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)