「ゲームっていつから高くなったんでしょう?」海外ゲーマーの素朴な疑問が多くの議論を呼ぶ | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

「ゲームっていつから高くなったんでしょう?」海外ゲーマーの素朴な疑問が多くの議論を呼ぶ

「ゲーム」の値段は果たして安くなったのか、高くなったのか?

ゲーム文化 カルチャー
「ゲームっていつから高くなったんでしょう?」海外ゲーマーの素朴な疑問が多くの議論を呼ぶ
  • 「ゲームっていつから高くなったんでしょう?」海外ゲーマーの素朴な疑問が多くの議論を呼ぶ
  • 「ゲームっていつから高くなったんでしょう?」海外ゲーマーの素朴な疑問が多くの議論を呼ぶ
  • 「ゲームっていつから高くなったんでしょう?」海外ゲーマーの素朴な疑問が多くの議論を呼ぶ
  • 「ゲームっていつから高くなったんでしょう?」海外ゲーマーの素朴な疑問が多くの議論を呼ぶ
  • 「ゲームっていつから高くなったんでしょう?」海外ゲーマーの素朴な疑問が多くの議論を呼ぶ
  • 「ゲームっていつから高くなったんでしょう?」海外ゲーマーの素朴な疑問が多くの議論を呼ぶ

海外掲示板Redditにて、「ゲームが安かったころを覚えていますか?」というトピックが投稿され、議論を呼んでいます。

ゲームは安くなったのか?高くなったのか?激論を交わす海外ゲーマーたち

同掲示板のトピック主が提示したのは、1995年頃のカナダ・トイザらスの広告(現在はモデレーター削除)です。同広告にはSNES(海外版スーパーファミコン)の『DOOM』『Mortal Kombat 3』が94.99カナダドル(当時の日本円レートで約7,000円)で販売されることが告知されていました。

海外ゲーマーたちの意見を見ていると、「SNESやPS1・PS2の時代は50ドル、PS3や360世代では60ドル、そして今は70ドル」と、多くのゲーマーたちが世代に応じてゲームの値段が上がっているという認識を持っているようです。

『フォートナイト』

ただし海外ゲーマーの間でも反論はあり、「ゲームにかかる人件費や物価のインフレを考慮するとゲームソフトの値段は相対的には下がっている」「20年で20ドルという価格上昇は、要求されるゲームのクオリティが引きあがったことを踏まえても、インフレを考えると安い」という意見も見受けられます。また、「Xboxゲームパスのようなサブスクリプションサービスや、『フォートナイト』のような基本プレイ無料ゲームの隆盛を考えると、実質的にゲームを楽しむための値段の障壁は下がっているのでは」という意見もありました。

『スーパーマリオブラザーズ』

参考までに日本の例を挙げると、FCのローンチソフトであった『ドンキーコング』の定価が3,800円(後に4,900円に改定)、1985年の『スーパーマリオブラザーズ』の定価が5,390円、FC末期である1993年の『ロックマン6』の定価が8,580円となっています。

『スーパーマリオワールド』

SFCになるとローンチソフトの『スーパーマリオワールド』の定価は8,000円、2大RPGのSFC最終作『ファイナルファンタジーVI』『ドラゴンクエストVI』の定価は共に11,400円と、SFCでは定価が5桁円を超えるソフトが珍しくありませんでした。但しSFCソフトは小売りの流通次第で大幅に値段が下がることがあったり中古市場が盛んだったりで、当時は必ずしも「定価=当時のユーザーの購入価格」でなかったことには留意する必要があります(とある非公式ソフトのベースとなったことで有名な某サッカー選手の名が冠されたゲームは、「発売日よりも前に」非公式ソフトの制作元に恐ろしく安い価格で大量に運ばれていたとか……)。

当時のライバルハードを見てみると、PCエンジンのローンチソフト『ビックリマンワールド』が定価4,950円、CD-ROMを使用したRPG『天外魔境 ZIRIA』が7,200円と、およそ5,000~8,000円台に固まっています。

メガドライブではローンチソフトの『スペースハリアーII』が6,380円、ハードを代表する『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』が6,600円、メガCDのRPG『LUNAR ザ・シルバースター』が8,580円と、やはりこちらも6,000~8,000円台に固まっています。

『ファイナルファンタジーVII』

PS1の時代がやってくるとメインから生産コストの安いCD-ROMを採用し、もともとソニーはCD-ROMの生産に強かったこともあってかソフト1本5,800円、高いソフトでも6,800~7,800円というのが標準になります(参考:『ファイナルファンタジーVII インターナショナル』の定価が7,480円)。

『大乱闘スマッシュブラザーズ』

ライバル機となるセガサターンは同じCD-ROMという事もあってかプレイステーションのソフトの価格をほぼ踏襲する形になり、ニンテンドー64はカセット媒体を採用しつつもライバルハードの影響か、ソフトの定価は下がりつつありました(ローンチの『スーパーマリオ64』は定価10,780円、『大乱闘スマッシュブラザーズ』は定価6,380円)。

その後、PS2ではだいたい6,800円台のゲームソフトが中心となり、PS3/Xbox360時代では7,800円、そして2010~現代ではいわゆる「AAAソフト」はおよそ9,000~10,000円近い価格となっています。

現代では「AAAソフト」以外にも大量の基本プレイ無料ゲームや安価な買い切りゲーム・インディーゲームも多数溢れており、単純にゲームソフトが高い、いや安いという議論では語れない土壌になっているのではないか?と筆者は考えています(「ゲームがきわめてコストパフォーマンスの高い娯楽」であることは間違いないと思いますが)


読者の皆様は、「ゲームの価格」についてどう思われますか?是非ともコメント欄でお伝えください。


ジーコ 日本サッカーに革命をもたらした伝説
¥2,189
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
ライター:ずんこ。,編集:キーボード打海

ライター/石の中にいたいブロガー ずんこ。

ダンジョンの間に挟まれたい系男子。某掲示板でRPGツクールに目覚めその進捗目的でブログを書き始めるも、いつの間にかDRPGが中心の内容に変わっていた。 DRPGと麻雀・ポーカーゲームと元ネタとの差別化が光るフォロワー系ゲームをこよなく愛する。サービス終了したアーケードゲーム『ポーカースタジアム』の公式大会優勝という凄いんだか凄くないんだかわからない肩書きも持つ。

+ 続きを読む

編集/「キーボードうつみ」と読みます キーボード打海

Game*Sparkの編集者。『サイバーパンク2077 コレクターズエディション』を持っていることが唯一の自慢で、黄色くて鬼バカでかい紙の箱に圧迫されながら日々を過ごしている。好きなゲームは『恐怖の世界』。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ゲーム文化 アクセスランキング

  1. 上半身だけのパートナーと接合した状態で旅を進める!ポストサイバーパンク・サバイバルホラーRPG『GRAFT』

    上半身だけのパートナーと接合した状態で旅を進める!ポストサイバーパンク・サバイバルホラーRPG『GRAFT』

  2. 実写ドラマ版「フォールアウト」は“正史”であり、『Fallout 5』ともリンクする―トッド・ハワードふたたび語る

    実写ドラマ版「フォールアウト」は“正史”であり、『Fallout 5』ともリンクする―トッド・ハワードふたたび語る

  3. eスポーツ大会でまさかの不正行為も、所属チームは普通に敗北…。当該選手はチームからも除名へ

    eスポーツ大会でまさかの不正行為も、所属チームは普通に敗北…。当該選手はチームからも除名へ

  4. 初代アニメ「ポケモン」“オープニングの少女は一体誰?”海外ファンの疑問が話題に―ローカライズで謎となった”スカートのあのコ“

  5. 東京都主催の『スト6』ゲーム大会、女性キャラの水着コスチュームが使用禁止に―“良い子”たちに配慮か

  6. お前はガンダムではない…ガンプラコンテストに「中国製プラモ」がミキシングと偽って応募され騒動に

  7. 『月姫』アルクェイドのモデルとされる人物、詳細23年越しに明らかに―海外ファンの調査、実を結ぶ

  8. 92歳のおばあちゃん、意気込み通り優勝!最高齢95歳も出場した『鉄拳8』ケアeスポーツカップ大会、熱戦の動画公開中

  9. ドラマ「フォールアウト」シーズン2にゲーム解説YouTuberが関わる。用語監修をきんたん氏が担当

  10. 2026年の『テイルズ オブ』リマスタープロジェクトは“さらに過去の名作”が対象に。シリーズ完全新作についても語られた「30周年記念動画」

アクセスランキングをもっと見る

page top