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「ファミコンカセット1052本」がメルカリに登場―「あと1本でコンプリート」の貴重なカセット群が“ゲーマーの終活”として出品される

ひとりのゲーマーとして、深い敬意を抱かずにはいられません。

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「ファミコンカセット1052本」がメルカリに登場―「あと1本でコンプリート」の貴重なカセット群が“ゲーマーの終活”として出品される
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2025年1月28日現在、メルカリにて「ファミコンカセット1052本(コンプリートまであと1本) +ニューファミコン+α」出品されています。こちらは出品名の通り、1本足りないもののファミコンカセット1052本、そして「ニューファミコン」がずらりと並びます。

「本当に面白いファミコン神ゲー BEST 100」や「必勝攻略法」といった書籍など、様々な「+α」もあわさったこちらは3,403,000円(税込)、まさにコレクターの集大成と呼ぶべきセットでしょう。

出品者の「ヒゲかつお」氏は、これらを30年以上かけて収集したと述べています。商品ページの画像を見るだけでも眼福なこちら、ここまで集めるのにいかほどの努力がなされたかと、思わず感じ入ってしまいます。

HPより引用。

そして同氏が出品に至った理由は“終活”とのこと。ご自身の死後に廃棄されるよりも必要な方に譲れたら、との想いが込められての決断のようです。同氏はあわせて「可能であれば国内での流通を希望しますが、最終的に国内外は問わず、商品を大切に扱って頂ければと考えております」とも述べています。

実際に、レトロゲームは現在では次々と失われていきつつあります。ゲーム業界の大きな課題として「アーカイブ問題」が挙げられ、有識者によるシンポジウムなどが開催されるほどに問題視されています。現在では問題として認識されていますが、これらを助ける存在に「趣味によるコレクション」があったことは想像に難くありません。


もっともこの出品が「どれだけ貴重で重要な物か」と敬意を抱くかたわらで、これはあくまで“いちゲーマーの終活”であることを忘れてはいけません。これらのコレクションが次代の、ゲームを大事に扱うユーザーの手に渡ることを祈るばかりです。

読者の中にも有形無形問わず、ゲーマーとして積み上げてきたモノがある方は多いでしょう。もし終活を考えるタイミングに差し掛かったら、ゲーマーとして何を遺し、繋げていくか。少し考えておくのも良いかも知れません。


ライター:高村 響,編集:Akira Horie》

ライター/ゲームライター(難易度カジュアル) 高村 響

最近、ゲームをしながら「なんか近頃ゲームしてないな」と思うようになってきた。文学研究で博士課程まで進んだものの諸事情(ゲームのしすぎなど)でドロップアウト。中島らもとか安部公房を調べていた。近頃は「かしこそうな記事書かせてください!」と知性ない発言をよくしている。しかしアホであることは賢いことの次に良い状態かもしれない……。

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Akira Horie

編集/『ウィザードリィ外伝 五つの試練』Steam/Nintendo Switch好評発売中! Akira Horie

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