「PS最高のゲームを最高の状態でプレイできる」「続編が出ないのが惜しい」海外レビューハイスコア『Days Gone Remastered』

かつて不安定なリリースを経験し、発売後のパッチやアップデートで時間をかけて改善され、優れたPC移植でさらに向上した『Days Gone』は、いまPS5でさらに輝きを増している。

PlayStationで最高のタイトルのひとつとしての地位を確固たるものにしているが、残念なのはSIEがこのIPにそれほど興味がないように見えることだ。いつか『Days Gone 2』で変わるのだろうか？

本作は、Bend Studioの壮大なオープンワールドサバイバルアドベンチャーを、これまで以上に見やすく、遊びやすくした作品だ。素晴らしいことに、ビジュアル改善とDualSenseのおサポートに加え、爽快な大群アクションに飛び込める新モードも追加されている。

安価にアップグレードできる人は言うまでもなく、初心者にとってもこのゲームを体験する最高の方法だ。

すでにPS4版で重苦しい楽しさを味わっている人にとって、2019年最も過小評価されたオープンワールドアドベンチャーの決定版に10ポンド（※編注 日本では1,190円）を支払うのは、私にとってはバーゲンのように思える。

他のデベロッパーが苦戦している中、オープンワールドのゲームデザインとゾンビアポカリプスの両面でスマートに仕上がっていることに本当に驚かされた。つまり、まだ『Days Gone』をプレイしたことないのなら、飛び込むチャンスだ。

Bend Studioはゲームへの愛情を込め、PS5とPS5 Proでさらに輝くリマスター版を堂々と復活させた。このタイトルが常に素晴らしいものであったことを証明し、「大群アサルト」ではクオリティが高く包括的な体験を提供している。もし原作がこのような形で出ていたら、今頃本当に続編が出ていたかもしれない。

本作は、SIEの他のシリーズと比べると物足りないが、良いゲームだ。しかし、追加要素や改善点が少なすぎるため、未プレイだったり、大ファンでもない限り、新たにプレイするのは無理だろう。

本作は、すでに堅固なゲームに磨きをかけただけでなく、新たなコンテンツと技術的な強化によって、体験全体をより豊かなものにしている。原作の技術的問題は解消され、より多彩で洗練されたゲームプレイ、よりタフなゲームモード、高度なアクセシビリティオプションが追加されたこのバージョンは、長年のファンやPS5で最も没入感が高いダイナミックなオープンワールドアドベンチャーを探している人はマストプレイだ。

とはいえ、未解決のエンディングの余韻と、長い間望まれている続編が実現しない可能性が高いという事実は、PSを代表する物語になり得た作品にほろ苦い後味を残している。

ゾンビアクションを取り入れたオープンワールドが好きなら、本作はプレイする価値がある。新モードとビジュアル改善がこのゲームをベスト版に仕上げているが、革命を期待してはいけない。

本作は、サバイバル好きにはたまらないゲームの印象的なグラフィックアップグレードだが、バラエティに富んだミッションが好きな人には、反復的に感じられるかもしれない。パーセンテージで表されるミッション構成はプレイヤーを自然にゲームに引き込み、アップグレードシステムは迅速な専門化と満足の行く進歩を可能にしている。

原作プレイヤーにとっては、大群アサルトモードが唯一の大きな追加要素であり、本編の大群戦のような直感的なスリルを味わいたい人向けだ。ただ、より戦略的な戦いを求めるプレイヤーにとっては、堅苦しく残忍な内容に苛立ちを覚えるかもしれない。

リマスター版は間違いなく過去最高のビジュアルとサウンドで、プレイしていて最も楽しいバージョンだ。しかし、メインとなるゲームプレイのループはひどいストーリーや主人公と相まって、いまだにイライラさせ続けられる。その結果、見た目はゴージャスなのにプレイしてもあまり楽しくないという矛盾したゲームになってしまった。