
U-Secret Studioは『ゴッドソウル ~叛逆の魂~』を2025年5月1日からSteamにて早期アクセスを開始しました。
本作は、いわゆる『Slay the Spire』タイプのデッキ構築型カードバトルをベースに、サイバーパンク要素や美少女要素、さらに恋愛学園ラノベ要素を加えたRPGという、何とも欲張りなゲームとなっています。
しかし、一見するとバラバラになりそうな要素を、本作では作品内に上手く落とし込んでいます。その面白さについて見てみましょう。
◆カードの組み合わせがバトルの基礎!「戦闘システム面」

やはり一番気になるのは。戦闘システム面でしょう。前述したように『Slay the Spire』系のカードゲームになっており、プレイヤーは配られたカードを適宜選択し戦っていきます。
使用できるカードは、自分とカードのスキルによって左右されます。序盤に保持しているスキル数は5~6個。強いカードは使用するコストも高いため、連発はできません。

戦闘前には所持しているカードでデッキの構築ができます。そのため、序盤は大体1~2コストのカードを多めに入れておき、小回りの効くような編成にしておくのがオススメです。特にデッキを組む際、コスト1のカードが与えられるダメージはよく見ておきましょう。カード選びの目安になります。

そして、これらカードには付属する効果があります。典型的なのが「元素」という種類のカード。こちらは同じ元素のカードが手札にあると、攻撃力が上がったりします。カードはショップ等で手に入れられるので、見つけたら欠かさずチェックするようにしましょう。

このようなデッキの組み立ては、カードゲームの妙とも言うべき物です。そのため、はじめの内はカードが手に入ると、どんな効果があるのだろうとワクワクしてしまいます。
◆カードだけでは終わらないキャラそれぞれのRPG要素!

ただ、バトルにおける重大な要素はカードだけではありません。それが「リンカー」や、各キャラクターたちの「ソウルバースト」といった存在です。
リンカーは戦闘を手助けしてくれる、いわゆるサポートカードとなります。リンカーたちはアクティブスキルとパッシブスキルを所持しており、アクティブスキルは好きなタイミングで使用できます。冒険中に遭遇したリンカーたちは、そのままパーティーに加えることができます。

敵の体力がミリ残りしている時に使ってとどめを刺すなど、活用方法はさまざま。パッシブスキルの方もなかなか強力なので、カードの組み合わせも鑑みつつ、リンカーを選んでいきましょう。

そして「ソウルバースト」はキャラクターそれぞれが持っている必殺技になります。強力なので、状況に合わせて使うと良いでしょう。また、次の戦闘への持ち越しもできます。

なお、キャラクターやリンカーたちにはレベルがあり、経験値で成長が可能です。レベルアップすれば、戦闘が楽になるでしょう。

◆カワイイキャラクターたちとハードなシナリオ

他に見所といえるのが、作中に出てくるキャラクターたちでしょう。どのキャラクターもなかなかにセクシーで魅力的。しかもストーリーなどを見ていると、衣装違いもかなり多く登場します。おまけにアニメーションも豊富!
また、各キャラクターはメインストーリー前に個別のキャラシナリオを楽しむこともできます。ギフトを贈ればキャラクターの好感度が上がり、キャラクターのさらに深い事情、それに新しいカードなどをゲットできます。

そんなカワイイキャラクターたちがいる一方、本作の世界観はなかなかにハードです。例えば第1話では、主人公が厳しい進学校に在籍している様子が描かれているのですが、休日が補講でほとんど潰れたり、調子が悪くても医務室に行けなかったりするなど、そのスパルタ具合は昭和そのもの。読んでいるだけで、鬱々としてきます。
しかも、ツラい目に遭うのは学生たちだけではありません。学校がさらなる補講を発表したシーンでは、ある親御さんが「お金がないので見送ろうかと思う」と発言したところ、他の方から「熱意が無い」と言われるシーンまであるのです。嫌な空気に対する解像度が高い。

しかし、その分戦闘に突入してそういった状況に「叛逆」していくシーンは気持ちが燃え上がります。一度世界観にハマったら、どんどんプレイを進めたくなるでしょう。
ただし、インディーゲームというのもあって、多少翻訳が追いついていない所も多いです。プレイできないほどではないですが、さらなるアプデにも期待したい所です。
◆楽しさと見やすさを両立したUI!

言及しておきたいのが、UI等のデザインです。インディーゲームには独特の見づらさなどがあったりしますが、本作はその辺りもよく考えられています。
例えば、各種UIはペルソナ風味のデザインを採用。初見時から、プレイヤーを楽しませてくれます。

さらに戦闘時のカードを選択すると、使う方向に矢印が伸びるなど、直感的な操作が可能になっています。また、追加効果の発揮しているカードにはエフェクトが追加されるなど、初めてのプレイヤーでも扱いやすくなっています。

デザイン性と使いやすさ。この2つを両立させてたのは、見事な技術といえるでしょう。

ちなみに、こういった気遣いはDLCでも健在。300円から1,000円程度で、キャラクターの壁紙をまとめた物やオリジナルサウンドトラック集、水着衣装などを購入できるようになっています。
◆一つの要素がハマるプレイヤーならぜひ!

あらためて本作は、要素の多さに驚きそうになりますが、全体的にそれらを上手に組み合わせてひとつにまとめています。

例えば、戦闘はただカードで上手く戦うだけかといえばそうではなく、バトルで得られる資金を使ってキャラクターの成長やショップでの買い物といったものへ繋がっていきます。
また、キャラクターシナリオにおいては話を楽しめるだけで無く、新カードなどを手に入れることができます。これはリンカーなどでも同じです。
このように、何か1つの要素に足を引っ張られることはなく、むしろ1つの要素を触っていくうちに、ゲーム全体を味わえるようになっていると思います。
読者の皆様におかれましては、もし興味のあるキャラがいれば、ぜひ本作を触って見てください。ひとたびハマれば、どんどん本作の魅力に引き込まれてプレイを楽しめるでしょう。
タイトル:『ゴッドソウル ~叛逆の魂~』
対応機種:Windows PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:Windows PC(Steam)
発売日:2025年5月1日
著者プレイ時間:2時間30分
サブスク配信有無:無し
価格:3,500円(2025年5月16日まで2,975円のセール中)
※製品情報は記事執筆時点のもの
スパくんのひとこと
美少女&カード要素は鉄板だけど、良い作りスパね!
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