米国カリフォルニア州テハマ郡保安官事務所は5月13日、Cottonwoodのエバーグリーン中学校に対する攻撃計画が未然に防がれたことについて記者会見を開きました。
事件の概要と経緯
5月9日夜、テハマ郡保安官事務所はテネシー州在住者からの通報を受けました。この通報者はオンラインゲームで知り合った少年が学校への暴力行為について話し始め、テハマ郡の学校を標的にする計画と声明文があると主張したことに懸念を抱いたとのことです。容疑者はコロンバイン高校銃撃事件の犯人と同じ服装と姿勢で撮影した写真も送ってきたといいます。
ゲーマー間のコミュニケーションが命を救う
通報を受けた捜査官らは、証拠を収集し学校と協力して14歳と15歳の容疑者を特定。5月11日に容疑者の自宅を捜索した結果、通報内容を裏付ける証拠が発見されました。両容疑者は犯罪的脅迫、爆発物の製造および所持、重罪を犯す共謀の容疑で少年司法センターに収監されているとのことです。
保安官によると、容疑者らは学校攻撃に使用するため即席爆発装置を製作・テストしており、100人以上の犠牲者を出すことを目論んでいました。さらに、学校攻撃の前に片方の容疑者の親を殺害する計画もあったことが判明し、大量殺人共謀の追加容疑が地方検察庁と保護観察局に送られています。
「何かを見たり聞いたりしたら、言う」の好事例
デイブ・ケイン保安官は記者会見で、「テネシーの通報者に心からの感謝を伝えたい。彼の勇気ある行動が多くの命を救った可能性がある」と述べました。また「何かを見たり聞いたりしたら、言うことの重要性が証明された好例だ」と強調しました。
なお、記者会見での質疑応答では、テネシー州からの通報者も未成年者であることが明らかにされています。また、容疑者の少年の一人が、いじめられたことが事件を起こそうと思った原因だったと述べているとのこと。しかし、一方で現在入手している情報では具体的な標的は特定されていないとしています。

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