2025年4月17日にSteamに登場した、『この赤いボタンを押さないで』というインディーゲーム。同作の開発者が「海賊版がダウンロード手順の映像付きで公開されていた」と海外掲示板Redditに投稿し、海外ゲーマーの関心を呼んでいます。
自分のゲームの海賊版を見つけたら?海外ゲーマーの意外な反応は……理解できる?できない?
私の開発したゲームの海賊版が配布され、YouTubeでダウンロード方法の解説動画も作られています。世界中にゲームを購入するお金がない人がいることは承知しているが、海賊版を推奨する人がいるのが嫌です。どうすればいいでしょうか。また皆様は、ゲームの海賊版についていかがお考えですか?
これは掲示板に書き込まれたゲーム開発者の嘆きです。

それに対して帰ってきた言葉は、日本のゲーマーたちにはもしかしたら意外なものなのかもしれません。特に多い反応は「ある程度海賊版が出回るのは仕方ないと割り切って無視をする」というものでした。
海賊版で確かに売り上げは落ちるかもしれないけれど、海賊版に手を出す人たちはそもそもゲームにお金を落とさない人だろう。
技術的には犯罪行為ですし、DMCA命令も発行できます。しかし私の本当のアドバイスは、特に心配しなくてもいいということです。一般的に海賊版のダウンロード数は実際のゲームの購入数と正の相関関係にあります。海賊版でゲームが気に入った人は、後にゲームを購入する可能性もあります。
海賊版が流れる価値があるゲームだったということを誉め言葉として受け止めましょう。
海賊版利用者に敵対的な意思を示すと、海賊版利用者は制作者を信用しなくなり、次作以降も海賊版が制作されるという悪循環に陥ります。
といった投稿が多数行われています。
なかには「公式海賊版を作る」という対応を提案する人もいました。「自分で海賊版専用ビルドを作って流し、そのなかに購入を促すメッセージを入れたらどうか?実際にこのやり方で成功したインディーゲームもあります」とのことですが……。
YouTubeの海賊版導入解説動画に対して、制作者自ら、該当の映像の存在を認知している旨のコメントを付けるという提案もあります。いずれにしても、「どうせ海賊版は止められないのだから、せっかくなので予想外の注目を集める行為をして状況を最大限に活用してみてはいかがだろう」といった意見が目立っています。
なかには、売価が高すぎるか、あまりに感覚からズレてしまっている国がある可能性を指摘し、ゲーム(のセールス戦略)側に問題があるのでは?とする声もありました。
いずれにせよ、日本のゲーマーから見て意外なのは、「ある程度は海賊版の存在を許容する」と考えている海外ゲーマーが多いことです。日本では、DS時代に社会問題となった「マジコン」関連はいうに及ばず、かつて一般PCゲームや成人向けPCゲームに海賊版が大打撃を与えたことも知られています。この日本と海外の意識差について、読者の皆様はどう考えますか?コメント欄でもご意見をお寄せください。
Someone made an "educational" video on how to pirate my $13.99 indie game on YT : ( What can I do about it?
byu/Captain0010 inIndieGaming
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