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ほのぼのビジュアルの裏に硬派な本格パズル潜む!動物たちの住処を築く『PRESERVE:自然の守護者』で恐竜の楽園作りを体験【プレイレポ】

頭を悩ませつつも視覚的に癒される特別な体験。

連載・特集 プレイレポート

アクションやFPSなど操作の激しいゲームばかりプレイしていると、ゆったりと落ち着いて楽しめるゲームを遊びたくなることはありませんか? 現実ではなかなかお目にかかれないような風景を眺めてのんびりする、これもゲームの楽しみ方のひとつです。

本稿では、そんな気分になったときに手に取りたくなるかもしれないパズルゲーム『PRESERVE:自然の守護者』のプレイレポをお届けします!

どんなゲーム?

『PRESERVE:自然の守護者』は、パネルを並べて作り上げた自然環境に動物たちを住まわせていくパズルゲーム。2024年8月よりSteam早期アクセスを開始し、2025年5月15日に正式リリースを迎えました。


山や海、森、草原など様々な環境が六角形のパネルで表現されており、一定数以上同じ環境をつなげることで生息地として成立。生息地となった場所には、その環境に適した動物を配置できます

これらの行動にはそれぞれ得点が設定されており、高得点の獲得を目指して奮闘する……というのが、プレイの基本的な流れです。

登場する環境パネルや動物たちの種類は、プレイ開始前に選択したバイオームによって変化します。

バイオームにはミーアキャットやキリンなどが登場する「サバンナバイオーム」、カニやダイオウイカなどが登場する「海洋バイオーム」などが存在。それぞれのバイオームには独自のルールやカードが用意されており、実質的なステージ選択システムとして機能しています。

恐竜たちの世界を作ってみよう!

ここからはクラシックモードを実際にプレイして、どのような世界を作り上げることができたかを紹介していきます。選択したバイオームは正式リリースにあわせて追加された「ジュラシックバイオーム」です。

始めは小さな土地からスタート。手元に配られたカードも少ないのでまずは環境を配置して得点を稼いでいきます。

一定の得点に到達すると、新しいカードや土地を手に入れることができます。手に入る土地の上限は決まっているので、先のことを見据えて慎重に配置していきましょう。

地盤隆起カードを使って山を作ったので、そこに「岩」の環境カードを並べました。同じ環境を3個以上つなげるとそこに動物を1体配置できるようになり、6個、12個でそれぞれ1体ずつ増え、最終的に1つの環境に3体の動物を配置できるようになります。

勘の良い方はお気づきかもしれませんが、逆にいうと12個以上同じ環境をつなげても、基本的に土地が無駄になってしまいます。必要以上に同じ環境が隣り合わないように気を付けるのが本作のやり込みポイントのひとつです。

今回は先ほど作った岩山から、ボーナスポイントを獲得できる「川」を配置してみました。川は必ず海タイルに流れ着くように引く必要があるので、ついでに海タイルを拡張して「サンゴ」の環境カードも並べていきます。

サンゴ礁は、アンモナイトやプレシオサウルスなどの生息地。配置したアンモナイトたちが元気に泳ぎ回っている姿を眺めることができます。

岩山にはアンキロサウルスを配置してみます。特徴的な背中の棘は皮骨板と呼ばれているそうです。

恐竜たちを配置したことで一気に得点を得られました。土地を拡張しつつ、新たに配られたカードを使って針葉樹やシダなどの生息地を配置していきます。

得点を稼いで拡張した土地に生息地を作り、そこに動物を配置してさらに得点を稼ぐ。このループを繰り返していくと、土地の拡張回数が上限に到達します。最終的な風景は、とても豊かなものになりました。

これ以上生息地を増やすことはできないので、どれだけ効率的に生息地を配置していたかが得点に直結することになります。

全体を写した画像の一番奥、シダの生息地が実は18マスつながった状態になっています。これは先ほどの12マス以上つなげるのはあまり意味がないという説明と矛盾しているのですが、実はある理由が存在します。

その理由というのは、18マス以上の生息地にしか配置できない特別な恐竜の存在。18マス以上繋がったシダの生息地には、スピノサウルスを配置できるようになるのです。

また、今回のルールでは達成することができませんでしたが、24マス以上繋がった生息地にはさらに希少な恐竜を配置できます。トリケラトプスやプテラノドン、ティラノサウルスなど誰もが知る人気恐竜たちがそこに割り当てられています。

土地が上限に達したあとも、恐竜を手札に戻せる特別なカードや、要らないカードを指定のカードと交換できる機能を使い、手詰まりになるまで微調整を行うことができます。

高得点を狙いつつも風景にも若干こだわった結果、絵になるスクリーンショットを撮影できたのではないでしょうか。

他のモードも充実

ここまでで紹介してきたのは、全てクラシックモードでのプレイの様子。まとめに入る前に他のゲームモードについても軽く説明しておきます。

パズル

「パズル」は完全に決まった手札と、土地で指定の点数を超えることを目指す詰将棋的なモードです。各バイオームごとに20問用意されており、記事執筆時点では80問プレイできるようです。

一手でも間違えると達成不可能になるシビアな問題もありましたが、素早くリセットできるため試行錯誤しながら回答を探ることができました。

クリエイティブ

「クリエイティブ」はその名の通り、自由に環境構築を楽しめます。クラシックでは不可能な異なるバイオームの土地を同時に設置することもできます。

海にはイルカが泳ぎ地上には恐竜たちが闊歩する……というような光景など、美しい風景を自由な発想で作り出すことができます。

癒しゲーの皮をかぶったかなり硬派なパズル

ここまで環境や動物(恐竜)など癒しゲームとしての側面をメインに紹介してきましたが、あくまで本作の本質はかなり硬派なパズルゲームであるように感じました。

クラシックモードは端的に言えば、リソース(土地、動物)に上限がある中で高得点を目指すというゲーム性。高得点を目指せば目指すほど、どの土地をどこまで広げるのか、川をどこに通すのか、土地の高度は揃っているかなど、配置の最適化を強く求められます。

土地配置の定石を見つけてしまえば同じことの繰り返しになってしまいそうですが、そこをカバーしているのがバイオームシステムです。バイオームによって異なる追加ルールやカードが設けられているため、ひとつのバイオームで通用した手法が他でも通用するとは限らない作りになっています。

一方で、好きな動物たちが暮らす場所を作り上げたい……という目標を持っているなら、ゲームシステムとの噛み合いが悪いと言わざるを得ません。得点を稼ぐことを考えると、動物を自由に配置するのは難しいのです。

また、プレイした範囲では動物同士の相互作用(縄張りや捕食など)も見られなかったので、得点を稼ぐために効率よく配置するだけのコマという印象が強くなってしまっています。

ただし、ゲーム内図鑑はそれを補うかのように詳細に作られています。豆知識なども記載されており、どんな動物なのかを楽しく知ることができる内容でした。

メインは硬派なパズルでありながらも、魅力的なビジュアルを存分に楽しみたいユーザー向けにクリエイティブが用意されていたり、難問に挑戦できるパズルステージも多数用意されていたりと、豊富な選択肢が魅力の本作。頭を悩ませつつも、視覚的に癒やされる体験を求める方はぜひプレイしてみてはいかがでしょうか。


『PRESERVE:自然の守護者』は、PC(SteamMicrosoft Store)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/ニンテンドースイッチ向けに配信中です。


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ライター:kamenoko,編集:八羽汰わちは

編集/多趣味オタク 八羽汰わちは

はちわたわちは(回文)Game*Spark編集部員、デスク担当。特技はヒトカラ12時間。

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  • スパくんのお友達 2025-06-02 4:20:35
    気になっていたのだけど、この記事を読んだら想像していたものと少し違うっぽい
    0 Good
    返信

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