「手の不自由な息子ともマリオカートを一緒に遊びたい」という一心からニンテンドースイッチ2向けコントローラーを改造し、全身を駆使して『マリオカート ワールド』を遊べるようにしたエンジニアのお父さんのSNS投稿が注目を集めています。
アクセルは足でも操作できるよう大きなボタン。ハンドル操作には大きなレバーを使用
『マリオカート』が大好きな、体の不自由な子どものために改造スイッチ2コントローラーを制作したのは、普段はロボットのエンジニアであるおぎモトキ氏。手の不自由な息子と一緒に、新作であるところの『マリオカート ワールド』を楽しむべく、今回の改造コントローラーを制作したといいます。

まず、巨大なスイッチボタンにAボタン(アクセル)を配置。これは手で押すだけでなく足で踏むこともできるサイズであり、実際のカートのように足で踏んでカートを進ませることができます。

ハンドルを操作は掴みやすい大きな持ち手の付いたレバーで行います。これにより片手の不自由な子どもでも、アクセルを足で踏み、片手でハンドル操作ができるようになっています。また、親子でハンドル役とアクセル役を分担することもできるようです。
このコントローラーを使って『マリオカート ワールド』を遊ぶ子どもはフリーランモードで多彩なリアクションを見せており、おぎ氏は「真剣な様子で画面を見つめてスイッチボタンを押し続ける息子、嬉しいな」「フリーランモードは誰でも遊べるボーダーレスなゲーム!」と評しています。
おぎ氏によれば、過去に同様のコントローラーをスイッチ向けにも制作していたとのこと。今回も親子で『マリオカート ワールド』を無事楽しめているようです。
編集部ではおぎ氏からコメントも頂いています。
体の不自由な息子が操作しやすいスイッチを接続できるための改造コントローラ発明は、実は5年前に一度作っていました。
特に息子は『マリオカート』が好きなのですが、『マリオカート』の決められたコース通りに操作して走らせる事が難しくて、なかなか自分から遊ぼうとしてきませんでした。
しかし、今回のNintendo Switch2の『マリオカート』で新しく追加された「フリーラン」モードが息子の好みにハマるだろう!とひらめき、発売入手してすぐにコントローラ改造の取組を進めました。 予想は見事的中で、息子はずっとアクセルボタンを押し続け、大好きなマリオのいるオープンワールドの景色が流れていくのを真剣に&夢中に楽しんでくれていました。
これまで難しいと思っていた、親子で一緒に遊べたという体験がなにより嬉しかったです。
なお、PS5では以前から通常のコントローラーでゲームを遊ぶことが難しい人向けに「アクセシビリティコントローラー」が発売されており、Xboxでもコントローラー以外にもさまざまなデバイスに入力を割り当てることが可能な「Xbox Adaptive Controller」が発売されています。
編集部では過去に、アクセシビリティをテーマに、身体に不自由を抱えたゲーマーの方への取材を行っています。
何はともあれ、これらの取り組みをきっかけに、より幅広い人たちがゲームを遊べるようになると良いな……と願う次第です。
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