資源管理、部隊編成、市街探索、カードバトル…要素てんこ盛りながら全てが噛み合っているデッキ構築ローグライト『As We Descend 深淵へ至る道』プレイレポ | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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資源管理、部隊編成、市街探索、カードバトル…要素てんこ盛りながら全てが噛み合っているデッキ構築ローグライト『As We Descend 深淵へ至る道』プレイレポ

ボルトシティへようこそ!

連載・特集 プレイレポート
資源管理、部隊編成、市街探索、カードバトル…要素てんこ盛りながら全てが噛み合っているデッキ構築ローグライト『As We Descend 深淵へ至る道』プレイレポ
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『Slay the Spire』の大ヒットから向こう……デッキ構築ローグライト界ではいまだに名作が出続けています。この度プレイした『As We Descend 深淵へ至る道』も、デッキ構築ローグライトのど真ん中を往く作品でした。

しかしながら、本作は都市管理や部隊編成と多くの要素が合体しており、なんとも新鮮な味わいがしたのも事実です。すでに多くの名作が発売しているデッキ構築ローグライトですが、名鑑の末尾に加えても問題ないくらいの奥深さを秘めている一本でした。

なお、記事執筆に当たってはNeon Noroshiよりコード提供を受けています。

遠征隊を指揮し、沈みゆく都市を護り抜け―硬派なフレーバーで魅せる激渋ローグライト体験

ゲームの舞台は「ボルトシティ」。円形の移動可能な城塞都市で、雰囲気たっぷりのイカした見た目をしています。どうやら都市の外界は腐敗しているらしく、機械神に護られたこの地が、人類最後の砦になっているようです。

「主に仕える者」に呼ばれた主人公は、都市を護るミッションを任されます(会話劇のシーンは『ディスコ・エリジウム』っぽいです)。ここで選択肢が出てきて、なんとなく気乗りがしないから断ることもできます。

主人公がやる気ゼロだということを知り、ドン引きする主に仕える者。せっかくなので確固たる信念をもって丁重にお断りすると、案の定ゲームオーバーになりました。

ザコ敵一匹すら倒さず、初期デッキのまま終了です。『As We Descend 深淵へ至る道』、完!

……まあ、さっきのはちょっとした夢だったことにして、いよいよ防衛任務がスタートします。

ボルトシティには色々なイベントが待っている!TRPG的な体験を楽しめる資源管理シム

本作には非常に多くの要素があるため、ひとつずつ順を追って見ていきましょう。

まずは市街を探索するパートから始まります。プレイヤーにはカードが配られ、それらを市街の各ロケーションに置いていくことでゲームが進行します。特にコストは発生せず、ほとんどの場合は使い切ってしまっても問題ありませんし「遠征隊」「使者(仲間)」のカードは次のサイクルで帰ってきます。

使者にはそれぞれ筋力・知性・風格といったステータスがあり、ロケーションごとに発生するイベントでステータスをチェックされ、ダイスロールが発生します。値が高ければ高いほどイベントの成功率が上がり、資源や通貨(または強い使者や戦闘用のユニット)が得られます。ようするにTRPG的な遊びということですね。

遠征隊はバトルを発生させるためのカードです(バトル自体は遠征隊ではなく“ユニット”を使用するのでちょっと紛らわしいですが)。いざ、壁の向こう側へと足を踏み入れていきましょう。

ボルトシティの外部には、資源が発掘できる候補地がいくつかあり、それぞれに取得できるアイテムが表示されています。最初のうちはどのアイテムに何の効果があるか覚えきれないかもしれませんが、ランを重ねるごとにわかってくるでしょう。

バトルの詳細は後程解説しますが、勝利することでスカベンジャーたちに発掘を頼むことができます。

彼らは確定でひとつアイテムを掘ってくれますが、それ以上の報酬は人数と確率とをにらめっこする形になります。仮に成功しなかったとしても、少額の通貨や街への貢献度といった残念賞はもらえるので、ひとまずゼロになるまで掘らせまくっておきましょう

そんな具合でサイクルがひとつ終わり、次のサイクルに向かいます。前のサイクルで手に入れたアイテムを駆使してパーティーを強化したり、サイクルの最後に都市を襲う中ボスと戦闘をしたりしつつ、5サイクルを計3回繰り返すとゲームクリアです。

ユニットを動かして敵を崩せ!独自のセンスが光るバトルシステム

では肝心のバトル部分についても説明しましょう。基本的にはオーソドックスなデッキ構築ローグライトを踏んでいます。デッキからカードを何枚か引き、ターンごとのコストの上限までカードを使用して、敵にダメージを与えていくアレです。

もちろん、バトルにおいても本作独自のフィーチャーが多々用意されています。

まず、本作はユニットそれぞれにカードデッキが組まれており、戦闘に参加させることで彼らのカードをひとつのデッキに混ぜて使います。1人戦闘ならそのユニットのデッキだけ、3人戦闘なら3人分のカードが使えるわけですね。

ここの時点でちょっとしたリスクリターンになっており、大所帯になるとそれだけ総合体力が高く、できることも増えますが、その分欲しいカードが引ける確率が下がっていくわけです。悩ましい~!

さて、いよいよバトルが始まります。本作は自陣と敵陣にひとつずつ「サポートゾーン」「ガードゾーン」という枠があり、それぞれに得意なエリアが決まっています。ひとまず近接ユニットはガードゾーン、遠距離攻撃ができるユニットはサポートゾーンに動かすとよいです。

そして、自陣のサポートゾーンの後ろに「ランタン」があり、女神像がそれを構えています。ランタンに攻撃が通り、HPをゼロにされてしまうと敗けなので、何が何でもモンスターを押し返していきましょう(ランタンに直接攻撃してくる卑怯なやつもいます!)

敵モンスターはなかなか手強く、何も考えずにカードを出していては簡単に負けてしまいます。なので「崩し」や「感電」といった効果のあるカードを使って、敵をスタンさせて行動させないプレイングが必要になってきます。中ボス以上になると、スタンによって弱点や攻撃に使う部位を晒すので、そこに追撃を叩き込むことでゲームを有利に進めることができます。

都市とバトルとそれぞれユニークなシステムが満載なのでなかなか難しそうに思えますが、チュートリアルが丁寧なのでそこまで面喰らうことはないでしょう。日本語ローカライズも(たまに抜けはありますが)問題なかったので、楽しくプレイできました。


一言で言えば、TRPG的フレーバーに乗っ取った資源管理シミュレーターと、デッキ構築ローグライトの戦闘が良い塩梅でくっついたゲームです。

しかしながら、その調整はなかなか丁寧であり、それぞれのシステムが高いレベルできっちりと融合しています。誰でも思いつくような組み合わせなのに、ここまで歯車が嚙み合っているケースは珍しいのではないでしょうか。

重厚感のあるSF的アートワークもあいまって、硬派なゲームに取り組んでいるときの独特の高揚感が味わえる一作でした。同ジャンルに飽きたという人でも、本作は一見の価値ありです!

『As We Descend 深淵へ至る道』は、PC向けにSteamで


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ライター:各務都心,編集:TAKAJO

ライター/ 各務都心

マーダーミステリー『探偵シド・アップダイク』シリーズを制作しているシナリオライター。思い出の一本は『風のクロノア door to phantomile』。

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編集/いつも腹ペコです TAKAJO

Game*Spark編集部員。『Crusader Kings III』と『Mount & Blade II: Bannerlord』に生活リズムを狂わされ続けています。ちなみに好きな映画は「ダイ・ハード」、好きなアメコミヒーローは「ナイトウィング」です。

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