これは全ヘビィゲーマーの夢だと思うのですが「今使っているPCよりハイスペックで、しかも持ち運びまでできてしまうマシン」があったら、最高だと思いません?そんな夢を叶えるノートPCがどうやら存在するらしいんですよ。その名もMSIの「Vector」シリーズです。
本記事では、最強PCが欲しくてたまらんのじゃ!というヘビィゲーマーに超・超おすすめなノートPC「Vector 17 HX AI A2XW」をご紹介したいと思います。
「Vector 17 HX AI A2XW」公式サイト
「Vector 17 HX AI A2XW」はモニター、キーボード、そしてI/Oポートが多機能すぎる!

モニターは17インチ・ノングレアタイプでアスペクト比16:10のWQXGA(2560*1600)の大画面。ゲーミングノートを謳うだけあって、なんとリフレッシュレート240Hzに対応しています。競技性の高いタイトルで重要視されるポイントはしっかり押さえていますね。

キーボードは高耐久&日本語配列タイプ。さらにスリムタイプのテンキーも付いています。リアリティを重視したミリタリー系のゲームだと、テンキーまで操作キーに含まれることがありますから、別途用意する必要が無いのは超ありがたいです。


そしてゲーミングノートですから、もちろん?光ります。WASDキーはスケルトンキートップを採用しているので、ひときわ輝いています。付属のソフトを使用すれば、キーボード全体を24のゾーンに分けて、RGBバックライトの色や光るパターンをコントロールできちゃいます。筆者は何度かLANパーティに参加したことがあるのですが、会場全体が暗くしてあることが多いので、瞬時にWASDに指を置くのが実はちょっと難しかったりします。声を大にして伝えたいですね。光るキーボードって便利だよ!

側面を見ていきましょう。右側側面にはUSB3.2 Gen2 Type-Aのスロットがふたつ、オーディオコンボジャックが搭載されています。

左側面にはSDXC対応のカードリーダー。そして、超高速データ転送が可能なThunderbolt™ 5 Type-Cスロットを2つ搭載しています。様々な用途に使えるこのスロット、映像出力においてはDisplayPort 2.1に対応しているため、本体のモニター、HDMIも含めて最大4枚のマルチディスプレイ環境を構築することもできますし、USB PDに対応しているため、市販のUSB PDアダプタやコンセントのない出先などでもモバイルバッテリーを使用すれば最大140Wもの電力供給に対応した充電が可能です。
他にもHDMIポートや、マウスやゲームパッドを接続できるBluetooth 5.4、207万画素でプライバシーシャッター付きの顔認証対応WEBカメラなどを搭載。そして無線LANはWi-Fi 7に対応。対応した機材なら、Wi-Fi 6Eの3倍以上の通信速度を誇ります。さらに背面には有線LANポートも完備。コダワリを詰め込んたスペックといえます。
「Vector 17 HX AI A2XW」は中身も最強スペック!
続いては一番気になるといっても過言ではない、性能面をチェックしていきましょう。本機は最新世代のCPU&GPUを搭載、推奨スペックの高いゲームもサクサク動くんです。
CPUはインテル® Core™ Ultra 9 プロセッサー 275HXを搭載。このマシン1台で高画質・高フレームレートのゲームと並行してゲームプレイを高画質で配信可能なほどの高性能を誇るそうです。また、AI専用プロセッサーNPUも搭載しているため、Win11に搭載されたAI「Copilot」も最大限活用できます。
GPUはNVIDIA® GeForce RTX™ 5090 Laptop GPUを搭載。ラップトップ用GPUながら、GDDR7メモリを24GBも搭載したモンスタースペック、先述した240Hz対応モニターの性能を遺憾なく発揮できる性能です。もちろんNvidiaの超解像技術「DLSS4」に完全対応、マルチフレーム生成によるパフォーマンスの向上などの恩恵もしっかりと受けられます。
また、CPU内蔵GPUを無効化することでGeForce RTXのパフォーマンス向上と安定性の向上を図るディスクリートグラフィックスモードも用意されています。
『inZOI』で本機の実力をチェック!
これらのスペックを実感するためにも、実際にゲームをプレイしてみたいと思います。今回は超リアルが故に、高い処理能力が求められるライフシミュレーションゲーム『inZOI』をプレイしてみようと思います。
今回のグラフィック設定は、
プリセット「ウルトラ」
NVIDIA DLSS Super Resolution「品質」
NVIDIA DLSS フレーム生成「オン」
レイトレーシング「オン」
といった設定にしてプレイしてみましょう。最大fpsは「制限なし」にしておきます、はたしてどの程度動いてくれるのでしょうか。


キャラクリエイトを済ませ、4人家族が住めるお家に移動。普通に一家4人で生活しているぶんには、fps平均80をキープしており、全くストレス無くプレイできています。


人やオブジェクトが多そうな遊園地に移動してみました。先ほどよりは多少数値が落ちますが、それでもfps60-70台をキープしています。設定プリセット「ウルトラ」でこれを維持できている、しかもノートPCで!というのはかなりとんでもないことではないでしょうか。

遊園地をブラブラしている間も、fpsが60台以下になることはほぼなかったため、非常に快適。思わずポップコーンも食べちゃいます。

さらに、今作はAIを活用した機能が存在します。ひとつめは衣服の柄などをAI生成する機能「AIテクスチャ」です。こういったシンプルな無地の服に、AIに生成させた柄を貼り付けることが可能です。

プロンプトを書き込み、生成ボタンを押すと「AIテクスチャ生成中…」の画面が表示されます。何度か試してみましたが、どれも10秒以下で生成が完了していました。この圧倒的なスピード感は本機のたまものではないでしょうか。

ということで、その時たまたま家の冷蔵庫にあったモノで柄を作ってみようと思い、「White grapes(白ぶどう)」と「Japanese Sushi(寿司)」の柄を生成しました。まぁ本当に家の冷蔵庫にあったのは納豆巻きなのですが、細かいことはいいでしょう。とにかく、本機ならば時間のかかるAI生成もサクサクっとこなせるわけですね。
さらに「スマートZoi」と呼ばれる機能。これは生成AIを利用してNPCに何を考えているのか、心の声を表示させるといったことができるようになります。ということで試しに……

「ゲームに登場する料理を再現する記事を連載中。」というキャラ背景を追加してみました。すると……

「よし、ゲームで何か新しい発見があるか見てみよう。常に注目しておくのは良いことだ。」

「うーん、もっと面白い料理のアイデアを後で試してみようかな。でも、鏡の上だけにアイデアを留めておくわけにはいかない。」と、常にゲームと料理のことを考えながら生活する白ぶどう寿司ガールが爆誕しました。特殊な人生すぎる……。
ちなみに、この機能(スマートZoi)をオプションでオンにする際、グラフィック設定を一段階下げるかどうかを聞かれます。それだけ負荷のかかる項目なのでしょう。しかし、あえてそのまま設定をウルトラのまま進めてみたところ、家の中でfps60から70を行ったり来たりする程度に落ち着きました。オフの状態ではおよそ80fps台をキープしていたことを考えると確かに数値こそ下がっていますが、60fps以上を維持していたため処理落ちをしている様子はなく、スムーズにプレイできていました。
「最強スペック」な「ノートPC」だからできること…それは「コレ」だ!
さて、高性能なマシンが手軽に持ち運びできるとなると、一つやってみたいことがあります。

彼女たちは空腹や睡眠など欲求のゲージがあり、その欲求を満たすための行動をする必要があります。料理もその一つです。これは冷蔵庫にあったホットケーキを焼いている場面。これをですね……。

「実際に台所に持っていって同時進行する」ということができてしまうんですね。美麗なゲームをどこでも遊ぶことができる。これが本機の最大の利点ではないでしょうか。
仕方がないと思いますが、高い処理能力が求められるゲームですし、バッテリーの消費速度はそこそこあります。しかし本機なら先述の「USB PD」のおかげで、対応するモバイルバッテリーを持っていればこういった「台所でホットケーキを焼きながらinZOIをプレイする」なんて特殊な環境でも素早く充電ができます。
もちろん、こんな特殊な状況でなくても、出先でコンセント以外の充電方法が確保できるというのはうれしいポイントですね。(筆者は残念ながら対応したモバイルバッテリーを持っていなかったため、ホットケーキを素早く焼くという原始的な対応に追われました。)

作中でホットケーキの上にブルーベリー、バナナ、バター、メープルシロップを掛けている描写がありましたから、すべて用意して再現した「inZOIホットケーキ」の完成です。

「こう」してホットケーキを食べるのってちょっと子供の夢感ありますよね。
お家でも出先でも、自分が満足する環境でゲームを遊びたい!そんな欲求を完全に満たしてくれる、パワフルな魅力に溢れたマシンではないでしょうか。
価格は税込679,800円ですが、240HzモニターにCore Ultra 9 プロセッサー 275HX、そしてRTX 5090 Laptop GPUなどなど、満足度の高いパーツを詰め込んだマシンですから、非常に長く使い続けられるであろうことは言うまでもありません。お金をたくさんかけて、満足できるパワフルなマシンが欲しいぜ!という方にピッタリな一台となっています。
今回記事に使用したのは「Vector-17-HX-AI-A2XWJG-4850JP」というモデルですが、少し性能を落として値段を下げた「Vector-17-HX-AI-A2XWHG-6359JP」も存在しますので、あわせてチェックしてみてください。
「Vector 17 HX AI A2XW」公式サイト【「Vector-17-HX-AI-A2XWJG-4850JP」スペック表】
基本仕様
OS:Windows 11 Pro
ディスプレイ:17インチ、WQXGA(2,560×1,600)、ノングレア、240Hz
CPU:インテル® Core™ Ultra 9 プロセッサー 275HX 24コア(8P+16E)24スレッド
GPU:NVIDIA® GeForce RTX™ 5090 Laptop GPU 24GB GDDR7 / NVIDIA® GeForce RTX™ 5070 Ti Laptop GPU 12GB GDDR7
メモリ:64GB(32GB ×2)DDR5
メモリ空きスロット:なし(2スロット合計最大96GB)
SSD:1TB(M.2 NVMe)
SSD専用空きスロット:M.2 NVMe(PCI-e Gen4)専用空きスロット ×1
接続機能
有線LAN:2.5Gbps
無線LAN:Wi-Fi 7(11be)、Bluetooth 5.4
キーボード:24ゾーンRGBバックライト内蔵 日本語キーボード
スピーカー:ステレオ2スピーカー
Webカメラ:207万画素(顔認証機能対応、マイク内蔵)プライバシーシャッター付
メモリーカードリーダー:SDカードリーダー(SDXC対応)
I/Oポート
I/Oポート:Thunderbolt™ 5 Type-C(USB PD対応)×2、USB3.2 Gen2 Type-A ×2、HDMI™ ×1、オーディオコンボジャック ×1
バッテリー・電源
バッテリー:リチウムイオン、90Whr、4セル
バッテリー駆動時間:最大6時間(JEITA 3.0 動画再生時)、最大8時間(JEITA 3.0 アイドル時)
セキュリティー・本体仕様
セキュリティー機能:顔認証カメラ
本体サイズ:380.34×297.97×28.75mm(W×D×H)
本体質量:約3.0kg
本体カラー:コスモスグレイ
保証・付属品
保証期間:製品本体国内保証 お買上げ日より2年間、ACアダプタ及びバッテリー お買上げ日より1年間の国内保証、グローバルワランティー お買上げ日より1年間
付属品:専用ACアダプタ
PC Game Pass:1ヶ月利用権
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