
インディー開発者のadamgryu氏は2016年から開発が続いていたというRPG『Untitled Paper RPG』の開発を凍結したことを明かし、そのプロトタイプ版をitch.ioにて無料で公開しました。
『A Short Hike』予想外の大ヒットの裏で10年来の作品開発頓挫

adamgryu氏はインディーゲームアワード「IGF Awards」も受賞した名作アドベンチャー『A Short Hike』の開発者として知られるインディークリエイター。今回その存在が明かされた『Untitled Paper RPG』は、『ペーパーマリオ カラースプラッシュ』をきっかけに『ぺーパーマリオ』的作風のゲームを作りたいとの思いから、2016年より開発を進めていたというRPG作品だといいます。

その後2018年後半に本作開発の休憩として制作されたのが『A Short Hike』だったそうですが、こちらが作者の予想を超える大ヒット。当初は本作の開発に戻ろうと考えながらも、アップデートや移植作業に追われ段々と本作への開発意欲が失われていったと開発中止までの経緯を語りました。
作者の“悪癖”現れたという気まぐれ作品の舞台裏を楽しんで

また、RPGの開発作業自体にも限界を感じていたといい、気まぐれで始めたプロジェクトと称するだけにストーリー作りに難航したり、ターン制戦闘の面白さへの疑問や、戦闘システムとワールド探索という2つの大きな作業の存在へ苦手意識を持つなど、様々な理由から開発の喜びが失われていたと明かしています。

今回デモ版を公開したのは、本作についての問い合わせがいまだに届くのを受けてのことだといい、恥ずかしくなる部分も誇りに思える部分もひっくるめて目的なく開発が進んだゲームの舞台裏を覗いて楽しんでほしいとのこと。作者の今後の展望としてアクションアドベンチャー、クレイアニメーションのマイクロRPG、オンラインプラットフォームローグライクゲームといったいくつかのプロジェクトに着手しているとも話しています。


移り気でインスピレーションに溢れたadamgryu氏の“悪い癖”の表れだという『Untitled Paper RPG』はプロトタイプ版がitch.ioにて無料公開中です。












