今回はインディースタジオのHumanyoyoが手掛け、2025年8月8日にSteamにてWindows PC向けに早期アクセスリリース予定のサバイバルローグライクACT『CleanFall』をご紹介。
『CleanFall』とは?

本作はとある惑星を舞台に、小さな清掃ロボットを操作して地底の奥深く惑星の中心部へ向かって探索し、迫りくる敵を薙ぎ払って「お掃除」していく2Dサバイバルローグライクゲーム。区間ごとにある程度の共通化はされているものの、基本はプロシージャル生成によって毎回景色の異なるマップを、これまた毎回異なるアイテムや装備を駆使して文字通り縦横無尽に駆け抜けていきます。
「もう引き返せないところまで来てしまったかもしれない」「いや、もう少し進んでみよう」といった感情を行き来する絶妙なゲームバランスが面白いプレイフィールでした。ただしその一方で、基本操作のチュートリアル以外は若干説明不足かつ、日本語翻訳が機械的なのが玉に瑕。「読めるけど何が言いたいのか理解しにくい」というテキストが、このゲーム世界への没入感をやや削いでいるかな?という印象でした。
開発チームいわく『Terraria』『Spelunky』『Dome Keeper』といった名作タイトルにも影響を受けたという本作。個人的には『Noita』めいたものも大いに感じましたが、ともあれ一体どのような探索ワールドが待ち受けるのか……早速やってまいりましょう。
なお本稿執筆にあたり、開発チームから先行レビュー用のキーを頂いてプレイしています。
操作・設定・言語について

本作はキーボード&マウスでプレイします。コントローラーにも接続はできましたが操作は受け付けず。とはいえカーソルで照準を合わせたり、メニューを操作したりと割と手元が忙しいので、キーマウのほうがしっくりくる操作性だと感じます。
その他設定項目についてはオーソドックスなものが並びます。また言語については、日本語に対応しているものの前述の通り、やや読みにくい翻訳。プレイ自体に大きな支障はないのですが、今後のアップデートでもう少しだけ翻訳の品質が改善されることを期待します。
本編開始

さあ始まりました『CleanFall』。

タイトル画面から新規ゲームを選択すると「これまでのあらすじ」的なもんが表示されますが、翻訳のせいで、読めば読むほど一体どういうことなんだってばよという感じなので先へ進みます。

目を覚ましたのは我らが主人公「ちいさき掃除ロボット」。てっきりル◯バ的な地べたを這いつくばってウィンウィンする系かと思いきや、割とガッツリ少女型。というかメイドロボという方がしっくりくるかもしれません。それにしても戸建てのいい物件にお住まいですね。

ここからはチュートリアルで、家の外に広がる鉄パイプ(?)な足場を、デフォルト装備の掃除機を駆使して進んでいきます。
チュートリアルで基本を学ぼう

本作は基本的に下層を目指してズンドコ降りていくため、上方面への移動にはジャンプやスキルなどの「ひと手間」が挟まるデザインになっています。
そのため探索中、勢いづいて最下層までダイブしてしまいがちですが、そんな時に限って画面端に重要そうなアイテムが一瞬映るなんてことがしばしば。取り逃がしたまま後戻りができない口惜しさも、ある意味で本作の醍醐味と言えるかもしれません。

道中には大小さまざまな敵が登場します。こちらのデフォルト装備である掃除機は、基本的には直接攻撃ができないので、スキルや周囲に落ちているアイテム、タレットなどを使って対応していきます。装備は無制限に使用できますが、アイテムは消費型なので使い所は考えないといけません。

またスキルが用意されており、エネルギーを消費することで、破壊可能な地面・壁オブジェクトを一発で貫通させることが可能です。使用する時の効果音が「キンッ」という小気味よく、なかなか気持ちの良い使用感なんですよね。

敵との戦闘は単体or少数とちまちま小競り合いが基本ですが、ちょくちょくイベント?などで大量発生的に襲われることもあるので、自動遠距離攻撃を行ってくれるタレットは複数持ち必須という体感でした。
ちなみに武器変更には画面端のスロットをクリック、ホイールを展開して選択、またはホットキーで行うのですが、慣れるまでは何がどれでどんな効果なのかわからないので、手間取っているうちに撃破されるなんてことも……!

敵は下層へ行けば行くほど強くなっていくので、道中ちゃんと準備をして装備類を整えておかないと、単体相手でも押し込まれてこちらが破壊されゲームオーバーの憂き目にあいがち。
ゲームルールは死んで覚える

さてさてひととおりチュートリアルも終わったところで、この紫めいた煙に包まれた空間にやってきました。以降はここを「拠点」に何度も死に戻りを行うことになります。死にたくない。死んだ。

あたりを探索しますが、あんまり説明してくれない&翻訳がちょい分かりづらいため、とりあえず実際に触りながら理解を進めます。
個人的にここらへんは「この不思議な世界の雰囲気を輪郭として感じ取る作業」と捉えることができたので楽しかった部分ですが……ゲームとしての親切さを考えると、もう少しわかりやすい表現があると嬉しいかもしれません。

なにはともあれ探索開始です。拠点から下方に広がる穴に飛び込むと読み込みが始まり、「構造物を建築中」といったメッセージが入れ替わり表示されながらロードが終わります。途中で「虫を大量に配置」などの不穏な文言がちらりとした気がしますが、見なかったことにします。

この地下世界(?)は基本的にどこまでも下へと広がっており、左右にもある程度の移動は可能ですが、途中で壁に阻まれるといった「限界点」が設けられています。下層へ行けば行くほど敵は強くなり、その途中で区切られる場所では、やや強い敵の群れとの戦闘が行われます。

そのため何も考えずにただ穴に飛び込むとそのまま一気に下層まで届いて、帰らぬ人となるラストダイブ(?)になってしまうため、左右方向への探索も必要になってきます。
ただしゲーム内には昼と夜といった時間が進行しており、夜になると敵がより攻撃的になるため、探索に時間をかけすぎるとそれはそれでリスクがあるため要注意。
道中のアイテム集めが大事

繰り返しになりますが探索では、地面に生えているオブジェクトや宝箱などにインタラクトしてアイテムをコツコツ集めていくのが大切です。取得したアイテムは、そのまま攻撃に使用することもできますが、一部は通貨としてショップで別のアイテム・装備と交換できるのです。

探索中も定期的に敵の大群と戦闘する羽目になるので、いかに手持ち装備を豊富に取り揃えて置くかが攻略の鍵と言えましょう。

我らが主人公「ちいさな掃除ロボット」はメカなので頑丈で、敵からの攻撃には3回まで耐えることが可能。ただし4回目以降は爆発四散してしまい、拠点へ逆戻りになります。そうするとそれまでの進捗はパァ、手持ち装備も消失してまた「やり直し」になるので、ここらへんで心が折れるプレイヤーもいるかもしれません。

しかしすべてがリセットされて最初からというわけではなく、それまでの潜った深さに応じて、拠点でちょっとしたバフだったりスキル強化などが解禁されるので、多少は次回以降の探索が楽になるようデザインされています。

また探索途中に知り合うNPC(?)の設備を利用してさらにランダム効果で強化を行うことも可能。基本的に本作、リスクはあれど、探索すればするほど何かしらのリターンを得られるようになっています。

強いて言うならば、難度がちょっとだけ難しい寄りなので、操作やゲームデザインになれるまでは、攻略に手こずるかもしれません。ただそこを乗り越えてくると、「もう少しだけ進んでみよう」の肌感覚も掴めてくるので、攻略も楽しくなってきましたね。

そういう意味においては、手探りで世界を解き明かす達成感を味わいたいプレイヤーにとって本作はうってつけかもしれません。ともあれそんな『CleanFall』はSteamにてWindows PC向けに2025年8月8日配信予定です。
タイトル:『CleanFall』
対応機種:Windows PC(Steam)
記事におけるプレイ機種:Windows PC(Steam)
発売予定日:2025年8月8日
著者プレイ時間:2時間
サブスク配信有無:無し
価格:未定
※製品情報は記事執筆時点のもの
スパくんのひとこと
引き返せないスリルにひりつく遊びが楽しめるスパね!ただ翻訳まわりについてはもうちょっとこうなんというか……











