2014年から続く歴史あるMMORPG『エルダー・スクロールズ・オンライン』。現在、「シーズン0: 暁と黄昏」という大型アップデートが実施されており、さまざまなコンテンツが追加されています。
本記事では、開発者へのインタビューをお届け。エグゼクティブ・プロデューサーのSusan Kath(スーザン・キャス)氏と、エグゼクティブ・ディレクターのNick Giacomini(ニック・ジャコミーニ)氏の2名に、日本での展開を含めてさまざまなことをお訊きしました。
――日本のプレイヤーは『スカイリム』などの一人用RPGが好きな方が多いと思います。一方で「オンラインゲーム」と聞くと、他人との協力が必須で身構えてしまう人も少なからずいる印象があります。本作は、最初から最後まで一人でストーリーを楽しむことはできるのでしょうか。
スーザン:はい、絶対に可能です。私たちはあらゆるプレイスタイルの方に向けて開発を行っています。私個人としても、他のプレイヤーが存在する空気感は好きですが、基本的には一人でプレイするのが好きなタイプです。
本作はそのようなソロプレイを完全にサポートしていますし、ソロゲーマーの皆様にさらにゲームを楽しんでいただけるよう、今後も様々なアップデートを計画しています。このあたりはニックから詳しく補足させていただきます。
ニック:実際、プレイヤーの多くはソロでのゲーム体験を楽しんでいます。
もちろん、オンラインゲームとしてグループで連携し、他者と課題を乗り越えることには、素晴らしい満足感や繋がりを生むという魅力もあります。しかし、人によっては他人との協力が心理的なハードルや負担になってしまうことも理解しています。

そのため、私たちはソロプレイヤーの支援を行っています。例えば、これから「ソロダンジョン」を導入します。これにより、これまでグループ向けのコンテンツだったものを、ソロでも移植された内容で楽しめるようになっています。
難易度もいくつか選択できるようになっており、カジュアルにストーリーを楽しみたい方向けの「スタンダード」から、難易度は高いものの報酬が充実しているチャレンジングなものまで幅広く用意しています。ソロ向けのコンテンツは、今後もさらに手厚く開発していく意向です。
――その「ソロダンジョン」は、現在配信中のシーズン0「暁と黄昏」のアップデート、あるいは今後のアップデートのどのタイミングで追加されるのでしょうか。
ニック:当初はシーズン1でのリリースを目指して開発を進めていましたが、チームでもう少しクオリティを磨き上げる時間を設けたため、最終的に「シーズン2」での実装となりました。

――現在配信されているシーズン0: 暁と黄昏について、具体的にどのようなアップデートが行われたのか、また今後追加されるソロダンジョンも含めた目玉コンテンツについて教えてください。
ニック:今回のシーズン0は、『エルダー・スクロールズ・オンライン』にとって非常に大きな進歩となるメジャーアップデートです。私たちはすべてのプレイヤーが一緒に新しい体験をできるよう、ゲームの基盤と未来に大きな投資をしています。
具体的な注目ポイントは以下の通りです。
全クラスの刷新
特に「ドラゴンナイト」のリワーク(再構築)を行いました。ビジュアルとメカニクスの両面をアップデートし、より現代的なゲームに見えるよう調整しています。この刷新版は、プレイヤーの皆様からも非常にポジティブな評価をいただいています。
プレイヤーフィードバックの反映
プレイヤーの皆様からいただいた不満点や改善の要望に対し、約20項目に及ぶメジャーな課題を今回のアップデートで解決しました。
「ナイトマーケット」などの新コンテンツ
これまでのプレイヤーにとっては馴染み深くもありながら、新しい工夫や挑戦的な要素を取り入れたコンテンツを追加しました。グループ連携の要素を一部含みつつも、非常にアクション性の高い、ギミックの詰まった内容になっています。

本作は今年で約12年目を迎えますが、私たちは「永続的な改善と進化」を信じています。これまでのルーツを尊重しつつ、これからの新しい10年に耐えうる近代化を行っていきます。なお、こうした新しいコンテンツやプランは、すべてのプレイヤーに基本的に無料で提供されます。
――すでに膨大なコンテンツがあるゲームですが、今から全くの初心者としてこの世界に飛び込んでも、ベテランプレイヤーに置いてけぼりにされることなく楽しめるでしょうか。
スーザン:そこについても全く心配ありません。今回のアップデートでは初心者向けのゲーム体験にも大きく手を加えているため、完全な初心者の方でもすぐに世界観を理解して馴染めるようになっています。
また、私たちは新規プレイヤーだけでなく、しばらくゲームから離れていた「復帰プレイヤー」の皆様のことも意識しています。12年の歴史の中で、何千万人もの方にプレイしていただきましたが、一度離れた方がいつでも簡単に戻ってきて、すぐに最前線で楽しめるような改良を施しています。

――『スカイリム』や『オブリビオン』を遊んだことがあるプレイヤーが、本作をプレイした時にニヤリとするようなファンサービスや、共通の要素はありますか。
ニック:はい、絶対にニヤリとしてもらえるでしょう!過去作の歴史やコンテンツを知っているプレイヤーの皆様には、非常にポジティブな驚きを感じていただけるはずです。
例えば、直近では「シーフギルド」に関するコンテンツが追加され、過去作のプレイヤーには非常に馴染み深いストーリーや世界観が集約されています。
さらに、今から7~8ヶ月後には、いよいよストーリーの舞台が「スカイリム」へと戻っていく予定です。これまでの『エルダー・スクロールズ・オンライン』では見られなかったような「スカイリム」の要素やパーティーを体験できるようになりますので、今年から来年にかけてぜひ期待していてください。

――これまでのシリーズでも、世界中の本を読んだり、家を買って家具を配置したりといった「生活感」や「自由度」を重視したコンテンツがありましたが、本作でもそれは健在でしょうか。
スーザン:はい、本作でもその自由度は徹底されており、むしろさらに進化しています。プレイヤーが購入してデコレーションできる部屋や家は、膨大な数が用意されています。また、世界中の本や絵本を読むことができますし、酒場に集まってオリジナルのカードゲームで遊ぶことも可能です。
ニック:ハウジングについては、プレイヤーの皆様の発想に私たちはいつも驚かされています。
本作はオンラインゲームですので、自分が飾り付けた家に他のプレイヤーをホストとして招いたり、逆に他の人の家を訪問したりすることができます。プレイヤーの皆様が本当に綺麗な飾り付けやクリエイティブな工夫をされているのを見るのは、個人的にもとても楽しい瞬間です。まさに、どのようにでも遊べる『エルダー・スクロールズ』のゲームそのものです。

――日本のプレイヤーが小説や映画を楽しむように、違和感なくストーリーに没頭できるよう、翻訳やローカライズでこだわっているポイントを教えてください。
スーザン:日本語のローカライズには非常に大きな投資をしており、私たちの最優先事項の一つです。
本作はテキストだけでなく、ボイスについても完全に日本語で収録されています。12年の蓄積の中で、何十万行に及ぶ膨大なセリフやテキストを翻訳してきました。日本の皆様が違和感なく楽しめるよう、クオリティには非常にこだわっています。世界中のプレイヤーに楽しんでいただくため、日本語をはじめとする多言語のサポートは今後も徹底して行っていきます。
――本作は、家庭用ゲーム機のようにコントローラー(ゲームパッド)だけでも快適に遊べるのでしょうか。
ニック:はい、両方の選択肢を完璧に用意しています。PCでのマウス&キーボード操作はもちろん、コンソール(家庭用ゲーム機)の標準的なコントローラーでも快適にプレイできるよう最適化されています。プレイスタイルに合わせてお好きな方を選んでいただけますので、『スカイリム』などの操作系統とほぼ同じ感覚で、快適に楽しんでいただけると思います。

――本作のキャラクターメイクの自由度や、アバターを作るときの楽しさについて教えてください。
ニック:実は、キャラクターのカスタマイズは私自身がゲームの中で最も好きな部分でもあります。本作のキャラクタークリエイションは非常に強力で、見た目のこだわりを深く反映させることができます。もちろん、「とにかく早くゲームを始めたい」という方のために、ランダム生成やテンプレートから手軽に作成する機能も用意しています。
衣装や髪型、着用するアーマーによる自己表現だけでなく、新機能としてスキルのビジュアル(特定クラスのエフェクトカラーを赤に変更するなど)を変更できる要素も追加され、表現の幅はさらに広がりました。
また、私が大好きな要素である「マウント(乗り物)」についても、馬だけでなく、トラ、オオカミ、そして最近追加されたゾウなど、非常に多くの種類を揃えています。これらすべてがあなた自身のキャラクターの一部となり、時間をかけて進化させていくことができます。キャラクターメイクとアバターの表現は、本作の最も重要な要素の一つですので、ぜひこだわりのキャラクターを作ってみてください。

本作は、充実したソロ向けコンテンツや万全の日本語ローカライズ、そして初心者・復帰プレイヤーへの手厚いサポートにより、誰でも自分のペースで楽しめる環境が整っています。12年の歴史がもたらす圧倒的な自由度と過去作へのリスペクト、そして今なお進化を続けるシステムを前に、まさに今から始められるMMORPGと言えるでしょう。
『エルダー・スクロールズ・オンライン』はPC(Steam、Epic Gamesストア)、PlayStation 5、PlayStation 4、Xbox SeriesX|S、Xbox One向けに配信中です。













