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『崩壊:ネクサスアニマ』『デジモン』にも影響か―任天堂の新たな特許認可

任天堂の新特許が業界に波紋を広げています。

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『崩壊:ネクサスアニマ』『デジモン』にも影響か―任天堂の新たな特許認可
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HoYoverseの新作『崩壊:ネクサスアニマ』

2023年3月に米国特許商標庁(USPTO)へ任天堂が申請した新たな特許が、異議申し立てなく認可されたことで、HoYoverse新作『崩壊:ネクサスアニマ』やバンダイナムコの『デジモンストーリー タイムストレンジャー』にすら影響を与えるかもしれないと、games frayが独自の見解を述べています。

新特許取得で人気タイトルやジャンル全体にも影響か

games frayは、ビデオゲーム業界に関連した政策や訴訟問題のレポートと分析・解説を行うサイトです。Game*Sparkでも先日お伝えした、任天堂は「キャラクターを召喚して他のキャラクターと戦わせる」ことに係る新たな特許を取得したこともgames frayが報じています。


そして同サイトは、これらの特許により『崩壊:ネクサスアニマ』『デジモンストーリー タイムストレンジャー』のビッグタイトル、あるいは『Cassette Beasts カセット ビースト』『Temtem』のようなインディー作品も特許侵害で訴えられる可能性がある、としています。

同サイトでは任天堂がこのような特許取得の動きに出たのはポケットペアの『パルワールド』を巡る訴訟がきっかけであること、そして同業他社の競争を抑止するため、新規特許または修正特許を取得し続けていることを、「任天堂の“特許取り放題”アプローチ」と表現しています。

また、専門用語を一般読者向けにした解説によれば、ゲームが以下のすべての動作を行った場合、任天堂は著作権侵害訴訟を起こす可能性があるとのことです。(※機械翻訳を利用しています)

  1. PC、コンソール、その他のコンピューティングデバイスが存在し、ゲームはドライブまたは類似の記憶媒体に保存されていること。

  2. 仮想空間内でキャラクターを移動させられる。

  3. キャラクターを召喚できる。これは「サブキャラクター」と呼ばれ、プレイヤーキャラクターではなく、例えばプレイヤーキャラクターが自由に使役する「ポケモン」などの小さなモンスターを指す。

  4. サブキャラクターが出現する位置に敵キャラクターが配置されている場合は、操作入力に基づいて、当該サブキャラクターと当該敵キャラクターとの戦闘を制御する。

  5. サブキャラクターが出現する位置に敵キャラクターが配置されていない場合には、出現したサブキャラクターを自動的に移動させる制御を行う。

  6. 最後のステップは「サブキャラクター」を特定の方向へ移動させ、その後自動的に別のキャラクターとの戦闘を発生させるものである。ただし、先にサブキャラクターを直接他キャラクターにぶつけて戦闘させる状態を行った場合、本ステップが不要となる場合もある。

もっと簡単な言葉にしてしまうと、「キャラクターを召喚して別のキャラクターと戦わせる特許」であり、この特許は取り消される可能性もあるが、容易なことではないとgames frayはコメントしています。

海外メディアEurogamerは本件に関してゲーム業界の弁護士Richard Hoeg氏に取材を行い、「本特許の認可により生じる“混乱”は、任天堂が『ポケモン』により築いたジャンルへの競合他社への投資や、新規参入を阻むのに十分な可能性がある」とHoeg氏は説明。実際に任天堂が訴訟を起こすか否かや、どれほど勝ち目があるのかという点よりも、任天堂に攻撃(訴訟)される可能性がある、というだけで類似ジャンルにとっては圧になるからです。

バンダイナムコ『デジモンストーリー タイムストレンジャー』

さらにHoeg氏が懸念しているのは、特許庁がゲーム関連の特許について「適切な対応」ができているのか、という点です。同氏は個人的見解として、法とテクノロジーの複雑な組み合わせであるビデオゲームの特許に関して、「特許庁はその能力を長らく欠いているように見える」と述べています。


ライター:稲川ゆき,編集:八羽汰わちは





ライター/プレイのお供は柿の種派 稲川ゆき

ゲームの楽しさに目覚めたのは25歳過ぎてからの超遅咲き。人やら都市やら、何でも育て上げるシミュレーション系をこよなく愛する、のんびりゲーマーです。

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編集/多趣味オタク 八羽汰わちは

はちわたわちは(回文)Game*Spark編集部員、デスク担当。特技はヒトカラ12時間。

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