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SIEの『Horizon』訴訟にテンセントが反論、「赤毛の英雄や機械生命はありふれた要素」

「ソニーはポップカルチャーの一角を切り取り、許されざる独占領域にしようとしている」と反論

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SIEの『Horizon』訴訟にテンセントが反論、「赤毛の英雄や機械生命はありふれた要素」
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『LIGHT OF MOTIRAM』

2025年7月、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が、著作権および商標権の侵害を理由にテンセントを提訴。テンセントはこの訴状に対する反論を9月18日に提出し、裁判所に訴えの却下を求めました。

『LIGHT OF MOTIRAM』は『Horizon』の模倣か?両社の主張が対立

訴えはテンセントが発売予定の『LIGHT OF MOTIRAM』が、ソニーの手がける『Horizon Zero Dawn』、『Horizon Forbidden West』を模倣しており、プレイヤーが同シリーズ作品と勘違いする可能性があるというものでした。


より具体的には、「機械生命と自然が共存し、人類は部族社会を形成するポストアポカリプス世界で、若い赤毛の女性主人公が生存をかけ戦う」という設定が、『Horizon』とキャラクター「アーロイ」の著作権、商標権を「故意に侵害した」というのがソニーの主張です。

The Game Postによれば、テンセント側は「ソニーがありふれたジャンルの要素を独自の資産に」変えようとしていると主張。文明の滅びた世界、機械生命体や赤毛の英雄といった要素は、ゲームの長い歴史の中で言えば『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』、『ファークライ』、『Outer Wilds』、『Enslaved: Odyssey to the West』、『バイオミュータント』といったあらゆるゲームに登場するものである」とし、「『Horizon Zero Dawn』はこれまで(そしてそれ以降)に作られたどの架空世界とも異なる」というソニーの主張にテンセントは「驚くべきものだ」と反論しています。

重ねて、『Horizon Zero Dawn』のアートディレクター・Jan-Bart Van Beek氏が過去のドキュメンタリー映像で、同タイトルが「『Enslaved: Odyssey to the West』とあまりに似すぎているため、製作すべきではないと思う」と述べたことを挙げ、先述のような複数の要素には「独自性がないことをソニーは十分承知していた」と、指摘しています。

『Horizon Zero Dawn Remastered』

また著作権や商標権とは全く別角度の理由からも、テンセントは却下申し立てを行いました。実際のゲーム開発を行っているのはテンセント傘下の2社であり、ソニーが訴えたテンセント・ホールディングスは親会社に過ぎず、開発やマーケティングなどには一切タッチしていないとのこと。『LIGHT OF MOTIRAM』で問題視している部分とは関係のない企業も手あたり次第に巻き込むことで、裁判を拙速に進めようとしていると、テンセントは批判しています。


ライター:稲川ゆき,編集:H.Laameche

ライター/プレイのお供は柿の種派 稲川ゆき

ゲームの楽しさに目覚めたのは25歳過ぎてからの超遅咲き。人やら都市やら、何でも育て上げるシミュレーション系をこよなく愛する、のんびりゲーマーです。

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