
他人のゲームプレイ動画を見てゲームレビューを書いた……そう自称した個人ブログの記事が、多くの議論を呼んでいます。
ゲームを遊ばずともゲームレビューは書ける時代!?
話題のきっかけとなったのは、『SILENT HILL f』を巡る、とある個人のゲームレビュー記事。「配信されている他人のプレイ動画を観て書いた」「著者自身はゲーム未プレイ」だとしています。
SNS上ではこの記事が話題になり、該当のゲームレビュー記事には以下のようなさまざまな感想が見られました。
「エアプ」でもプレイ動画だけでゲームが語れる時代か。
「プレイ動画」をまとめる文章媒体という概念があることは興味深い。
視聴した「プレイ動画」によってゲームの「本来の解釈」がわかる……という見方もあるのか。
なお、該当の記事は記事執筆時点ですでに削除済みです。

筆者の個人的な見方(ライター「ずんこ。」個人の見方であり、Game*Sparkを代表するものではありません!)としては「書評は書籍を読んで、映画評は映画を見て始めて書けるのに、ゲーム評がその例外であることはありえない」「書評や映画評だけを読んで作品自体の評価をすることはただの受け売りでしかないように、他人の経験だけを頼りに作品の評価を行うことなど不可能」という立場を取っています。
しかしながら、こういった動きは「新しいゲームの楽しみ方」「新しい形の個人配信に対する批評」と見ることもできます。今回題材となった『SILENT HILL f』については配信だけで物語については多くを知れるものであることを踏まえれば、これを取りあげて適切かを論じるのが正しいとはいえない面も多いでしょう。
ただしゲーム自体が「映し出される内容とともに配信者の反応を見るコンテンツ」と少なからずなっている世代を踏まえれば、それを「ゲームレビュー」と呼んでいいものなのかはわかりませんが、旧来のものとは違う批評・感想文化につながるかもしれない何かが広がりつつあるのかもしれません。






