
トレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング(MtG)』の販売元であるウィザーズ・オブ・ザ・コースト(WotC)は10月15日より、最新のセット「マーベル スパイダーマン」に関するアンケート調査を実施しています。
◆「カードに魅力が全くない」不満の声
「マジック:ザ・ギャザリング | マーベル スパイダーマン」は2025年9月26日に発売された最新セットです。アメコミ「スパイダーマン」シリーズの要素をMtGの世界に落とし込んだもので、スーパーヒーローやスーパーヴィランたちが登場し、原作マーベル・コミックのアートを使用したカードなども含まれます。

「Polygon」によれば、WotCは新商品をリリースするたびにプレイヤーの反応をうかがうべくWebアンケートを実施しており、特別珍しいことではありません。しかし今回は、「マーベル スパイダーマン」やMtGブランドの1つ「Universes Beyond」に対する不満が高まる中で行われたため、注目を集めています。
掲示板Redditでは、「他のUniverses Beyondセットと比べても、スパイダーマンセットが嫌われる理由は何だと思いますか?」というスレッドが立ち、プレイヤーたちの不満の声が寄せられています。
もちろん好意的な意見もありますが、それは少数派で、主な不満点は「デッキに入れたくなるようなユニークな能力がない」というカードの持つ性能そのものへの不満と、「舞台が現実のニューヨークであること」の2点に集約されるようです。

特に後者については、「ドラゴンやSFホラーの生物、中世の設定が満載の世界で、現代のニューヨークに蜘蛛の巣柄の服を着て、手首から白いものを発射してくる男が出てくるのは嫌すぎる」といった声や、「同じ人物(スパイダーマン)の違うバージョンが多すぎる」「コアなファン以外は聞いたこともキャラクターが出てくる」など不快感は強いようです。
そのほか「カードが本当に面白くない、フレーバーテキストにも魅力が全くない」「それなのにライセンスのせいで高めの販売価格で、公式試合でこのセットを除外できない」などの意見も見られます。
◆アンケートはインフルエンサーへの当てつけか?
また、アンケートの質問の1つ「セット発売前に、インフルエンサーのネガティブなコメントが「マジック:ザ・ギャザリング/マーベルのスパイダーマン」に対するあなたの認識にどの程度影響しましたか?」も物議を醸しています。

MtGコミュニティの有名プレイヤーたちが「マーベル スパイダーマン」セット、あるいは「Universes Beyond」そのものを批判する動画配信やコメント投稿を行っており、今回のアンケートは彼らに対する遠回しな“攻撃”であり、「売れ行き不振の原因が製品自体ではなくインフルエンサーにある」とWotCが示唆している、と受け止められているようです。
¥7,440
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)









