パブリッシャーYsbryd Gamesは、ゲーム開発スタジオNecrosoft Gamesの手がける学園生活戦略RPG『Demonschool』を、PC(Steam)向けに2025年11月19日リリースしました。
本作は、デーモンハンターの末裔である主人公・フェイが仲間たちと力を合わせて人間界と魔界の狭間で悪魔と戦う戦略RPG作品。70年代のイタリアンホラー映画や『戦場のヴァルキュリア』『ペルソナ』『デビルサバイバー』シリーズなどのゲーム、そして丸尾末広氏や伊藤潤二氏など多くの作品から影響を受けています。
ゲームは謎めいた島で大学生活を送るパートと戦闘パートに分かれていて、戦闘は「移動がアクションに直結する」システムが特徴です。島では仲間たちと絆を深めて新しい能力を獲得したり、さまざまな人々の悩みを解決しながら、終末が近づく世界の謎を解き明かすための壮大な冒険が待ち受けています。


本稿では、Steamユーザーレビューにて“非常に好評”の『Demonschool』について、その魅力や内容を紹介するプレイレポートをお届けします!
奇妙な島での生活が始まる
本作の物語は、ゲームの舞台となる島へと向かう船上からスタートします。フェイは島で大学生活を送るだけでなく、やがて訪れる世界の終焉「終末の夜」を阻止するのが目的。船でナマコ(ナカムラマコト)と知り合い、島に到着後はチュートリアルとして島を仕切るギャングとの戦闘が始まります。
戦闘はターン制で、キャラクターの行動にはAPが必要で、同一ターンで同じキャラクターを動かすごとに消費APが増えていきます。ターンごとに次々と現れる敵を一定数倒して奥にある魔法陣へとたどり着けばクリアで、規定ターン数以内に目的を達成すれば高評価を得られます。




フェイはアタッカーで、攻撃時に敵を突き飛ばしてまとめてダメージを与えることが可能。ナマコは直接ダメージを与えられないものの、移動タイル状にいる敵を引き寄せてスタンさせることが可能で、スタンした敵の防御力を下げることができます。また、2人で敵を挟んでアクションすることで強力なコンボ攻撃が発生します。
戦闘終了後は大学での入学式を経て新たな学生生活が始まり、担任のヴィンセント先生から週ごとの課題が出されます。最初の課題は、島にあるという「呪いのビデオ」の調査。フェイと(巻き込まれた)ナマコは課題をクリアするために島を調査していく中で、奇妙な出来事やさまざまなキャラクターとの出会いを経験していくのです。





最善の組み合わせを探し出す戦略性
『Demonschool』のメインとなる戦闘では、最大4人パーティで魔物やギャングなどの危険な存在と戦うことになります。序盤はストーリーが進むとフェイとナマコだけでなく、聖職者の家系でヒーラーのニュート、お人好しで真っ直ぐなボクサーのデスティンが加入して、幅広い戦略を練ることができます。
本作の戦闘を規定ターン数内でクリアして高スコアを狙うためには、キャラクターの特性や組み合わせを考えなければなりません。また、もし戦闘中に倒されてしまえば最高ランクにはならないため、単純に敵を倒すだけでなく、いかにして最適な行動を作るかというのが重要です。多くの敵を倒せば買い物用のオパールを入手できるチャンスも増えます。




例えばニュートは回復だけでなく、体力が減っていない仲間の攻撃力を増やすことができます。アタッカーが与えられるダメージは基本的に1なので、体力の多い敵を倒す際にはとても頼れるバフ能力です。ナマコの防御ダウン、フェイやデスティンの突き飛ばしを組み合わせれば、一気に敵を殲滅することも可能です。
キャラクターごとの属性防御もあり、相性が良ければノーダメージで敵の攻撃を凌ぐ盾になることも可能。行動力を消費せず横に移動できるサイドステップ、それぞれのキャラが持つ固有技などもあります。そして、本作では戦闘中はターンを終了させない限り行動を巻き戻せるので、色々なパターンも試せます。



ゲームが進めばキャラクターに特性を増やす装備も登場するほか、多くの仲間が増えて戦略の幅も大きく拡がっていきます。戦闘のリトライも素早いので、より多くの敵を倒す場面、体力の多い敵を倒す場面、さまざまな状況に合わせてメンバーや装備の組み合わせを考えて、最高ランクを目指しましょう!





仲間と共に島の秘密を解き明かせ
「終末の夜」を阻止するために島に来たフェイですが、大学の課題を進めるためにクラブを作ることになります。ゲームは基本的に1週間ごとに大きな課題に取り組む形で進行し、1日を昼・夕・夜に分けて島内で行動していく方式。ストーリーを進めることで時間が経過するので、その合間にサブイベントやミニゲームを楽しめます。
島では多くの人々が悩んでいたり、放棄されているような施設があったり、撫でられる犬がいたりと、さまざまなアクティビティが存在しています。サブイベントを進めていくことで、追加のオパールや新たなスキルも獲得できます。露店ではスキルだけでなく、フェイ達の拠点となるクラブハウス用の家具も購入できます。





この島ではギャング達が不可解な行動をしているだけでなく、数百年現れていなかった魔物の姿も多く見られます。また、島の多くの人々に毎日のように記憶を失う現象が勃発していて、調査が進む中でその謎が少しずつ明らかになっていくのです。ライバルチームをはじめ、癖の強いキャラクターとのテンポの良い会話も本作の大きな魅力です。
もちろん大学生活を楽しむ中で仲間たちと絆を深めることもできます。イベントでの選択肢や、島でのカラオケや料理などを通じて好感度をアップすればイベントが発生し、最大ランクにすることで強力なスキルの獲得や“特別なイベント”も閲覧できます。時間ごとのイベントもあって好感度を上げやすいのも嬉しいポイントですね!





ストーリーが進む中で、仲間たちとの関係が深まっていくのはもちろん、序盤から感じている“島への違和感”がどんどん形になっていくのも見どころのひとつ。島内のNPCたちとの何気ない会話もしっかり楽しんでいきたいところです。





『Demonschool』は、不気味な雰囲気がある舞台で個性的なメンバーが織り成すストーリーと戦略性の高い戦闘システムを楽しめます。規定ターン数で最適を目指すターン制戦闘では、試行錯誤する楽しさがあり、巻き戻しやリプレイが簡単なことで気軽に色々なパターンを試せます。
日本語対応しているのでストーリーやミニゲームも遊びやすく、どこか独特な雰囲気のある世界をしっかりと楽しめるのも評価したい部分。全体的にテンポも良く、豊富なサブイベント、仲間と協力して獲得するスキルの選択など、プレイヤーで判断するべき要素も多く、その上でメインストーリーで手遅れになるようなことのないゲームデザインです。




また、リリース後すぐに大きなアップデートも行われています。ごく一部ですが日本語が翻訳されていない部分があったり、とあるボスの仕様で最高ランクを取りづらいなど、少し気になる点はありますが、こちらも今後の改善を期待できそうです。











