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株式取引×Balatro!デッキ構築ローグライク『Insider Trading』の中毒性がやばい【プレイレポ】

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Naiiveは2月18日、PC(Steam)向けに『Insider Trading』をリリースします。本記事では先行プレイレポをお届けします。

結論から言うと、とんでもないゲームが登場してしまいました。数々の人間の生活を破壊してきたデッキ構築ローグライク界に超新星のごとく現れた本作『Insider Trading』はプレイレポ執筆のために遊び始めた筆者の生活をこれでもかと言うくらい粉々に破壊しました。これは誇張でもなんでもありません。本作はまさに第二の『Balatro』と呼ぶべき作品です。

本作はデッキ構築×株取引という異色の組み合わせによるローグライクゲームです。株式市場を操作して経済を破壊しましょう。プレイヤーは自身の持つ様々な効果のカードを駆使して市場を作り上げ、思い通りに株価を操作して儲けを出すことが目的です。筆者は株式取引の経験どころか知識すら怪しいですが、きちんと楽しめるのでしょうか?本稿では、実際のゲームの流れを通しながら本作の魅力に迫ります。

※記事制作にあたっては、パブリッシャーのNaiiveよりSteamキーの提供を受けています。

プレイ開始!

タイトル画面から既に『Balatro』の香りをひしひしと感じますね。ドット絵の雰囲気にもリスペクトを感じます。早速チュートリアルを始めていきましょう。

我々プレイヤーの目標は株で市場から金を稼ぐこと。もちろん現実の株式市場では企業への投資が本来の役割ですが、本作では株は純粋に金を稼ぐための“道具”として扱われます。毎週金曜日の時点で残高が目標金額を下回っていたら即刻解雇され、ゲームオーバーになってしまいます。

30日、つまり6週間生き残ればクリア!晴れてインターンの身から昇進することができます。現実の金融業界でも、トレーダーが成果主義で評価されることは珍しくないそうですが、ここまで露骨に「0か100か」を突きつけてくる会社はさすがに存在しないでしょう。怖すぎる。

画面下部に並ぶカードを使い、日々の株価を操作して利益を狙うゲームです。それぞれのカードは「株価を1%上昇させる」といったシンプルなものから、特殊な効果を持ったものまでさまざま。基本的に、赤いカードは株価を下げ、緑のカードは株価を上げる効果があります。カードを並べ替えたり、捨てたり(捨て札に送るだけで、ゲームから除外されるわけではない)したのちに右下の“取引”を押すと、自身の残高で買えるだけの株を購入します。

職がかかっているのに常に全ベットを強いられる職場ってどうなんですか?その後、カードが左から右へと順番に発動、市場に影響を及ぼします。すべてのカードが発動し終わると、保有株をすべて新しい価格で売却します。「持ち続ける」という発想は、本作には存在しないのでしょうか……。

さて、取引が終了すると1日が終わり、アフターマーケットへと進みます。アフターマーケットでは、デッキへのカード追加と、残高とは別に存在する“トークン”を用いてパークやピルを得ることができます。それぞれを詳しく説明します。

カード追加では赤カードと緑カードを1枚ずつ選択し、デッキへ追加します。この際、リロールにはトークンを使用しますが、カードそのものは無料で、しかも強制的に追加されます。カード選択が終わったら次はショップ。消耗品であるピルと恒久的なアップグレードであるパークを購入することができます。ピルは1回使い切りで、カードに効果を付与するものや株価を$10下げるもの、市場で引いたすべてのカードをリロールすることができるものなど、効果はさまざま。『Balatro』でいうところのタロット枠と捉えると近い印象です。

パークは、恒久的に効果を発揮するアップグレードです。トークンを支払うと3種類のパークから1つを選び、自身に加えます。すべてのカード効果に倍率をかけたり、条件を満たしたカードをゲームから除外したりと、こちらも内容はさまざま。効果は重ね掛けできるため(運よく引ければ)同じパークを選び続けるのも戦略かもしれません。ピルと比べると、こちらは『Balatro』でいうところのジョーカー枠といったところです。購入が終われば翌日へ。再度カードで市場を操作し、儲け、アフターマーケットへ足を運ぶ。この流れをひたすら繰り返していきます。

おや、今日はカードの様子が違いますね。どうやら同じタイプのカードが5枚以上つながると“コンボ”が発生するようです。ここでいうタイプとは赤や緑といった色の話ではなく、カード上部にある鹿や熊、眼鏡のようなマークのこと。初期から山札に含まれているカードは色とマークが結びついているものが多いですが、ゲームを進めると色に関係なく、さまざまなタイプのカードが出現します。つまり、赤と緑が混ざっていても、マークさえ揃えばコンボが成立するわけです。

コンボが成立すると、それらのカードが2回発動し、トークンが2個貰えます。積極的に狙うことも重要になってきそうです。同じ思想のトレーダーが多いと市場の流れが加速するというのを、うまいことゲームに落とし込んでいるなあと感心しました。

コンボを伸ばすためにも前述したカードの入れ替えなどが必要です。1日1回は無料で行えるのですが、2回目以降にはトークンを消費します。だんだん、金よりもトークンの方が欲しくなってきました。このまま順調に進むかと思いましたが、今日は赤カードが多いですね。こういうときはあえて1日をスキップしてみましょう。

なんと本作、1週間を生き延びるとその週稼いだ全額を持っていかれます。慈悲はないのでしょうか。つまり、翌週になると残高がリセットされるわけです。しかし、株価はそのまま。つまり自身が買わない取引の日はあえて価格を引き下げる選択肢が必要になります。ここでもまた、市場をどのように操作するかが問われています。また、スキップをすることによって10トークンも入手することが可能です。クリアまで遊んだ感覚としてはこのスキップが超重要。この重要さに気づくまでに1時間半くらいかかりました。株式知識の無さが仇になりました。

と、ここまでがチュートリアル。チュートリアルだけでも非常に高いポテンシャルを感じ、すでにのめり込みかけていました。『Balatro』は隙間時間を見つけてはプレイを繰り返し、30時間ほどプレイした所で、このままでは生活に支障が出かねないと判断してアンインストールに踏み切ったのですが、本作からも同じ匂いを感じます。チュートリアルのまま継続で挑戦をしましたが、もちろん初回でのクリアは夢のまた夢。クリアを目指して繰り返しチャレンジします。

挑戦を続けていくと、より深い内容が見えてきました。まず、ランを始めるときにアフターマーケットで登場するカードタイプを、初期から持つ3種類以外に、提示される2種類から選ぶことができます。それぞれのタイプには特徴があり、デッキ圧縮や除外、トークン操作や再発動など多岐にわたります。ここで選ぶタイプによってそのランの方針が決まります。このカードタイプもまた、市場に登場するトレーダーの性格を表しているように感じました。巨大製薬会社やサル、ブラックスワンをはじめとした鳥類やハエなど、モチーフはどれも癖が強く、株式にあまり詳しくない筆者でも「ああ、これはこういうことかな」と思い至る点が多くありました。実際に株式取引をしている人なら、思わず笑ってしまうのではないでしょうか。

デッキ構築ローグライクの例に漏れず、本作もデッキを偏らせて圧縮していけば勝てるだろうと最初は考えていました。しかし、実際にはまったくそんなことはありません。株価を上げすぎると、保有できる株数が減り、市場価格を釣り上げても残高がほとんど増えなくなってしまいます。一方で、下げる方向に偏らせれば、そもそも利益を回収できず、目標金額に届かなくなります。つまり、赤カードと緑カードのバランスを保つことがとても重要です。ただ、同じタイプだとコンボを伸ばしやすくなったり、互いにシナジーのあるカードが多いので、タイプを偏らせることはかなりクリアに近づく方法だとも思いました。

本作では、利益は「価格の変動幅 × 保有している株数」で決まるため、市場価格を下げて大量の株を抱え込んでおけばわずかな価格の変動でも莫大な利益を得ることができます。

さて、試行錯誤を繰り返すこと苦節4時間半、ようやく勝利!株価の市場価格を信じられない程安値に叩き落とし、わずかな変動でも莫大な金額が動く状態を作り出しなんとかクリアしました。最終的な株価$2.75。スクショができていませんが、最低株価は$0.8を下回りました。現実の市場でここまでの急落が起きれば、少なくとも一部の投機家は致命傷を負うはずです。

プレイしてみた感想としては、株式に関する知識が一切ないプレイヤーにも非常にフレンドリーだと感じました。鮮烈かつ直感的なドット絵のグラフィックと、辞め時のない試行錯誤の連続で気づけば夜になってしまうような中毒性のある作品です。

総評として、本作『Insider Trading』は、難解である株式市場という題材を誰でも触れられる形に落とし込みつつ、同時にデッキ構築ローグライクとしての中毒性を極限まで高めた作品だと思います。


時間が余って仕方ない方、『Balatro』にハマってしまった方、株式知識のあるデッキ構築ローグライクプレイヤーの皆さんにおすすめです。

『Insider Trading』はPC(Steam)向けに2026年2月18日リリース予定です。

ライター:さかな_,編集:みお

ライター/インターネットおしゃべり魚類 さかな_

2004年生まれ。趣味が高じて2021年からTwtichで配信活動を開始。雑談とインディーゲームを中心にインターネット上に醜態を晒し続けている。リミナルスペースとウォーキングシミュが三度の飯より好き。積みゲー消化が一生終わらない。

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編集/Game*Spark共同編集長 みお

ゲーム文化と70年代の日本語の音楽大好き。人生ベストは『街 ~運命の交差点~』。2025年ベストは『Earthion』。 2021年3月からフリーライターを始め、2025年4月にGame*Spark編集部入り。2026年1月に共同編集長になりました。

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