
米国特許商標庁(USPTO)が、2025年に任天堂に付与したばかりの特許を取り消す方向で動いているとGames Frayが報じました。
問題の特許とは
2025年9月、任天堂はUSPTOより特許番号「US12403397B2」(通称「397」)を取得。この特許は、プレイヤーが別のキャラクターを召喚し、自分の代わりに戦わせるというゲームメカニクスを対象としたもの。直接操作・自動制御のいずれの形式でも、任天堂が「サブキャラクター」を使役するゲームに対して訴訟を起こせるもので、『ポケットモンスター』シリーズはもちろん、『ピクミン』シリーズや『ペルソナ』シリーズなど、幅広いタイトルに影響が及ぶ可能性があると懸念されていました。
USPTOが異例の再審査を命令
付与から約2ヶ月後の2025年11月、USPTOのジョン・A・スクワイアーズ長官が職権による特許再審査を命令。他社が正式に異議を申し立てることなく、長官自らが再審査を指示するのは2012年以来のことで、業界内でも異例の動きとして注目されていました。スクワイアーズ長官が問題視したのは、過去に存在する類似特許との兼ね合いとのこと。具体的には以下の特許が引用されています。
「Yabe」特許 ※リンク先はPDF(2002年・コナミ取得):サブキャラクターが自動または手動でプレイヤーと共闘するメカニクスを記述
「Taura」特許 ※リンク先はPDF(2020年・任天堂取得):同様にサブキャラクターが共闘するメカニクスを記述
「Motokura」特許 ※リンク先はPDF(2022年・任天堂取得)
「Shimomoto」特許 ※リンク先はPDF(2020年・バンダイナムコ取得)
USPTOの判断によれば、任天堂のTaura特許にYabe特許またはMotokura特許を組み合わせると26項目中18項目が無効となり、さらにShimomoto特許を組み合わせることで残り8項目の請求項目を無効にする要素もカバーされ、全26項目すべての無効理由が揃うとのことです。
最終的決定はまだ
今回の決定は「非最終的な局長通知(Non-Final Office Action)」であり、任天堂には2ヶ月以内(延長申請も可能)に反論を提出する権利があります。また、連邦巡回控訴裁判所への上訴も認められており、この件はまだ終了していません。
なお、Games Frayの報道によれば、仮に1項目でも有効な特許請求が残れば、任天堂はその範囲内で特許侵害訴訟を起こすことが可能なため、同社が部分的な維持を目指して反論を試みる可能性もあるとしています。







