任天堂の「キャラクター召喚」特許、米特許庁が全26項を却下―異例の再審査を命令 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

任天堂の「キャラクター召喚」特許、米特許庁が全26項を却下―異例の再審査を命令

最終的決定はまだです。

ニュース ゲーム業界
C)Getty Images (Photo by Roberto Schmidt / 特派員)
  • C)Getty Images (Photo by Roberto Schmidt / 特派員)
  • 任天堂の「キャラクター召喚」特許、米特許庁が全26項を却下―異例の再審査を命令
C)Getty Images (Photo by Roberto Schmidt / 特派員)

米国特許商標庁(USPTO)が、2025年に任天堂に付与したばかりの特許を取り消す方向で動いているとGames Frayが報じました。

問題の特許とは

2025年9月、任天堂はUSPTOより特許番号「US12403397B2」(通称「397」)を取得。この特許は、プレイヤーが別のキャラクターを召喚し、自分の代わりに戦わせるというゲームメカニクスを対象としたもの。直接操作・自動制御のいずれの形式でも、任天堂が「サブキャラクター」を使役するゲームに対して訴訟を起こせるもので、『ポケットモンスター』シリーズはもちろん、『ピクミン』シリーズや『ペルソナ』シリーズなど、幅広いタイトルに影響が及ぶ可能性があると懸念されていました。

USPTOが異例の再審査を命令

付与から約2ヶ月後の2025年11月、USPTOのジョン・A・スクワイアーズ長官が職権による特許再審査を命令。他社が正式に異議を申し立てることなく、長官自らが再審査を指示するのは2012年以来のことで、業界内でも異例の動きとして注目されていました。スクワイアーズ長官が問題視したのは、過去に存在する類似特許との兼ね合いとのこと。具体的には以下の特許が引用されています。

  • 「Yabe」特許 ※リンク先はPDF(2002年・コナミ取得):サブキャラクターが自動または手動でプレイヤーと共闘するメカニクスを記述

  • 「Taura」特許 ※リンク先はPDF(2020年・任天堂取得):同様にサブキャラクターが共闘するメカニクスを記述

  • 「Motokura」特許 ※リンク先はPDF(2022年・任天堂取得)

  • 「Shimomoto」特許 ※リンク先はPDF(2020年・バンダイナムコ取得)

USPTOの判断によれば、任天堂のTaura特許にYabe特許またはMotokura特許を組み合わせると26項中18項が無効となり、さらにShimomoto特許を組み合わせることで残り8項の請求項を無効にする要素もカバーされ、全26項すべての無効理由が揃うとのことです。

最終的決定はまだ

今回の決定は「非最終的な局長通知(Non-Final Office Action)」であり、任天堂には2ヶ月以内(延長申請も可能)に反論を提出する権利があります。また、連邦巡回控訴裁判所への上訴も認められており、この件はまだ終了していません。

なお、Games Frayの報道によれば、仮に1項でも有効な特許請求が残れば、任天堂はその範囲内で特許侵害訴訟を起こすことが可能なため、同社が部分的な維持を目指して反論を試みる可能性もあるとしています。

※UPDATE(2026/4/2 6:56):誤字を修正し、再公開しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございました。



¥57,747
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

¥2,749
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
ライター/編集:H.Laameche
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ニュース アクセスランキング

  1. 『サブノーティカ2』Steamストアの表記からKRAFTON消失―Unknown Worldsによるセルフパブリッシングか

    『サブノーティカ2』Steamストアの表記からKRAFTON消失―Unknown Worldsによるセルフパブリッシングか

  2. Steamのディズニー発売11タイトルが販売停止―傘下の「スターウォーズ」関連ゲームら4本も削除【UPDATE】

    Steamのディズニー発売11タイトルが販売停止―傘下の「スターウォーズ」関連ゲームら4本も削除【UPDATE】

  3. 最安値は90円! 解体・建設シミュレーター『Demolish & Build』シリーズがSteamにて破格のセールを実施中

    最安値は90円! 解体・建設シミュレーター『Demolish & Build』シリーズがSteamにて破格のセールを実施中

  4. オンラインゲームの完全サ終に異唱える「Stop Killing Games」運動、カリフォルニア州の提出法案を全面支持―サーバー終了時のオフライン対応か全額返金を義務化

  5. 『Graveyard Keeper』無料配布でSteam同接急増、過去最高記録に―4月14日までに入手すれば以降もプレイ可能

  6. 【1,800円→0円】ゾンビ蔓延る森の中でとにかく生きろ!昼夜サイクルや天候変化、クルマ運転もあるシンプルサバイバルゲームが期間限定配布中

  7. ロックスターのデータが流出してしまう…サイバー犯罪集団が身代金未払い受け実行―「ニュースの見出しになった気分は?」と挑発

  8. 「にゃるら氏を外さないとアニメを中止する」『NEEDY GIRL OVERDOSE』アニメ発表直前にプロモーションから外されたにゃるら氏が声明【UPDATE】

  9. 【開発者インタビュー】500種のスキル構築が熱いローグライトアクション『Koshmar: The Last Reverie』が発表、 現実と悪夢が交錯する世界で正気度が結末を分ける重厚な物語に挑め。

  10. 【2,300円→0円】続編も発表された倫理観ぶっ飛び墓場管理シム『Graveyard Keeper』が期間限定で配布中!Steamでは“非常に好評”

アクセスランキングをもっと見る

page top