Double Fine Productionsが手掛け、Xbox Game Studiosから先日リリースされた、Xbox Series X|S/PC(Steam)/PlayStation 5向けのオンラインマルチプレイヤー「陶芸」バトルゲームこと『Kiln』。いったい陶芸バトルゲームってなんぞや?そんな疑問が湧いた方、少なくないと思います。
そこで、本稿ではそんな『Kiln』のプレイレポをお届けします。
『Kiln』Steamストアページそもそもどういうゲームなの?
本作は「陶芸」をテーマにした、オンラインマルチプレイヤーアクションです。プレイヤーは「精霊」となり、チームを組んで自らろくろで作り上げた陶器のアーマーを着込んで、爽快なバトルを行います。とまぁ説明をしても分かりづらいと思いますから、さっそく始めてみましょう。
キャラメイク&「器」メイク
ゲームを始めるとすぐにプレイヤーの分身となる「精霊」のキャラメイクが始まります。始めたばかりで何もわからないので、とりあえず好みの色やデザインにしていきます。

デフォルトの体型が「尻」すぎて面白かったので、こちらを採用。まさかこの尻があとで役に立つなんて……。

セラドンという神様のような、精霊たちのお母さんのような存在に「裸でうろつくんじゃない」と注意されます。ごもっともだと思います。


ということで、セラドン自ら最初の器を作ってくれました。ウキウキでポージング。


奥に向かおうとしたところ、この器では通れないスキマが。すると新たな器を用意してくれました。

細長い器であれば、横倒しにして転がることでスキマが通れます。これ、実はこの先行うバトルにおいて結構重要な要素だったりします。


バトルのチュートリアル後に、ついに自分自身で器を作る機会がやってきます!クリックを押しっぱなしで手を粘土に押し当て、ドラッグで望む形になるように成形していきましょう。

断面図を見ながらの成形もできるため、難易度はそこまで高くありません。ここで大事になってくるのは器のデザインと「どれだけ水を入れられるか」という器としての存在意義です。
後述しますが、水を貯めておけるキャパシティは試合を有利に進めるためにも重要です。しかし、水をたくさん貯められるようにするために内部の空洞を大きく作ろうとすると、ボディの粘土が薄くなってしまうため最大体力が低くなっていきます。このあたりのバランスをどう取っていくのかがポイント。またデザインが変わると8種類のアビリティのどれを使えるようになるかが変わってきます。
最終的に何をしたいかでデザインやパラメータを決めてもいいですし、自分のアーティスティックなソウルにしたがって作りたいものを作ってもOK。芸術は自由です。


形を決めたら飾りとなる蓋や取っ手、釉薬などをつけて焼成すれば完成です。

そんなこんなで容器が完成。続いてはバトルに向かいましょう。

バトルでは自分の作った器の特性でプレイスタイルが大きく変わる
基本のバトル「クウェンチ」は4vs4で行います。試合の流れを簡単に説明すると
マップ中央などに点在する水の湧くポイントで自身の器を使って水を汲む
割られないように敵陣の窯へ向かう
水を吹いて窯の炎を弱める
敵陣の窯の炎を完全に消すことができたら勝利!
といった流れになっています。窯の炎は体力ゲージのようなものがあり、そのゲージが3本用意されています。3本分の体力ゲージを無くせばOK。もちろん水をたくさん汲んで、すべて窯に送ることができれば、そのぶん総ダメージは大きくなります。


まずは転がって急いでマップ中央へ!と思いきやすでにその場所は相手に囲まれていました。相手は小さな器が多く、移動速度が速め。戦おうにもマグマに足を取られてしまいなかなか思うようにいきません。


残念ながら破壊されてしまいました。この場合はリスポーンする器を選び、チームの窯の前から再スタートです。


その後は少しづつ相手の窯に水を投げ込むも、スピード感のある動きに翻弄され敗北。

試合が終わると経験値が入ります。レベルが上がると新たな装飾品や釉薬が使えるようになります。


また、一定のレベルに達すると「器のサイズ」を変更することができるようになります。
水をタップリ運ぶことができ、体力も高めだが足の遅い大サイズ。水は少量しか運べず、最大体力も低くなりがちだが足が早い小サイズ。両者の中間の性能を持つ中サイズ。この3種類の中から試合で活躍できそうな器を作りましょう。
ちなみに、サイズが変わるとアビリティも変化するため、大8種類・中8種類・小8種類の計24種のアビリティがあるようです。


レベルを上げる利点はまだあります。バトルを繰り返していると、やはり見た目の良い器を作りたくなってくるのが人類のサガ。器の作成時に使える「ツール」がレベルと共にアンロックされていきます。例えば、これは「定規」とよばれるツール。綺麗な直線を作る際に役に立ちます。こればっかりはフリーハンドではなかなか到達できない形です。

そしてこれは「スポンジ」です。手で伸ばした器の表面はどうしてもデコボコになりがちなため、スポンジをつかってなめらかにすることができます。……どう見ても完全に尻でなめらかにしていますけど。君の尻はこのために必要だったんだね。


さらに「シェイプ」を使うと左右非対称な形を成形可能に。このあたりのツールは使いこなせるとスタイリッシュな形が作れそう。手とツール、そしてアクセサリと釉薬、ここまで自由に陶芸ができるゲームってなかなか無いんじゃないですかね。しかも最終的に戦って割るという。


ということで、知り合いを集め、4人チームで再びバトルへ!今回使うのは大サイズの「ボウル」です。アビリティは移動速度低下+ダメージエリアを生成する「魔女の秘薬」。

バトル開始即中央の水汲みスポットへ走り、真上で「魔女の秘薬」を展開。相手に水を汲ませてやるものか!

相手を近寄らせず、ゆったりと水を汲み敵陣へ。転がって向かうともちろん水が溢れてしまいます。大サイズの器は移動速度がゆっくりなため、ダメージ量を稼ぐためにゆっくり向かうか、水が減ってもいいので今すぐ敵陣へ向かうかの選択に迫られます。

また、試合中に器を変更することも可能です。敵の器を破壊することを重視しなければいけないシーンではこの器、といった変更をして柔軟に攻めましょう。

その後も、中央の湧き水ポイントを制圧しつつ相手陣地に攻め込み水をかけまくり、どうにか勝利!


小さな器でもバトルに挑戦。体力こそ低いですが、小さい器でしか抜けられないトンネルなどがあり、中サイズや大サイズに邪魔されることなく最短で敵陣へ向かうことができたりというメリットも。移動速度も速いので、水を汲んでは窯にぶち込む一人バケツリレーのようにダメージを稼ぐことができます。


と、ここまで紹介してきた本作ですが、なんと5月22・23・24日に京都・みやこめっせにて行われるインディゲームの祭典『BitSummit 14 PUNCH!』への出展が決定!
ブース3F-B27「Double Fine Productions」にて体験プレイが可能とのことですので、器を作る唯一無二な遊びを体験しに訪れてはいかがでしょうか。
『Kiln』Steamストアページ『Kiln』はXbox Series X|S/PC(Steam)/PlayStation 5向けに発売中。価格は2,800円となっています。
タイトル:『Kiln』
開発元/発売元:Double Fine Productions/Xbox Game Studios
筆者がプレイした機種:PC
発売日:2026年4月24日
記事執筆時の著者プレイ時間:6時間
価格:2,800円











