
作曲家・植松伸夫氏の参加などで注目を集め、2013年に開始したKickstarterで約100万ドルの支援を集めるも、2019年を最後に進展が伝えられていなかったRPG『Project Phoenix』。本作について、約7年ぶりにKickstarterのアップデートページが更新されました。
あわせて、開発責任者の由良浩明氏が海外メディアVGCの取材に応じ、これまでの経緯や現在の開発状況について語っています。
2019年以降進捗の報告が途絶えた本作
『Project Phoenix』は、『ファイナルファンタジー』シリーズの楽曲などで知られる植松伸夫氏をはじめ、『The Elder Scrolls V: Skyrim』や『Halo 4』といった作品を手掛けた開発スタッフたちの参加が発表され、大きな注目を集めていたRPGプロジェクトです。
2013年に開始したKickstarterのキャンペーンでは、15,802名の支援者から100万ドル以上の支援金が集まりました。
一方で、発売時期が当初の予定だった2015年から2018年に延期されるなど、開発の遅れが続き、進捗の報告も徐々に減少。Kickstarterの更新も2019年を最後に停止し、その後約7年間にわたり新たな報告が行われない状態が続いていましたが、今回新たにKickstarterが更新されました。
7年越しに明かされた開発状況
VGCでは開発責任者の由良氏に取材を行っており、同氏は開発が難航した最大の要因として、『Project Phoenix』が初めて企画したゲームである一方、ゲーム開発プロジェクトを率いた経験がなく、自分の能力を過信していたと振り返っています。
また、費用面ではゲーム開発に本当に必要なコストを過少評価していたとし、Kickstarterで集まった約100万ドルも手数料やクレジットカード決済が通らなかったことでの損失により、手元に残ったのは約80万ドルで、予想よりも少ない金額になったと述べています。
開発体制においても、プログラマーとして『Ori』シリーズを手掛けたDavid Clark氏が参加する予定でしたが、最終的には見送られることに。同氏に市場価格を下回る報酬で依頼を受けてもらっていたこともあり、当初想定していた予算計画が成立しなくなったことを明かしました。
2015年頃には開発資金が尽きたと判断し、費用を稼ぐべく着手したのが『タイニーメタル』の開発。一方で同作を手掛けたAREA 35の元スタッフから、『Project Phoenix』の資金が同作へ流用されたという非難も起こり、由良氏は法的措置に踏み切ったそうですが、この主張については2018年に撤回されています(由良氏いわく、『タイニーメタル』の開発資金は民間投資グループからの出資によるもの)。
そして今回新たな動きがあった『Project Phoenix』ですが、現在は30名以上からなるチームで開発を進めていると説明。プロトタイプ映像や植松伸夫氏による楽曲も公開され、今後はDiscordを通じて継続的に情報を発信していく方針を示しました。
なお、開発完了時期については2031年末を目標としているとのことです。









