ジャーナリストおよび司会者として知られるジェフ・キーリー氏と、PS4・PS5のリードアーキテクトを務めたマーク・サーニー氏が、若手のゲームクリエイターを支援する非営利団体「Nova Games Foundation(以下、Nova)」を共同設立しました。
次世代クリエイターに翼を
ジェフ・キーリー氏といえば「The Game Awards」「Summer Game Fest」などのイベントで司会やプロデュースを担当するゲームジャーナリスト。一方のマーク・サーニー氏は、『マーブルマッドネス』をはじめ、数多くの作品を手掛けたゲームデザイナー兼プログラマーであり、PS4・PS5ではリードアーキテクトを務めました。


今回、両氏が共同設立したNovaは、それぞれの本業や「The Game Awards」、PlayStationなどとは関係しない独立した慈善事業とのことで、海外メディアGame Fileによると、設立にあたって両氏はそれぞれ数百万ドルを寄付しており、今後も資金を提供していく意向を示しています。
同団体が実施するのは、大学を卒業した若手ゲームクリエイターが、卒業後すぐにオリジナルゲームの開発へ進めるよう支援するフェローシップ・プログラム。公式サイトによると世界13大学と提携し、芸術的・文学的・社会的価値のあるゲームを対象に、資金提供のほか、業界のリーダーによる指導や作品を広く知ってもらう機会も提供するとしています。

Novaが行う具体的な支援内容は以下の通りです。
毎年20人をフェローとして選出
1人につき10万ドルを提供
特に有望なプロジェクトには最大50万ドルを追加支援
業界関係者によるメンタリングやプロモーション支援を実施
作品の所有権は開発者が保持
パブリッシャーや発売プラットフォームは自由に選択可能
Novaは株式や作品の権利を取得せず、助成金の返済も要求しない
Game Fileの取材に対してキーリー氏は、自身の業界内での立場から、これまでゲームへの商業的な投資を避けてきたとし、Novaでも経済的な見返りは求めず、新たな才能がゲームを生み出し、業界で足場を築く手助けをしたいとしています。一方でキャリアの終盤を意識しているというサーニー氏は、可能な限り良い形で次世代へ恩返ししたいという考えを明かしました。
また、キーリー氏によると、両氏は約10年前から定期的に食事をしながらゲーム業界について語り合ってきたとのこと。コロナ禍でもZoomで交流を続け、「次世代のゲームディレクターがキャリアを始めるために何ができるのか」と考えるなかで、今回の計画が生まれたといいます。
なお、ゲーム業界の成功者が後進を支援する取り組みはNova以外の事例もあり、たとえば2010年にはインディーゲーム開発者らによって「Indie Fund」が設立。これまでに『Hollow Knight』『TUNIC』など、複数の作品へ資金を提供してきました。
Indie Fundは幅広いインディー作品を対象とし、発売後に提供資金などを回収するファンドであり、Novaとは対象者や仕組みが異なります。それでも、過去にはこうした支援から後に高く評価される作品が数多く生まれており、Novaが将来どのようなゲームやクリエイターを送り出すのかにも注目が集まりそうです。
「Nova Games Foundation」では、2026年12月にフェローの応募受付を開始する予定で、公式サイトでは詳細を9月中旬に案内するとしています。
¥54,351
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)








