文部科学省は7月27日、「未管理著作物裁定制度」の第2号案件として、1984年に発売されたPC用シューティングゲームの保存とダウンロード販売について裁定したことを発表しました。
NPO法人「ゲーム保存協会」によると、対象作品は日本ソフト&ハード社の『重機動戦隊シグナス』PC-88版で、現在ダウンロード配信に向けた準備が進められているとのことです。
権利者不明も、復刻への道開かれる
「未管理著作物裁定制度」は、過去に公表された著作物を利用して良いかどうか、権利者の意思を確認できない場合に利用できる制度。文化庁長官の裁定を受け、通常の使用料に相当する補償金を支払うことで、裁定で定められた範囲において著作物を適法に利用できます。
同制度は2023年の著作権法改正で創設され、2026年4月から運用が開始されました(なお、裁定を受けても著作権そのものが申請者へ移るわけではありません)。詳しい仕組みについては、Game*Sparkが文化庁の担当者に行ったインタビューもあわせてご覧ください。
今回申請されたのは、1984年にフロッピーディスクで発売されたPC用シューティングゲームで、文部科学省の発表では作品名や申請者名は明かされていませんが、NPO法人「ゲーム保存協会」によると日本ソフト&ハード社の『重機動戦隊シグナス』PC-88版だとされています。
同作では、発売から長い年月が経過したことで、ディスクに記録されたデータの劣化が課題に。保存・復刻に向けては権利者の許諾が必要なものの、日本ソフト&ハード社はすでに存在せず、その後に権利が誰かへ引き継がれたのかも不明だったとのことです。
そうしたなかゲーム保存協会が制度を利用し、ゲームデータの保存に向けた複製、およびダウンロード販売が認められた形となります。なお、同協会では現在、本作のダウンロード形式での配信に向けて準備中とのこと。詳細は案内できる段階になり次第発表するとしています。









