
研究グループによりハエ脳および神経マップが公開されたことを受け、様々なゲームを学習および操作させる試みが行われています。
『DOOM』『マリオ64』に『Beat Saber』も、疑似ハエ脳はゲーマーになれる?
ハワード・ヒューズ医学研究所ジャネリア研究キャンパスを中心とする研究グループが、雄のキイロショウジョウバエの中枢神経系を記録した「MaleCNS v1.0」を2026年6月8日に公開しました。
これはおよそ16万6,000個以上のニューロンから構成されており、脳の中心部や視葉のほか、哺乳類における脊髄に相当し運動ニューロンや感覚ニューロン、また介在ニューロンなどから成る腹側神経索まで網羅した、精緻かつ大規模な神経回路図です。
その後、2026年9月3日に学術誌「Cell」にて解説論文が掲載されるとともに、GoogleResearchとして研究グループに参加していることから、Googleも研究成果を正式に紹介。これをきっかけに、多くの技術者たちが公開された「MaleCNS v1.0」を使用し、様々なゲームを操作・攻略を進める実験を行っています。
ソフトウェアエンジニアのAlex Wormuthさんは、『Doom』を遊べるよう学習中の様子を動画付きで9月6日X上に公開。

明暗を知覚する3,335個のR1–R6視覚ニューロンと色を知覚する811個のR8視覚ニューロンを入力とし、166,700個の保持ニューロンと25,582,938個の指向性接続を経て旋回や移動、射撃といった操作を再現したほか、被ダメージは2つのPPL101ドーパミン細胞による200ミリ秒の人工的嫌悪刺激として学習を行っているとのこと。
また、開発者のJessica Paquetteさんは『スーパーマリオ64』に「MaleCNS v1.0」を使用して学習させている様子を公開し、ひたすら壁に向かってジャンプを繰り返していて攻略には程遠い状態のようです。
さらに、技術者のlyra bubblesさんはリズムゲーム『Beat Saber』を「MaleCNS v1.0」に遊ばせている動画を公開。こちらは多少のミスこそあるものの、ハエが手にした2本のセイバーを器用に振り回して順調に演奏している様子が確認できます。
AIが様々なゲームを攻略し、疑似ハエ脳がゲームを学習する。科学技術の進歩を実感させる、そんなニュースが続いています。










