
PCゲーム配信プラットフォーム「GOG.com」が、日本円(JPY)での価格表示・決済に対応しました。
これまで日本からGOG.comを利用する場合、主に米ドル建てでゲームを購入する形となっていましたが、現在はストア上で価格を日本円表示に切り替え、そのまま円建てで決済できます。なお、米ドル表示・決済も引き続き選択可能です。
日本円決済のメリットは?
日本円決済の大きなメリットは、やはり購入時点で最終的な支払額を把握しやすいことでしょう。米ドル建ての場合は、カード会社などの為替レートによって円換算され、さらに海外利用時の事務手数料が加わることがあります。日本円建てであれば、少なくともストア上では「このゲームはいくらなのか」をそのまま円で確認できます。

数ドル程度のクラシックゲームをセールで何本も購入するときなど、毎回計算しなくてよくなるのも地味ながら嬉しいところです。ただし、利用する決済手段によっては海外加盟店での円建て決済にも手数料が発生する場合があるため、その点は各カード会社などの条件を確認しておくのがよいでしょう。
『SWAT 4』『Theme Park』『Ultima Underworld』……GOGなら今も買えるゲームたち
GOG.comといえば、最新タイトルだけでなく、古いPCゲームのデジタル販売や保存に力を入れているストアとしても知られています。なかには、現在主要なPCゲームストアで正規のダウンロード版を購入しようとすると、GOGが事実上唯一の選択肢となっているタイトルもあります。

オールドPCゲーム好きの中でよく挙げられるGOG独占タイトルといえば、犯罪現場での制圧・逮捕・証拠確保まで求められる硬派なタクティカルFPS『SWAT 4: Gold Edition』。本編に加えて拡張パック『The Stetchkov Syndicate』も収録されています。

名作遊園地経営シム『Theme Park』や、行動の自由度が高いRPGで、『Dishonored』や『Deus Ex』などいわゆる“イマーシブシム”の源流『Ultima Underworld 1+2』なども、GOGでは現在購入可能です。
ほかにも、戦士・魔術師・召喚術師からクラスを選んで異なる冒険を楽しめるアクションRPG『Nox』、冷戦が第三次世界大戦へ発展しソ連軍が米国本土へ侵攻する、SteamやUbisoft公式ストアでの販売終了済の架空戦記RTS『World in Conflict: Complete Edition』、小説「時の車輪」を原作に多数の魔法を駆使して戦う一人称アクション『The Wheel of Time』、宇宙艦ヴォイジャーの特殊部隊として任務に挑むRaven Software製FPS『Star Trek: Voyager - Elite Force』なども販売されています。

GOGでは「GOG Preservation Program」として、一部旧作について現行Windowsでの動作確認や不具合修正なども実施。古いゲームを単に販売し続けるだけでなく、現在のPC環境でも遊び続けられる状態を維持しようとしているのも同ストアの特徴です。
こうしたタイトルを日本から購入する際にも、今回の日本円表示・決済対応はわかりやすさの面で大きな改善となります。
しかし……現状はSteamよりかなり高いゲームも
一方、日本円に対応したからといって、すべてのゲームが日本市場向けの価格になったわけではないようです。

Game*Sparkが複数タイトルを確認したところ、リメイク版『SILENT HILL 2』はGOG.comにおける定価が1万1,070円。一方、Steamでは8,580円で販売されており、GOG版のほうが2,490円、約29%高くなっています。
1996年版『バイオハザード』では、GOG.comの通常価格が1,580円なのに対して、Steamでは1,000円。50%オフのセール時も、GOGでは790円、Steamでは500円となっています。
一方で、すべてのタイトルが割高というわけではありません。『バルダーズ・ゲート3』は、GOG.comとSteamの通常価格がともに8,499円。今回確認したセールでは、GOG.comが31%オフの5,900円、Steamが30%オフの5,949円となっており、わずかながらGOGのほうが安価でした。また、『ウィッチャー3 ワイルドハント』や『サイバーパンク2077』といったCD PROJEKT REDタイトルも他ストアと同じ価格設定になっているようです。
『SILENT HILL 2』や『バイオハザード』のGOGにおける米ドル価格と円価格を比較すると、現状では1ドル=約158円前後で換算したように見えるタイトルがあります。このことから、現時点では日本向けに個別の円価格が設定されているタイトルと、米ドル価格を基準に円換算されているように見えるタイトルが混在しているものと考えられます。
まずは嬉しい一歩。今後の日本向け価格にも期待
GOG.comの日本円表示・決済対応は、日本のユーザーにとって利用のハードルを下げる嬉しい一歩と言えるでしょう。一方、現状ではタイトルによって円価格の設定に大きな違いも見られます。今後、日本市場向けの価格設定がさらに広がっていくのか、そしてストア自体の日本語表示にも対応するのか注目したいところです。
なお、米ドルも引き続き選択できるため、購入時には円価格とドル価格を見比べてみるのもよいでしょう。









