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Notchが『Minecraft』のOculus Rift公式サポートを白紙へ、Facebookの買収に対し「ソーシャルとは働きたくない」

約20億ドルという大金が舞い実現した今回の契約ですが、スウェーデンスタジオMojangのMarkus"Notch"Presson氏がこの件に触れ、「Facebookは私をゾッとさせた」と批判し、さらに『Minecraft』の公式なOculusサポートを中止すると発表しました。

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本日早朝、突如両社により発表されたFacebookよるOculus Riftの買収劇。約20億ドルという大金が舞い実現した今回の契約ですが、スウェーデンスタジオMojangのMarkus"Notch"Presson氏がこの件に触れ、「Facebookは私をゾッとさせた」と批判し、さらに『Minecraft』の公式なOculusサポートを中止すると発表しました。

Persson氏は「我々はOculusで動作する『Minecraft』バージョンを提供するかもしれないと話してきた。あの件はキャンセルとさせてもらう。Facebookは私をゾッとさせた」とTwitter上でツイート。また続けてすでに『Minecraft』をOculus Riftに対応させるModが存在していると紹介し、Mod版で遊ぶ分には構わないものの公式なサポートは行わないとのスタンスを示しています。

Oculus RiftがKickstarterにてクラウドファンディングキャンペーンを実施し話題を集める中、2012年8月にもPersson氏は「我々のゲームがOculusをサポートする可能性は高いだろう」と伝えていました。


またPersson氏は「バーチャル・リアリティは世界を変えるだろう」と名づけた記事を自身のブログNotch.netへと投稿。「Facebookは根本的に技術マニアの会社では無い。Facebookはゲーム技術の企業では無い。Facebookはユーザー数を構築することを監督してきた歴史を持ち、ユーザーナンバーをビルドしてきたに過ぎない」とコメント。「Facebookプラットフォーム向けのゲームも以前あったし、しばらくの間は上手くいっていたが、最終的にFacebookがプラットフォームを彼らが求めるソーシャル体験にフィットさせようとして、大変残念な地点で行き詰まった」と、Facebookが持つソーシャルとゲームの融合という戦略や、技術への理解度を批判しました。

Persson氏はヴァーチャル・リアリティがソーシャルにとって悪い物であるわけでは無く、むしろバーチャルなリビングルームに座ってフレンドのアバターを見たり、会議を行ったり、友人と映画を見たりと、ソーシャルはVRにとって巨大なアプリケーションの1つになるだろうと予測。一方で「だが私はソーシャルとは働きたくない、私はゲームと働きたい」としています。

さらに「幸運にも、Oculusの成功により競合他社が登場し始めた」と続けるPersson氏は、彼らが完璧では無いものの今後は業界全体で成長する可能性を指摘し、「私は間違いなくVRの一部になりたいが、Facebookとは働きたくない。彼らの動機はあまりにも不明瞭だし変動的だ、それに彼らは歴史的に安定したプラットフォームでは無い。彼らが私を信頼させうる歴史がなにも無いんだ、それが私を恐怖させているようだ」と述べ、Facebookの関与したOculus Riftには一切交わらない意向を明確にしています。

Facebookの最初の投資には一切の資金を投入していないと語るPersson氏ですが、一方でOculusの才能あるエンジニア達には多大な尊敬を抱いているとコメント。今回の買収劇が純粋なビジネス上の契約であると理解しており、FacebookとOculusのオーナーに対し祝いの言葉を述べたいものの、MojangとOculusの道は別れたと締めくくっています。
《ishigenn》
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