【Updated】PLAYISM 誕生2周年記念パーティー開催、各方面から出席者多数 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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【Updated】PLAYISM 誕生2周年記念パーティー開催、各方面から出席者多数

ゲーム好きにはお馴染みPLAYISMの生誕2周年パーティーが大阪のビジネス街北浜にあるレストランエズ 北浜店にて開催されました。いまや国内で「インディー」を語る上では欠かせない同社も早2歳、もしくはまだ2歳です。

Game*Spark アップデート
【UPDATE2】
プレゼントは締めきりました。ありがとうございました。

【UPDATE】

来場していたSubakuのEric Koziol氏から、読者のみなさまへ再びギフトコードを頂戴しました。興味をもたれた方は記者のTwitterアカウント宛へDMをお送りください。先着5名様までお渡しします。お気軽にどうぞ。

Subakuは前回のアップデートでBGMが追加されました。これだけならばよくあることですが、作曲したのは『Spelunky』や『Hotline Miami』のEirik Suhrke氏。これはビーバー的にいうところの「ヤバい!」です。



ゲーム好きにはお馴染みPLAYISMの生誕2周年パーティーが大阪のビジネス街北浜にあるレストランエズ 北浜店にて開催されました。いまや国内で「インディー」を語る上では欠かせない同社も早2歳、もしくはまだ2歳です。

本イベントはエキスポやセミナーというよりは文字通りパーティーのノリで、主役は展示物というよりは各方面から詰めかけたPLAYISMファン(とその関係者)といった風情でした。けっして今のところ華やかとはいえない日本のインディーゲーム界隈を祝うイベントという立ち位置です。

パーティーだ![ペグル音]

来場していた層は国籍豊かで、外国人/日本人の比率が3:7−4:6くらい。徐々に日本人比率が上がっていったものの、人種って何?といわんばかりの勢いがありました。

入店した瞬間、何か決定的な間違いを犯したのではないかと自問しました。

参加者は同社スタッフからゲーム開発者、その家族、あるいはその知り合い、果てはいまのところゲームには関係ないけれども将来的にはゲーム開発を志す人など、バリエーション豊かでした。中には子連れで会場に訪れていた方も。

お子さんは早めにお休みモード。

イベントとして目玉はいくつかありましたが、まずcoppelia氏による『ラ・ムラーナ』の「足プレイ」。意味がわからないかもしれませんが、足指で本作をクリアしてのけるという演舞です。しかもハード。coppelia氏は石川在住。人間が持つ可能性の1つを満天下に示しに遠征していらっしゃいました。

そういうゲームじゃね……いや、どうかな。

クリア後はすみやかに靴を履く。紳士です。

ネタバレもクソもない具合に(少々苦戦しつつも)容赦なくラスボスを倒している様は、まさにファンの鑑と言えたでしょう。しかも、驚くべき偶然というべきか、スタッフロールが流れたタイミングで会場のDJが選んでいた楽曲は『ガリウスの迷宮』のもの。『ラ・ムラーナ』がMSX『ガリウスの迷宮』に強い影響を受けたことを開発者自らあかしたことはファンの間でよく知られています。あまりの奇遇ぶりに複数のスタッフとファンが謎の盛り上がりをみせスクリーンの前で踊り狂っていました。たぶん珍しい光景でしょう。

わからない人には100%わからない盛り上がりの様子をごらんください。

また、HMDを使った『ラ・ムラーナ』の展示もありました。特別な飛び出る教授がいたりしたわけではありませんが、HMDのコンパクトのメリットと、とくにレトロ風のグラフィックスとの相性がいいことが認識できました。軽くゲームをプレイするための専用HMDなんてものもあれば幸せになれるかもしれません。

ただ、会場にいた数名からは「メガネとの相性が悪い」との、頻出する意見も。それなりに物理的な部分を調整できるとはいえ、まだまだ手放しで誉めそやすこともできません。

まだまだ発展の余地あり、HMD。
Oculus Riftとあわせて目が離せません。

ほかには『片道勇者』をはじめいくつかのPLAYISM発信のインディータイトルがあったほか、あるサプライズがありました。派手にメインスクリーンに映し出されていたものの、一応は機密扱いだそうですので詳細は明記しませんが、「NIGORO今年のエイプリルフール」といえば分かる人にはわかるのではないでしょうか。そういえばBitSummitで何かをほのめかしてはいたものの、なかなか異次元的な攻撃です。

まさかのプレイアブル出展。

空気を読まず記者が会場のくだんのバージョンを最大難度で、わざわざマウスの加速や速度を調整して、マウスパッド代わりになるものを探し見当たらず最終的に自前のラップトップPCの天板を代用してまで初見クリア(?)してみせたところ、会場からは乾いた拍手が巻き起こりました。ありがとうございました。


数ある展示のなかでも、威圧寸前の迫力でアピールしてきたのがWinning Blimpによる『Mosaique』。「シンプルながらも奥深い」という、パズルゲームを評する上で使い古された修辞を使わざるをえないのに忸怩たるものがあります。ともかく、実際に触ってみた記者ほか数名が黙々とプレイしていたこと、同行していた妻が「面白そう」と珍しく興味を示していたことなどが定性的評価でしょうか。価格は0.99ドルと男前にも程がある設定ですが、「一度起動してひとしきり笑ったら終了」なゲームではありません。レベルが日毎に変化するなど、リプレイ性も重視した設計です。

開発者にしてマーケター。日本語も完璧。


さて、ゲーム音楽に相応の思い入れのある記者として外せなかったのはDJブースの存在。プレイヤーはJustin Pfeiffer氏と、柳本泰孝氏。会場に聞き覚えのある楽曲が流れ、いったい何事かと近づいてみてみたところ、そこにいた2人は同族でした。

そもそもゲームのサントラをゲームとあわせて買い漁るような人種を記者はほとんど見かけたことがなく、実際に相対したことはおそらく人生で初。漂着した無人島に船が通りがかったような気分でした。『Sonic Rush』の曲が選ばれたので”Vela Nova”をリクエストしたところ、「アレンジ版しかないけど」としつつも応じてくれました。ちゃんとサントラを聴いて、しかも選曲している証左にほかなりません。ゲームミュージックは世界共通言語でした。

Justin Pfeiffer氏。
和ゲーのゲームミュージックに精通した海外勢は実在します。

なお、楽曲が採用されていたタイトルの例を挙げると『女神転生』シリーズ・『Ollie King』・『イース』シリーズ・『TMNT』など、限界まで自由なチョイスです。なお、Pfeiffer氏はFalcom jdkのファンらしく、ロゴ入りTシャツを着装していました。会場の誰にネタが伝わったのか、はともかくどこで手に入れたのかが気になります。

ファルコムの音はjdkの音。
プレイすればわかるのです。

会場2階には上述のHMDやOuya、各種インディータイトルの展示に混じってPLAYISMの中の人の私物と思しき大量のゲームが。テレビの前に鎮座ましましていたのはなんとバーチャスティックPro。なにかが重篤化した者ですら処遇に困る怪物です。おもに動作していたのはSS『ストリートファイターZERO3』。海外勢のみなさんがスティックに齧りついていました。……何のパーティーでしたっけ。

ほとんど『FF3』専用機と化していたOuya。

終始盛り上がり続けたバーチャスティックPro前。

いいラインナップ。
Joshuaがたっぷりと『キカイオー』の素晴らしさを説いてくれました。

記者も負けじと『バーチャファイター2』で参戦。昔取った杵柄を振り回し無益な殺生に走りました。ただ、”ラウ”の立ち斜上はおろか”サラ”の振り向きキャンセル(24KG)すらまともに出せない有様で、ちょっと残念。

肘の刺し方だけは体が覚えていました。

お祭り然としてはいるものの、会場ではさまざまな交流がありました。国内のインディーゲーム界隈はハブとなるようなイベントがあまりないため、今後こうした試み・催しを通じて小規模・独立開発者同士のコミュニティを醸成することが、さらなる高みに昇るために必要なことなのかもしれません。

3DS『魔女と勇者』などのsikamako。顔出しNGとのこと。
右はPixel天谷氏。

ただし、いわゆる”サラリーマン日本人”な名刺交換では終わりません。Appleからリジェクトを喰らったアプリを見せた開発者が、別の方から「これは別のゲームに組み込めば面白くなるのではないか」といったアドバイスをもらうといったシーンも。これが印象的だったのは、製作者自らが数日前にほぼ同様のアイデアをこぼしていたから。なるほど、”ゲーム性”や”ゲームの面白さ”は多種多様ですが、同じ方向を向いていることも多々あるのでしょう。

2次会ではまず静かにヒートアップしたのが『ワンナイト人狼』。そのテーブルだけ空気が違っていました。エバンジェリストは京都インディーズゲームセミナーでも関西での活動をアピールしていたくるくる氏。

気配がまるで違うよ……。
そこだけ温度が低い。

また、NIGOROのSamieru氏とタイマンで長時間雑談しました。インタビューの風ではなかったため特段文字化することはできませんが、同氏のゲーム観やバックボーン、在り方といったテーマにまで到達しました。たまには誰かと飲む酒も悪くありません。

締め、というか最後まで残ったのはPLAYISMの皆さんを中心とした6名。もはや雑談を超越して管を巻く領域に突入していました。しかし、非生産的だったわけではありません。だらだらと好き勝手しゃべるのではなく、変化球でキャッチボールするような感覚。「ゲーム業界の現状の整理と認識」や、「PLAYISMやインディーのありかた」、「面白いゲームの定義とは」、「そもそもゲームとはなにか」など、つまるところ”良いゲーム”を出すためのブレストだったのです。多少アルコールが投下されてはいましたが。

当初記者は本件を仕事としてではなく、ただパーティーとして遊びにいくつもりでした。実際、いくらか酒は入れてしまいましたし、きちんとした取材という体ではなかったのですが、場の「アツさ」「オモシロさ」、関西圏の可能性など、諸々を鑑みて記事化いたしました。非常に散漫な内容であることをお詫びいたします。

ごめんなさい。

PLAYISMの気さくなナイスガイことJoshua Weatherford氏が頻繁に出入りしているという会場となったレストランに、じつは記者は諸事情でたびたび足を運んだことがありました。「北浜に良い店があるんだよ!」と紹介されたとき、偶然以上の何かを感じたものです。

26時ごろに皆さんがなんばの果てに旅立って行くのを見送ったのち、ひとりカクテルを喰らいながらパーティーの様子を思い返していました。ゲーム会社やゲームイベントといえば東京ばかりですが、まあ、西側も悪くないのではないでしょうか。

なぜか突然ゴージャス化、ボスの自画像。

なお、同イベントについてはPixelらと精力的に活動する909の"くろいひと"ことShuhei Miyazawa氏による詳細なレポートも公開されています。出展されていた各ゲームの詳細等については、ぜひともそちらをご参照ください。


《Gokubuto.S》
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