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総員突撃! 過酷な戦場が体験できる太平洋戦線FPS『Rising Storm』プレイレポ

今回は第二次世界大戦物FPS『Red Orchestra 2: Heroes of Stalingrad』の公式スタンドアロン拡張として2013年5月30日に発売となった『 Rising Storm 』のプレイレポをお届けします。まずは『Red Orchestra』を知らない方のためにシリーズの歴史からご紹介。

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今回は第二次世界大戦物FPS『Red Orchestra 2: Heroes of Stalingrad』の公式スタンドアロン拡張として2013年5月30日に発売となった『Rising Storm』のプレイレポをお届けします。まずは『Red Orchestra』を知らない方のためにシリーズの歴史からご紹介。

左上: 『Red Orchestra: Combined Arms』 右上: 『Red Orchestra: Ostfront 41-45』
左下: 『Red Orchestra 2: Heroes of Stalingrad』 右下: 『Rising Storm』

マルチプレイ対戦型FPS『Red Orchestra』シリーズはまず『Unreal Tournament 2004』のトータルコンバージョンModとして『Red Orchestra: Combined Arms』から始まりました。独ソ戦という渋いテーマ、リアルに再現された武器や車両などがミリタリーファンの心を掴み、NVIDIA主催のコンテストMake Something UnrealではBest FPS Modを受賞。

製作者らは賞金1,000,000ドルに加えてUnreal Engine 2及びUnreal Engine 3のライセンスを取得した事をきっかけにTripwire Interactiveを設立し、『Red Orchestra: Combined Arms』を『Red Orchestra: Ostfront 41-45』として製品化しました。その後、独ソ戦の中でも更に熾烈を極めたスターリングラード攻防戦に焦点を当てた続編『Red Orchestra 2: Heroes of Stalingrad』を発売。発売直後は多くの不具合でつまずきがあったものの、進化したグラフィックスと相変わらずのマニアックさでコアなファンを獲得しています。


『Red Orchestra』シリーズは非常に細かい描写が大きな特徴となっており、「ボルトアクションライフルのボルト操作が手動」、「所持弾薬は弾倉ごとに管理」、「照準は武器に搭載されているもののみ」、「機関銃の銃身が交換可能」、「現実的な弾道モデル」、「被弾したらほぼ即死」、「車両は内部まで再現」、「戦車は複数人で操作」、「戦車の被弾は入射角や砲弾の種類、装甲厚も考慮される」、「同士討ちがデフォルトでON」などなど……挙げればキリがありません。

もし『Call of Duty』シリーズや『Battlefield』シリーズを勝敗に重点を置く“サバイバルゲーム”と例えるなら、『Red Orchestra』シリーズは史実の戦闘を再現して楽しむ“ヒストリカルゲーム”だと言えるでしょう。そして何より、リアルな要素満載でありながら、ゲームとしての面白さが損なわれていない事が本シリーズの凄さです。


前置きが長くなりましたが本題に入ります。『Rising Storm』はModコミュニティーの開発者とTripwire Interactiveの開発者らが共同で開発した『Red Orchestra 2』の公式スタンドアロン拡張(当初はトータルコンバージョンModとして開発がスタート)で、日米が対決する太平洋戦線が舞台となっています。本作では『Red Orchestra 2』譲りのリアルな描写に加えて、以下の様な独自の要素を取り入れゲームプレイを更に洗練しています。

  • 火炎放射器
    • 米軍側のみの武器。掩蔽壕などの建物に隠れた敵に対して多大なる効果を発揮する。

  • 擲弾筒
    • 日本軍側のみの武器。個人で運用可能な軽迫撃砲で、直接見えない敵を頭上から攻撃可能。

  • バンザイ・チャージ
    • いわゆるバンザイ突撃で日本軍側のみ発動可能。突撃中は被ダメージが低減され、相手に制圧効果を与える。複数人でまとまって発動すると効果が高まる。

  • ブービートラップ
    • 日本軍側のみ使用可能。手榴弾を地面に埋めて地雷として利用できる。

上記の新要素により膠着状態を一気に打破する事が可能となった他、米軍と日本軍の火力の差(米軍側はM1ガーランドやM1カービン、BARなど自動小銃を多く装備している)が上手く埋められています。

『Rising Storm』ローンチトレイラー



武器はボルトアクションライフルやマシンガンなど一般的な武器から前述の火炎放射器、擲弾筒まで多数登場。ディテールも非常に細かく、照準の距離を調整する事もできます。調整が必要なほど長距離の戦闘はほぼないですが……。マシンガンは銃身の交換も可能です。また、武器の一部はレベルアップによって銃剣が装着されたり、弾倉が拡張されたり、スコープの照準が変わったりします。もちろんこれらのアップグレードは現実の範囲内で行われるのでご安心を(サーバーのゲームスタイルによってはアップグレードは適用されません)。

米軍側の登場武器
日本軍側の登場武器

登場マップは史実で実際に戦闘が行われた場所を舞台にしており、市街戦からジャングル戦まで様々なシチュエーションの戦闘を体感する事ができます。構造物の配置に不自然さはなく、ゲーム的な構成を感じさせません。今のところマップは6つのみとなっていますが、今後のアップデートで追加されて行くと思われます。また、Steam Workshopに投稿されるであろうコミュニティー製マップにも期待です。

TVドラマシリーズ『ザ・パシフィック』にも登場したペリリュー島
見通しのきかないジャングル

グラフィックとサウンドも非常に雰囲気が良く、かなり満足度の高い『Rising Storm』ですが、大きな欠点が1つ。それは搭乗可能な車両が登場しない事です。『Red Orchestra』シリーズは戦闘車両と随伴歩兵の共闘が特徴の1つであるため、これは大きなマイナスと言えるでしょう。後のアップデートで追加される可能性もありますが、本家『Red Orchestra 2』ですらまだ追加車両がリリースされていないのであまり期待できません。とは言え、そんな欠点を忘れるくらい楽しめる内容となっているので、是非プレイして欲しいです。『Rising Storm』はSteamにて19.99ドルで配信中です(Digital Deluxe版は29.99ドル)。

海外サーバーでのプレイ映像
ネットコードが優れているためPingが180近くあっても普通にプレイ可能
擲弾筒を使う日本兵
伏せろ、敵の火炎放射兵だ!
火炎放射器で建物内の敵を一掃
よく見たら味方まで……
手榴弾を地雷として利用
気合の一太刀
凛々しい指揮官
九九式軽機関銃を撃つ日本兵

最後に『Rising Storm』のリリースに伴い、『Red Orchestra 2』の製品構成が変わっていたので簡単にまとめておきます。

  • 『Red Orchestra 2』はシングルプレイヤーとマルチプレイヤーが分離。

  • 『Red Orchestra 2』のマルチプレイヤーと『Rising Storm』が統合(1つのサーバーで両方のマップを回す事ができる)。

  • 『Rising Storm』購入者は『Red Orchestra 2』を所有していないくても『Red Orchestra 2』のマルチプレイヤーをフルにプレイ可能。

  • 『Red Orchestra 2』所有者は『Rising Storm』を購入していなくても『Rising Storm』をプレイ可能。ただし、ボルトアクションライフルしか選択できず、経験値も入らない。

これらは『Red Orchestra 2』と『Rising Storm』でプレイヤーが分散しないようにするための処置のようです。

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《RIKUSYO》

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