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3人の主人公、4つのキーポイント−『グランド・セフト・オートV 』ハンズオフデモンストレーション詳細レポ

数々の記録を打ち立ててゲーム史に名を刻んだ『グランド・セフト・オートIV』の発売からはや5年。いよいよ今年秋に満を持してロックスター・ゲームスが全世界に放つ、シリーズ最新作『 グランド・セフト・オートV 』。今作の貴重なデモンストレーションに立ち会うことが

家庭用ゲーム Xbox360

数々の記録を打ち立ててゲーム史に名を刻んだ『グランド・セフト・オートIV』の発売からはや5年。いよいよ今年秋に満を持してロックスター・ゲームスが全世界に放つ、シリーズ最新作『グランド・セフト・オートV』。今作の貴重なデモンストレーションに立ち会うことができたので、その詳細をご報告。

なお、今回のデモンストレーションは、PS3バージョンを用いたハンズオフデモ(取材者がプレイすることができない)という形式で行われ、開発中ビルドのため製品と異なる部分もあるということでした。

『グランド・セフト・オートV』の注目要素のひとつであり、シリーズでも初の試みである、3人の主人公の存在を「フランクリン」、「トレバー」、「マイケル」とデモンストレーションでの登場順に追って、更にはゲームの全容とデモのディテールも交えながらご紹介していきます。

フランクリン


『GTA V』の主人公の一人であるフランクリンは、しがないチンピラ生活から抜けだしたいという強い野心に溢れた、サウス・ロスサントスに住む若者。今回のデモは彼の視点からスタートし、大自然の広がるロスサントス郊外ブレイン郡の上空を飛ぶヘリから華麗にスカイダイビングを試みます。

地平線まで見渡せそうなマップディテール、川で水を飲む野生動物、野外でドライブや釣りを楽しむ一般市民の姿も見え、本作のキーポイントのひとつ「シリーズ最大のオープンワールド、生きた世界」を肌で感じることができます。


『GTA V』のマップサイズは『レッド・デッド・リデンプション』のおよそ3.5倍、プレイ可能なエリアの数は5倍(水中含む)に当たるといい、大部分が砂漠の荒野だった『RDR』に対して『GTA V』では都市部がメインとなることを踏まえると、現行コンソールにおける開発技術の進歩に驚きを隠せずにいられません。

トレバー


フランクリンがパラシュートで地上に着地した後、場面は遠く離れた砂浜に移り、もう一人の主人公トレバーにキャラクターをスイッチ。かつては空軍パイロットでありながら、本能的、衝動的な暴力性を持ち薬物中毒でもある危険人物。全身に返り血を浴びパンツ一丁で砂浜にたたずむ彼の周囲には、多数の抗争相手?たちの死体が散乱……。一体何があったのか。

特筆すべき点として、『GTA V』に登場する3人の主人公は、順番に筋書き通りのストーリーが進行していくのではなく、同じ世界の中でリアルタイムに各々の生活を送っており、“キャラクター・スイッチ”の機能を用いてプレイヤーがいつでも自由に切り替えて操作することができます。キャラクター・スイッチ時は、マップが一気にズームアウトして別の地点のキャラクターに移動する映画のような演出が目を引きますが、この表現はまだ開発中の物なのだとか。

3人の主人公、3つの視点が同時進行で、時に交錯しながら隙間なく展開していく“パルプ・フィクション的”な「ストーリーテリング」。これも大きなポイントです。


パンツ一丁のまま、おもむろに近くに停泊してあるボートに乗り込むトレバー。ラジオ局からノリの良いビーツが流れ、広々とした海を気ままに走るゲームプレイは爽快そのもの。周りを見渡せば、一般市民の操船するボートもあり、海の水面が波打つ3Dグラフィックス表現も一級品。デモでは確認できなかったものの、今作の天候変化システムではプレイヤーを驚かせるような大型の嵐も発生するかも知れないとのことです。

次に、ボートに積み込まれているスキューバダイビングの装備に素早く着替え、いよいよ“海中”のゲームプレイが披露。海の中も地上に引けをとらない作り込みで、沈没船といった気になるスポットも点在。主人公の呼吸音と共にアンビエントなミュージックが流れるのは、ロックスター・ゲームスのシリーズを通した音楽への強いこだわりだと認識できます。トレバーがサメに襲われそうになったところで、再びキャラクターをスイッチし、3人目の主人公であるマイケルにバトンタッチ。

マイケル


シーンは山や海と言った大自然舞台から一転、ネオンの輝く夜のストリート。マイケルは過去に最も実績を残した銀行強盗であり、連邦警察と司法取引を交わし、非公式の証人保護プログラムによって現在はリッチな隠居生活を送る身。平凡で退屈な日常は、もはや彼にとってストレスの種であり、かつての刺激的な犯罪稼業に強い未練を残しています。

このバインウッド大通りは、セレブや旅行者、ごろつき、勧誘業者などが行き交う地域。今作でもお金の重要度は非常に高いといい、様々なショップやサービスを利用するのも楽しみのひとつ。たくさんのお金があれば、物件を購入したり、高級車を手に入れてカスタマイズするのも夢ではありません。

前作『GTA IV』では、インターネットカフェや携帯電話といった、時代を反映したゲーム中の要素が印象的でした。今作『GTA V』でも、そうした作風は健在で、主人公は“スマートフォン”を所持しています。スマホでは通話やメールの送信、(ゲーム内の)インターネット観覧はもちろんのこと、カメラで写真を撮って、現実世界のロックスター・ゲームスSocial Club(ロックスターの公式SNS)にアップロードして共有できるとの事。他にも色々用途がありそうです。


ここでののキーポイントは、メインストーリーとは別に用意された、膨大なサイドミッション、アルバイトミッション、各種チャンレンジからなる「お遊び要素」。デモンストレーションでは、マイケルが画面左下ミニマップ上に「?」で表示されるランダムイベントのひとつに挑戦。少々体重の増えてしまったセレブ女優のレイシーを、パパラッチたちに見つからないように自宅まで車で送るという、じつにGTAらしいミッションです。

Blitz Play


遠く離れた地点で全く別の行動を取る3人の主人公それぞれのゲームプレイを見た後は、彼らが一同に会し、命がけの本格的なミッション“Blitz Play”がスタート。これが本作の大きなキーポイント、まだ詳細が明かされていない「強盗ミッション」の片鱗を十分に感じられる内容になっています。

披露されたのは“Blitz Play”通常の銀行強盗とは少し異なる、現金輸送車を襲うミッション。ゴミ収集車で道路をふさいで現金輸送車を立ち往生させたところに、別の車で側面から突っ込んで豪快にクラッシュするという計画。なんでもマイケルがお気に入りのアクション映画を真似て計画を立てたのだとか。


今回デモンストレーションを受けた“Blitz Play”では計画の立案や、服装や車の手配や逃走経路の確保と言った準備は、立案者の“マイケル”がお膳立てをしてくれましたが、本格的な“強盗ミッション”ではプレイヤー自らが入念な犯行計画を練る必要があるとの事。早く詳細を教えて欲しい物です。

現金輸送車を横転させ、強固なドアを爆破するところまではうまくいったものの、夜の貨物置き場にサイレンの音が鳴り響き、3人はあっという間に警察に包囲されてしまいます。戦闘は一般的なサードパーソンシューターのシステムながら、歩いたり走ったりしながら射撃することが可能。さらに“キャラクター・スイッチ”のおかげで、単調なカバーリングの撃ちあいに終始することはありません。


マイケルが近距離で銃撃戦を繰り広げる中、後ろのビルの屋上からスナイパーライフルで援護するトレバーに操作を切り替えたり、別の地点で加勢に来た警察を迎え撃つフランクリンを操作したりと、次々とシーンが移り変わるアクション映画を見ているかのようなゲームプレイ。プレイヤーが操作していないキャラクターがピンチになると、キャラクターを切り替えるホイールが赤く点滅するので、ピンチのキャラクターはプレイヤー自身で操作し、窮地を脱しましょう。バックには緊迫感あるミュージックが流れ、銃撃戦は徐々に激化、トレバーが上空に現れた戦闘ヘリをロケットランチャーで撃墜すると、3人はやっとのことでその場を切り抜けることに成功します。

インプレッション


『GTA V』のデモンストレーションを体験して、最も強く感じたのは、良い意味で「GTAは変わっていない」ということ。いっそう規模の増したオープンワールド性を存分に生かし、ただひとつのストーリーに追われるのではない自由度の高さ。一流のクライムアクション映画に入り込んだかと思える粋なキャラクターとセリフ。車を奪ってかっ飛ばす快感。シリーズ特有のそれら魅力的なゲームプレイを、『レッド・デッド・リデンプション』あるいは『マックス・ペイン3』といった、『GTA IV』以降の現行コンソールタイトルで着実に進歩を遂げてきた最高クオリティのグラフィックスとスケールで味わえるのは、「GTA」ファンにとって至福の時となるはずです。そして、まだ全貌は見えていない、シリーズ初の試み「3人の主人公」と「強盗ミッション」の存在が、どんな化学反応をもたらしているのか、製品版でぜひ確かめたいと思います。

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《Rio Tani》

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