【E3 2014】小さくて静かで美しいイベント「Horizon」で発表された独創的な8つのインディーゲーム | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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【E3 2014】小さくて静かで美しいイベント「Horizon」で発表された独創的な8つのインディーゲーム

E3 2014の最終日にロサンゼルス現代美術館(通称MOCA)では、Venus Patrolが主催するカンファレンス「Horizon」が開催されました。今年は会場のMOCAまで足を運んできたので、気になるタイトルをリポートしたいと思います。

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E3 2014の最終日にロサンゼルス現代美術館(通称MOCA)では、Venus Patrolが主催するカンファレンス「Horizon」が開催されました。

昨年の「Horizon」では『Journey』のRobin Hunicke氏と『塊魂』の高橋慶太氏のコラボレーションや、Phil Fish氏の『Fez II』が発表。E3とは異なった方向性を示すインディーゲームシーンの注目イベントとなっています。

今年の様子は上記の動画でも見れますが、会場のMOCAまで足を運んできたので、リポートしたいと思います。合わせて、主催者のBrandon Boyer氏のショートインタビューもお届けします。Boyer氏はBoing BoingやEdgeといった数多くのメディアでインディーゲームについて執筆してきた著名なエディター。昨年、肝臓がんを患った際、その治療費のためにHumble Bundleによるチャリティーが企画されたほど、シーンからの信頼が厚い人物です。


1. 『Night in the Woods


『Night In The Woods』はKickstarterで大きな資金調達に成功したInfinite Fallが手がける2Dプラットフォームゲーム。可愛らしいタッチで描かれた街の中で猫の主人公が探索するといった内容です。昨今のインディーゲームと同じく、物語に強く焦点を当てたゲームとなっているそうです。

会場で流されたドーナツを食べるシーンが非常に印象的でした。かわいいだけではなく、どことなく哀愁を漂わせたユーモアのセンスを合わせ持つのが特徴。現在、公式サイトで予約販売中であり、来年にはPC他、PS4でも販売される予定になっています。


2. 『Metamorphabet


イラストレーションやデザインなど多様な才能を持つVectorparkことPatrick Smith氏。Horizonではビデオレターの形で新作の『Metamorphabet』の発表を行いました。名前の通り、アルファベットがメタモルフォーゼを起こして変形するインタラクティブアートといった感じになっています。

ゲーム的要素がどれほどあるのかはまだ不明ですが、Patrick Smith氏らしいポップでユニークなイラストレーションが魅力的。今年中にiPadとPCで販売予定となっています。

3. 『Please Don't, Spacedog!』, 『GNAH!』, 『Fledge


モントリオールを拠点とするKO-OP Modeからは3つの作品が紹介されました。『Please Don't, Spacedog!』はOculus RiftとAKAIのMIDIコントローラーを利用したスペースシップゲーム。会場では実際にプレイしている姿が映し出されましたが、なかなかシュールな映像です。ただOculusを装着していても、大きなパッドのMIDIコントローラーは操作しやすいというメリットがあるようです。

次に紹介されたのは『GNAH!』と呼ばれるポイント・アンド・クリックアドベンチャーのようなゲーム。トーテムポールのような巨大な頭をクリックしてパズルを解いていく内容のようです。独創的なビジュアルとアンビエントな音楽が非常に印象的でした。2014年内にPCでリリース予定です。

最後の『Fledge』は美しい音楽とシンプルなビジュアルによるカラスのフライトゲーム。音楽との調和に焦点を当てることが多いKO-OP Modeの作品ですが、本作も歌と飛行をテーマにしたゲームになっているようです。まもなくSteamのアーリーアクセスでリリースされる予定です。

4. 『else { Heart.break() }


『else { Heart.break() }』はスウェーデンのデザイナー&プログラマーのErik Svedang氏とイラストレーターのNiklas Akerblad氏の共同プロジェクト。Niklas Akerblad氏はあの『Hotline Miami』のポスターを手がけた人物であり、本作でも彼の独創的なイメージが存分に発揮されいてます。

ゲーム内容はサイバーパンクなアドベンチャーゲーム。会場ではAkerblad氏のビデオレターと共にプレイフッテージが公開されました。アイソメトリックビューで描かれた現代的な都市の中で、ヒップなキャラクターが動きまわる姿は唯一無二な雰囲気を持っています。今回、発表されたタイトルの中では個人的にはもっとも気になるタイトルです。

5. 『Quadrilateral Cowboy


『Atom Zombie Smasher』などの作品で知られるBlendo Gamesからは『Quadrilateral Cowboy』が紹介されました。本作はシンプルに楽しめるBlendo Gamesのタイトルの中では実験的な作品。4人のキャラクターを交互に操作してハッキングを行う内容になっています。

会場では銀行強盗を行うミッションのフッテージが公開されました。プレイヤーはハッカー、エンジニアといったクラスごとに分かれたコンピュータで目標にアクセスします。目標は無機質に描かれた建築物。FPS視点の探索を行った後、他のクラスにチェンジします。次のプレイでは先ほど操作した自分のゴーストと協力しながらパズルを解いていくというシステムになっています。本作は2014年にPCでリリースされる予定です。

6. 『Everybody's Gone to the Rapture


『Dear Esther』など実験的かつ美しいビジュアルのゲームを手がけるイギリスのThe Chinese Roomからは、『Everybody's Gone to the Rapture』が紹介されました。

会場ではクリエイティブ・ディレクターのDan Pinchbeckのビデオメッセージが公開され、本作が世界終末後を扱ったオープンワールドゲームであり、『Dear Esther』同様にストーリーに重きを置いた作品であると説明しました。本作はSonyのサンタモニカ・スタジオとの共同開発となっており、来年PCと共にPS4でリリースされる予定です。

7. 『MOUNTAIN


David OReilly氏は世界的に著名な3Dアニメーター。数々の短編アニメーションに参加しており、昨今では人気TVアニメの『アドベンチャー・タイム』のディレクターを務めたことでも知られています。今回、発表されたのはGame*Sparkでも既に話題になっている山シミュレーターの『MOUTAIN』です。

本作はその名の通り、山になります。David OReilly氏は実際にゲームをプレイしながら、「コントロールなし。オートセーブ。オーディオのオンオフ。成長して死んでいく。50時間以上プレイ可能」といった特徴を説明していきました。人を喰ったような内容のプレゼンに、会場から何度も笑いが聞こえてきました。数週間後にはiOSとPCでリリースされるということなので、そろそろ遊べるかもしれません。

8. 『PANORAMICAL


『FEZ』で有名なPolytronからは新作『PANORAMICA』が紹介されました。こちらも既に多くのメディアで紹介されている作品ですが、会場では『Dyad』などのコンポーザーを務めたDavid Kanaga氏が実際にMIDIコントローラーを用いたデモプレイを行いました。

実際のメカニズムがどのようになっているかは不明でしたが、音楽の操作と合わせて背景が変わっていく姿は荘厳な雰囲気を感じさせます。本作はPC向けに2015年初頭にリリースを予定しています。

さて、最後に本イベントの主催者であるBrandon Boyer氏の簡単なインタビューをお届けします。


――あなたが新たに立ち上げたウェブサイト「Venus Patrol」とイベント「Horizon」について簡単にお聞かせください。

Brandon Boyer:どうもはじめまして。僕はもともと「BoingBoing」というグループブログをやっていて、その後そのゲーム版である「Offworld」に移ったんだ。「Offworld」では当初から多くのインディーゲームを扱っていたよ。『World of Goo』、『Journey』といったゲーム、本当に時代を超えるような名作を扱っていたよ。

でもそちらのブログは休止することになって、現在はもうひとつのサイトを運営している。それが「Venus Patrol」だ。もちろん、インディーゲームも扱っているが、これは単なるブログではなく、様々な活動をしている。『塊魂』の高橋慶太氏のTシャツも販売しているし、新しいインディーゲームのプレゼンテーションの仕方を模索しようとしているね。

そして、E3ではどのカンファレンスもソニーや任天堂といったような巨大なショーイベントだけど、僕はもっと小さくて静かで美しいイベントがやりたいんだ。そこで始まったのが「Horizon」だ。

――そういった点ではロサンゼルス現代美術館(MOCA)はぴったりの会場ですね。

Brandon Boyer:『MOCA』は本当に良い会場だよ。また彼らはLAのインディーゲームの協会のスタッフでもあり、本当にいろいろ協力してくれている。

ただ僕はアート寄り過ぎて、近寄りがたいという風に人々に思ってほしくはない。すべてのゲームがすべての人に開かれていて、例えば、僕のママはこれらのゲームが好きだっていうのだってアリなんだ。要するに、何か美しいものを紹介するには、仰々しいイベントなんて必要ないっていうことが言いたいんだよ。

人々が小さくて美しいビデオゲームを作り、素晴らしいオーディエンスたちがそれを楽しむ。そんな場所を作りたいんだ。
《Shin Imai》

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