gamescom 2014のビジネスブース、EA主催のクローズドイベントが行われ『ドラゴンエイジ:インクイジション(Dragon Age: Inquisition)』のハンズオンデモをプレイする機会がありましたのでインプレッションをお送りします。
まずグラフィックについてですが、デモ用に用意されたハイスペックPC上で展開されるグラフィック、詳細にモデリングされた背景に描き込まれたテクスチャが貼られ、リッチなライティングイフェクトに照らされた世界ははとても美麗。オープンフィールド物では間違いなく現在最高峰のものになるのではないでしょうか。
そしてハイスペックPCに接続されたXbox 360用有線コントローラーにはキーバインドが完全対応。アクション性の高い戦闘はコントローラーで気軽にプレイすることが出来ました。
戦闘に関しては『Dragon Age II』のアクションと『Dragon Age Origins』にあったシミュレーション要素が高い次元で融合されている印象を受けました。激しいハック&スラッシュの戦闘中、いつでも戦闘を中断してAIが操作する味方のキャラに移動先から優先して攻撃したい敵キャラ、更にどの様に攻撃するかまでを細かに指示することが出来ます。
また三人称視点で展開されるアクション部分の戦闘はド派手の一言。兎に角カラフルな効果に彩られた魔法や特殊スキル技が炸裂しまくります。ファンタジーな戦闘の実物を実際に目の当たりにしたことはありませんが、蛍光ピンクや蛍光ブルーなエフェクトが派手に画面を彩る様には多少の違和感を禁じ得ません。デモに用意されたクエストが夜のものだっただけに暗い中、派手な蛍光色の電飾を満載した戦闘は剣と魔法とドラゴンの世界には若干ミスマッチに感じられました。
もう一つ気になったのがカメラの視点操作でしょうか。広いフィールドに散らばる敵を、複数人のプレイキャラをリアルタイムに切り替えて対応する場合、視点の切り替えが適切でないように感じました。複数の味方キャラ対敵1体なら攻撃対象も固定されており状況把握も楽でしょうが、複数対複数の場合には切り替えた先のキャラがどの敵を何処から攻撃しているのかの把握が第一の行動となり、テンポの良さをスポイルしている印象も。こちらは慣れの問題も大きいでしょうからあまり心配はないかもしれませんが。
とは言えこれらの問題を気にして本作をスルーするのは勿体無い、と言うのが総評でしょうか。当代随一のストーリーテラーであるBioWareが綴るシナリオはプレイヤーの行動や選択、会話などで常に分岐し40以上ものエンディングがあるとの事。
洋ゲーRPGの名作シリーズ最新作『ドラゴンエイジ:インクイジション』は11月27日に、対応機種PC、PlayStation 4、PlayStation 3、Xbox One、Xbox 360に向けで発売予定です。
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