今回メディア向けに披露されたのは海外向けPS4版。マップ内に散らばる燃料や部品などのスカベンジング(収集)を軸にしながらカーカスタマイズ要素にも焦点が当てられます。今回はおよそ15時間ほどを費やして狂気の改造が施された“マグナム・オプス”で、荒れ果てたウェイストランドを駆け抜ける様が紹介されました。
改造可能なパーツは全18カテゴリにわたり、荒野を疾走するためのブーストやタイヤ/ボディのシルエットを禍々しく彩るスパイク、ロケットランチャーや車体両脇に装備する火炎放射器(サイドバーナー)などを選び、更にはイカしたボディペイントも。錆びついた金属のような“Rust”から漆黒の“Black Tar”へと塗装をチェンジしていました。
今回のデモプレイを通してプッシュされたのは、豊かな物理演算で描かれる迫力のカーコンバット。マックスが操る“マグナム・オプス”と武装車両軍団との熾烈な争いが映し出されていました。「マッドマックス」シリーズファンにとってはおなじみのソードオフ・ショットガンを巧みに扱い、敵車両の燃料タンクを狙ったり、ハープーンを使って繋ぎ留めたりと、映画版初代「マッドマックス」から最新作「マッドマックス 怒りのデスロード」ファンにもうれしい要素が多数紹介されました。
破天荒な映画版と共通する世界観でありながらも、あくまでシナリオ自体はオリジナルである本作。ディレクターFrank Rooke氏によれば、「怒りのデスロード」を始めとした作品とは別のエピソードを紡ぐことにより、すべてのシリーズファンに向けた演出を狙ったとのこと。主人公・マックス以外はゲーム版のユニークキャラで構成される本作ですが、登場アイテムの中には「マッドマックス2(Mad Max2:The Road Warrior)」を始めとした旧作映画ファンへのサービス要素も収録されます。
また、Q&Aセッションでは本作開発にまつわる興味深いエピソードも。PS4/Xbox One/PCに向けて展開するゲーム版『Mad Max』は、映画「怒りのデスロード」撮影前から企画が進行しており、ジョージ・ミラー監督と会議を重ねた上で開発されたとのこと。当然ながら、映画シリーズファンへの配慮は強く意識されていたようです。
『Mad Max』は海外で9月1日よりリリースされており、既にプレイしているユーザー達からは破天荒なカーアクションにおける緻密な物理挙動が大変好評なのだそう。ゲームとしての根源的な魅力、そして映画シリーズを丁寧になぞることによって生み出された本作は、国内では10月1日よりリリースされます。
※文中の誤字を修正しました。コメントでのご指摘ありがとうございます。
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