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『Civilization: Beyond Earth - Rising Tide』プレイレポ―海が舞台の新たな文明開拓に溺れる

Firaxis Gamesが開発、2K Gamesが販売を行っている、『Sid Meier's Civilization: Beyond Earth - Rising Tide』(以下Rising Tide)が、10月8日にWindows向けに3,650円で発売されました。本作で追加される新要素や特徴など、新しい『Civ』シリーズについてお届けします。

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『Civilization: Beyond Earth - Rising Tide』プレイレポ―海が舞台の新たな文明開拓に溺れる
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Firaxis Gamesが開発、2K Gamesが販売を行っている、ターン制ストラテジーゲーム『Sid Meier's Civilization: Beyond Earth』(以下Civ BE)のDLC『Sid Meier's Civilization: Beyond Earth - Rising Tide』(以下Rising Tide)が、10月8日にWindows向けに3,650円で発売されました。本作で追加される新要素や特徴など、新しい『Civ』シリーズについてお届けします。なお、記事中のスクリーンショットは英語となっていますが、本作品は日本語でも楽しめます。

■海を舞台とした新しい世界

『Civ BE』は、『Civilization』シリーズの外伝にあたる作品です。従来シリーズでは実在した文明を用いたストーリーでしたが、『Civ BE』では未来の架空の文明をモチーフにしています。そして、今回発売された『Rising Tide』で追加されたメインとなる舞台は海。ワールドの多くを占める広大な海と、あまり大きくない陸地や点在する島を上手く活用していくことがカギになります。

自身の都市の周辺をざっくりと探索しても海の比率が高め

陸地での行動も重要ですが、それと同等かそれ以上に、海上での攻撃や警戒・防衛といった様々な活動を行うことが序盤から求められます。島に拠点を置く開拓者は、自身と同じように海の向こうの島に拠点を置く開拓者達と、どこでどう戦っていくのかを考えなければなりません。

中央の未開拓の部分も実際は海。『Civ』の世界も惑星が丸いことを意識させられます

大規模な植民船団が地球から旅立った後、残った人々は急速に枯渇していく資源を巡っての争いを活発に行うようになり、より生きることへの執念が重要とされる時代になっていました。しかし、新天地に移ってから数十年が経った現在、地球外に初めて生活するようになった人々の頭上の空一面を覆うほどの大船団が現れた―というのが今作の主なストーリーです。

■一部が刷新されたゲームシステム

基本的なゲームシステムは従来のものと変わらず、ターン制ベースのストラテジーゲームという部分は変わっていません。しかし、プレイヤーとAIが操作する指導者は、プレイを通して成長していくシステムが採用されており、より刻々と変化していく世界に対応していることが可能になりました。また、敬意と恐怖心という2つの属性も、互いの関係を構築する上で大きく影響してきます。

DLCで追加され合計12のスポンサーから選択が可能に

網目状になったリサーチパネル。画面中央のHABITATIONを中心に研究を進めていくことになります

Al Falah、INTEGR、North Sea Alliance、Chungsuの4つの新スポンサーや、強力なアーティファクトが追加されています。また、複数のアフィニティを伸ばしていくことにより、ハイブリッド・アフィニティの特殊ユニットやアップグレードを行うことも可能です。そして、活発な火山活動が行われているプリモーディアル(Primordial)、極寒の海洋とツンドラに覆われたフリジッド(Frigid)の2つのバイオームの追加で、より多様性をもったゲームプレイが楽しめます。

Al Falahのリーダー、Arshia Kishk。青と赤の文字で表示されているのが敬意と恐怖心

North Sea Allianceのリーダー、Duncan Hughes。都市に近づいてくると、初回のみ挨拶をしてくれます

■ゲーム序盤に偵察を行うか、それとも防衛を固めるか

ゲーム開始後、周りに見えるのはおそらく少しの陸地と、どれだけ広いかわからない海でしょう。偵察と防衛、どちらも並行して行えるのが理想ですが、場合によっては序盤の時点では対抗するのは難しい強力な大量のエイリアン達が、残念ながら隣人になっているかもしれません。また、本作ではソルジャーよりもガンボートなどの海上ユニットの方が、序盤の対エイリアンにおいては非常に役立ちます。しかし、生産を行うにも12もしくは20ターンを必要とする気軽に量産できないバランスが、序盤のエイリアン殲滅やワールドの探索のタイミングの難しいものにさせています。

他人の都市の周辺まで遠慮なくエイリアンを駆逐しに行く自軍のガンボートとパトロールボート

さらに、行動を大きく分けることになる開始時のスポンサー、入植者、宇宙船の装備、貨物の4つの項目により、大きく異なる特性になるため、同じスポンサーを使用したとしても大きく使用感を変更することが可能です。自分にあったスタイルの要素をうまく組み合わせていくことが、勝利への1歩となることは間違いありません。



■広大な海を上手く利用するのがポイント

筆者は『Civilization』シリーズの名前は知っていたもののプレイは本作が初めてです。それでも『Civ BE』を先にプレイし、その後に『Rising Tide』をプレイして真っ先に感じたのは、広大な海をどう上手く使うかが生死に大きく関わるということでした。地上ユニットも必要ですが、海上ユニットを上手く利用することで一方的にエイリアンに攻撃ができますし、移動範囲の広さを活かして偵察を高速で行わせることもできます。

攻撃ユニットで近づくと、相手が警告を送りながら敬意値を減少させ、恐怖値を上昇させてきます。今回は恐怖値をトリガーにして協働体勢を結んでいます

戦争を始めるとインターフェイスが専用のものに変更されます。裏がありそうな顔は残念ながら元からでした

また、指導者の成長システムと敬意と恐怖心の2属性のパラメータにより、必ずしも思い通りのことができるわけではないことも、よりゲームプレイを奥深くさせている一因です。よりダイナミクスに富んだ本作は筆者にとっては難しいながらも面白く、違った組み合わせで何度もプレイをしたくなる楽しさを与えてくれています。

『Sid Meier's Civilization: Beyond Earth - Rising Tide』は、現在SteamにてWindows向けに販売中です。
《kuma》

kuma

作詞家/作編曲家/元Esports競技勢。FPS、アクションRPG、シミュレーター系が主食。ハードウェア・ソフトウェアレビュー、インタビューなどをやっています。

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