『Monument Valley』開発者が語る、VRを使った前向きな「現実逃避」と仮想世界の未来 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

『Monument Valley』開発者が語る、VRを使った前向きな「現実逃避」と仮想世界の未来

『Monument Valley』の開発者であり、ustwo gamesスタジオリーダーDaniel Gray氏が登壇した「仮想世界と現実逃避:仮想現実の未来を探る」という講演のレポートをお届けします。

ゲーム機 VR
『Monument Valley』開発者が語る、VRを使った前向きな「現実逃避」と仮想世界の未来
  • 『Monument Valley』開発者が語る、VRを使った前向きな「現実逃避」と仮想世界の未来
  • 『Monument Valley』開発者が語る、VRを使った前向きな「現実逃避」と仮想世界の未来
  • 『Monument Valley』開発者が語る、VRを使った前向きな「現実逃避」と仮想世界の未来
  • 『Monument Valley』開発者が語る、VRを使った前向きな「現実逃避」と仮想世界の未来
  • 『Monument Valley』開発者が語る、VRを使った前向きな「現実逃避」と仮想世界の未来
  • 『Monument Valley』開発者が語る、VRを使った前向きな「現実逃避」と仮想世界の未来

4月26日より開催された「Nexon Developers Conference」。その初日に行われ、『Monument Valley』の開発や『Fable』シリーズに携わった経歴を持つustwo gamesスタジオリーダーDaniel Gray氏が登壇した「仮想世界と現実逃避:仮想現実の未来を探る」という講演のレポートをお届けします。


Gray氏は最初に、「現実逃避」をして他の世界に入り込みたがることは、ビデオゲームと深い関わりがあると述べました。画面やコントローラーを介しているため、キャラクターが自分ではないと思ってはいながらも、ゲームに没頭するプレイヤーは「現実逃避」をしていると語ります。次にGray氏は、自身が11歳の時に没頭していたという『FINAL FANTASY VII』を例に挙げ、このゲームはキャラクターやワールドがまるで現実世界と地続きになっているような感覚を与えてくれたといいます。


では、氏の開発した『Monument Valley』は「現実逃避」とどのように関連しているのか。Gray氏はこのゲームを「自ずとほほえみが出てしまうような場所」にし、通勤時や短い時間でであってもスマートフォンを取り出して「現実逃避」できるようなゲームにしたかったと語ります。

Gray氏は次に、「現実逃避」という観点でVRを見るとどのようになるのかを語ります。VRではヘッドセットを被ることによって、現実世界からは完全に切り離されます。見えるものも聞こえる音も、全てがVR世界のものになり、プレイヤーはさらに没頭できると言います。しかし、タクシーが走りビルが立ち並ぶような現実世界を作ると、些細な違和感で「これは偽物だ」と脳が感じてしまうと述べます。そこで「少しだけ超現実的な世界」を作り上げ、プレイヤーの想像力を刺激すればVRの世界はより信頼性のあるものになると、ustwo gamesが開発したGearVR専用タイトル『Land’s End』を例に語りました。


ネガティブなイメージで語られる「現実逃避」がなぜ、自分にとって重要なのか、そして「前向きな現実逃避」についてもGray氏は述べました。

少年時代に長らく入院していたことがあったGray氏。入院中は医師の許可なしに外出することができず、ずっと外に出ることを望んでいたといいます。そのことを涙ながらに父親に訴えると、父親はこっそりと病院から連れ出してくれました。1時間ほどの短い間でしたが、Gray氏はかなりリフレッシュできたと語ります。

Gray氏は、このような実体験を例に挙げながら、病院ではなく違う場所にいるような感覚を、VRで「現実逃避」をすることによって与えられれば、患者のケアに役立たせることができ、実際に使用している病院もあるといいます。


Gray氏は最後に、日本のアニメ「ソードアート・オンライン」を例に出しながら語ります。例えば、現実世界では暗いことばかりの人でも、「SAO」のように仮想現実の世界ではより豊かな人生を送ることができる。そのような「チャンス」を与えてくれるようになるのではないか、とVRの未来について述べ、セッションを締めくくりました。

協力:Nexon
《末永 拓也》

編集部おすすめの記事

ゲーム機 アクセスランキング

  1. 『スカイリム』で正式提供前の「DLSS 5」をテストするMod制作者が登場、顔がより写実的に変化する映像公開―AIがゲームを描き直す未来もそう遠くない?

    『スカイリム』で正式提供前の「DLSS 5」をテストするMod制作者が登場、顔がより写実的に変化する映像公開―AIがゲームを描き直す未来もそう遠くない?

  2. 『スト6』コラボモデルもラインナップ、新たな薄型レバーレスコントローラー「GRAPHT Command Trigger for PC」発表

    『スト6』コラボモデルもラインナップ、新たな薄型レバーレスコントローラー「GRAPHT Command Trigger for PC」発表

  3. 正式提供前の「DLSS 5」を既存タイトルに適用してみる試みが海外で拡大中―『Cyberpunk 2077』検証映像には「可能性を感じる」など好意的な意見も

    正式提供前の「DLSS 5」を既存タイトルに適用してみる試みが海外で拡大中―『Cyberpunk 2077』検証映像には「可能性を感じる」など好意的な意見も

  4. ASUS「ROG XBOX Ally X20」発表!ディスプレイがOLEDになりサイズが7.4インチにアップなど多彩な進化

  5. AI使用について『アパシー学校であった怖い話』最新作の開発者がコメント「やりたい映像をほぼ100%再現してくれる」―インディーの領域で試したいこととも釈明

  6. PS5を持ち運んで遊ぶためのモニターセット「Gplay-Vivid」発売―モニターとスピーカーを一体化させてどこでもゲーム!

  7. 「Steam Machine」、KOMODO STATIONにて本日6月23日より販売開始。Steamのゲームをテレビや大型モニターに繋いで楽しめる小型PC

  8. レトロゲーム互換機「Polymega」ベースユニットの新バージョンが登場! 処理速度向上やディスクドライブ変更などで改良

  9. 「Steam Controller」国内外で売り切れに。国内通販サイトはアクセス殺到で一時サーバーダウン、海外ではわずか30分で売り切れたとの報

  10. 「ロッキー」が目の前に!「プロジェクト・ヘイル・メアリー」原作者書き下ろしのオリジナルストーリーに浸れるVRADV『Project Hail Mary: Journey Among The Stars』ゲームプレイトレイラー公開

アクセスランキングをもっと見る

page top