アップスケーリングやフレーム生成Modの開発で知られるPureDark氏が、『The Elder Scrolls V: Skyrim』で「DLSS 5」のニューラルレンダリングを動作させたとするテスト映像を公開しました。
キャラクターの表情や質感がより写実的に変化
公開された約5分の映像は、主にキャラクタークリエイト画面を映した内容となっています。DLSS 5のニューラルレンダリングを適用すると、キャラクターの顔がやや写実的な表現に変化する様子を確認できます。
最初に公開された映像からは顔以外のグラフィックがどのように変化しているのかまでは判断しにくく、キャラクターの顔の表現に焦点を当てたテストだったといえそうです。
その後、同氏はライティングとシャドウに関するテスト映像も公開。よりリアルに見えるようになった世界が描写されており、テストの範囲を広げているようです。
DLSS 5は、NVIDIAが2026年3月に発表した新たなリアルタイム・ニューラルレンダリング技術です。従来のように解像度やフレームレートを向上させるだけでなく、AIが人物の肌や髪、布地、照明などを認識し、従来の手法で描画された映像をより写実的に変化させます。
開発者側では効果の強さや適用範囲、色合いなどを調整でき、作品本来のアートスタイルに合わせて利用できるとされています。
今秋の正式提供後、活用はどこまで広がるか

NVIDIAは、DLSS 5を2026年秋に正式提供する予定です。『Starfield』や『The Elder Scrolls IV: Oblivion Remastered』などが対応予定タイトルとして発表されていますが、現時点で『Skyrim』の公式対応は明らかにされていません。
一方、DLSS 5を巡っては、元のキャラクターから顔立ちが大きく変わってしまうとして、発表当初から批判的な意見も寄せられています。
これに対してベセスダは、アートチームが調整を重ねていくとしたうえで、効果はアーティストの管理下に置かれ、プレイヤーが任意で利用できる機能になると説明しています。
PureDark氏も今回の映像について、使用したツールや動作環境、導入方法などを説明しておらず、一般向けMODの配布についても告知していません。そのため、現段階では技術的な実験として見る必要があります。
それでも、MOD制作者が正式提供前の技術をゲーム上で試した今回の映像は、DLSS 5がもたらす変化をひと足早く感じさせるものと言えるでしょう。
キャラクター本来のデザインをどう保つかという課題は残るものの、正式提供後に対応作品や活用事例が増えれば、AIがゲームの映像をリアルタイムに描き直す技術が身近になる日も、そう遠くないのかもしれません。










