Cliffy Bに直撃取材!『LawBreakers』はドラマが起こる“超ハードコアFPS” | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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Cliffy Bに直撃取材!『LawBreakers』はドラマが起こる“超ハードコアFPS”

新設スタジオBoss Key Productionsで『LawBreakers』の開発に挑むゲームクリエイター・Cliff Bleszinski氏を直撃。新情報をいち早く入手すると共に、再びゲーム業界へと切り込むCliffy Bの生の声を聞かせてもらいました。

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新作チームベースシューターが次々とリリースされる中、新設スタジオBoss Key Productionsで現代的アリーナシューター『LawBreakers』の開発に挑むゲームクリエイター・Cliff Bleszinski氏。Game*Sparkは同作の新情報をいち早く入手すると共に、再びゲーム業界へと切り込むCliffy Bの生の声を聞かせてもらいました。まずはE3 2016に合わせて発表された新ステージ&モード情報からご紹介します。


これまで「Overcharge」と呼ばれるキャプチャー・ザ・フラッグ系のゲームモードをデモ展示などで披露してきた同作ですが、PC Gaming Showでは新モード「Turf War」の導入を発表。このモードでは5v5の対人戦を通し、コントロールポイント的なナワバリ争いを体験できます。

Promenadeでの戦いを描くE3ゲームプレイトレイラー

SFテイストが光る『LawBreakers』の新ステージとして新たに発表されたのは、「Promenade」と呼ばれる海岸沿いの遊歩道。モデルとなっているのは米国サンタモニカなのだとか。Cliffyが過去に「インターネットはロサンゼルスに似ている。自制心があれば素晴らしいものだが、そうでないなら地獄だ」とツイートしていたことを鑑みると、メチャメチャになってしまった街並みからは何か示唆的なものも感じられそうです。

それでは、ここからはCliffy Bから伺った『LawBreakers』に込められた思いやBoss Key Productions代表としての姿勢をご紹介。敏腕クリエイターでありながらゲーマー視点を忘れない彼の生の声をお伝えします。

――本日はよろしくお願いします。最初に、『LawBreakers』のプロジェクトを始動させるまでの経緯や、ゲーム内容について改めて紹介してください。

Cliff Bleszinski氏(以下、Cliffy): じゃあ、Boss Key Productionsを立ち上げたときの話について。このスタジオを設立した2014年ごろの私はSFテイストなアクションゲームの開発に興味があったんだけど、『Gears of War』を手掛けてきたこともあるし、ここ最近はFPSに対する意欲が高まってきている。銃を持ったフィーリングやキャラクターの生き生きした感じに魅力を感じるんだ。


Cliffy: ゲーム業界から離れている間、どんなアイデアをFPSに持ち込めば良いのかを考えていた。今のゲーム開発に影響を与えているのはそれ以外にもうひとつ、子どもの頃に見た「悪夢」の存在がある。“芝生で寝ているときに重力がおかしくなって飛ばされてしまい、必至に芝生に捕まって耐える夢”。この「重力の変動」というのは『LawBreakers』のゲームコンセプトの核になっていて、「法律を守る者(Law)」「法律を破る者(Breaker)」の対立構造も大きな特徴のひとつなんだ。

――これまで披露されたプレイ映像では、とてつもなくスピーディーな展開が印象的でした。シューターの中では高難度な部類に入りそうですが、FPSビギナーにはどのような配慮が為されているのでしょうか。

Cliffy: 難易度調整については非常に悩んだ。ライトからハードコアまでカバーし切るのには無理があるから、『LawBreakers』に関しては“スーパーハードコア”なゲーマーに対象を絞っている。最近はYouTubeやWebサイトで簡単にゲームを攻略方法を学ぶことができ、まるでスポーツのようにコツを習得できるため、ある程度の難易度は必要だと思っている。そしてもうひとつ、「同じ実力のプレイヤーと組む」ということは非常に重要。野球だって実力差が開いたチーム同士で戦っても面白くないからね。同じ実力の者同士がぶつかって、コミュニティーが活性化していくのは楽しいことだと思う。昨晩『Overwatch』をプレイしながらそんなことを感じたよ。

――Cliffy自身がプレイヤーとして感じる『LawBreakers』のインプレッションや、特に楽しいと感じた瞬間を教えてください。

Cliffy: オフィスの仲間達としょっちゅう『LawBreakers』をプレイしてるけど、実際に遊んだ感想をシンプルに言うと、“楽しい”に尽きる。スポーツで例えるなら、アメリカンフットボールの格言であるところの“諦めるまで試合は終わらない”という一節を引用したい。なぜなら『LawBreakers』のゲームプレイでは、最後の最後でドラマが起きたりもするからなんだ。


Cliffy: マッチ終了数秒前で逆転負け、まさに「あと数秒守ってれば勝てた」というようなドラマが起きるときこそが、『LawBreakers』で一番楽しめる瞬間だ。みんなと共に手に汗握るような緊張を感じて、勝っても負けても歓声を上げるような、そういう感情を共有することも重要だと思ってる。余談ではあるけど、高校生のころに演劇をやってたんだよね。大逆転や奇想天外なドラマが好きなのはそういったところがルーツになってるんだ。

――競技性の高いチームベースな作品が流行の兆しにありますが、硬派なアリーナ系シューターを志す本作ではどのようなチーム戦を体験できるのでしょうか。例えばキャラ毎の役割や、連携プレイのバリエーションにはどういったものがありますか。

Cliffy: 『LawBreakers』には4種類のクラスが揃っていて、「Law側」「Breakers側」にそれぞれ1体ずつ用意されている。「エンフォーサー」で言えば「AXEL」「KINTARO」という2人のキャラクターが配されているんだ。もちろん周りのチームメイトや敵に影響を及ぼすスキルもあって、範囲攻撃だったりスロウ効果を与えるものもある。「Assassin」クラスも特徴的で、ムチのような武器を移動に使ったり、重力を操作して敵からの攻撃を反らす武器を扱えたりするんだ。

Cliffy: 個人的には、「ヴァンガード」というクラスが好きかな。ジェットパックでの移動や、重量操作の影響をあまり受けないところが面白いんだよね。そして、このゲームで全体を通したキモと言えるのは「反動」だ。無重力下での発砲や攻撃は、もちろん自分自身にも勢いとして働いてくる。そのへんを考えながらプレイするのも重要なところだ。

――“スーパーハードコア”なゲーマーに焦点を当てているとのことでしたが、具体的にはどのようなプレイヤー層をターゲットにしているのでしょうか。日本ではライトユーザーなら『スプラトゥーン』など、ハードコア寄りでは『オーバーウォッチ』や『Counter-Strike: Global Offensive』などがシューター作品として楽しまれていますが、『LawBreakers』のターゲットとしてはどのようなプレイヤー層を想定していますか。


Cliffy: 『オーバーウォッチ』と『Counter-Strike: Global Offensive』のちょうど中間くらいにあると思う。『オーバーウォッチ』は本当に素晴らしいゲームだけど、FPSファンにとっては冗長ぎみに感じる部分もある。一方で『カウンターストライク』はスキル重視だったり、武器を重要視するところがある。『LawBreakers』はその両作の真ん中にあると言えるよ。ちなみに『スプラトゥーン』はとても楽しいゲームだと思ってるんだけど、そんなにやり込んでないからなんとも言えないところかな。

――『LawBreakers』にはe-Sportsシーンを意識した要素も含まれているのでしょうか。ランクマッチや、より競技性の高いゲームモードの実装は予定していますか。

Cliffy: Boss Key Productionsは「面白くてトガったゲーム」を創り上げることを再優先にしている。「競技性」というのはゲームが持つDNAに刻み込まれていると思うけど、e-Sportsシーンに進出するためにはユーザーやコミュニティーを巻き込んでいく必要があることも認識しているよ。そう簡単に実行できるものではないけれど、今後開発を進めていく中で検討していきたいと思ってる。


――新ステージやモードについてお話を伺いましたが、現在の『LawBreakers』の開発状況や完成度について教えてください。一般ユーザー向けテストなどは行われるのでしょうか。

Cliffy: 現在『LawBreakers』は、身近な人達を対象にプレアルファテストを行っている段階で、開発のかなり初期段階にあると言える。6月18日からは一般向けのクローズドアルファテストを開始する予定で、さらにその後、夏頃を目処にアーリーアクセスを予定しているよ。

――「Free-to-Play」モデルを撤回し、Steamでのフルリリースへとプランを変更されていましたね。価格についても「60ドルに満たない程度」とおっしゃっていましたが、発売後にマイクロトランザクション要素や有料ダウンロードコンテンツを配信する予定はありますか。

Cliffy: 金額に関しては、とりあえず今は「60ドルは越えない」としか言えない。プレアルファ段階なので模索中なんだけど、『Counter-Strike: Global Offensive』や『オーバーウォッチ』みたいなハイブリッドモデルも検討している。見た目を変えるだけでゲームの勝敗に影響を与えない、いわゆるコスメティックアイテム的な部分で、何かしらの要素も検討していきたいと考えているよ。

――Game*Sparkのコメント欄には、『LawBreakers』に対して「昔ながらのFPSらしさ」や硬派な質感を期待している声が多く寄せられています。『LawBreakers』のリリースを待ち望むハードコアな日本のゲーマーに向けて、最後にメッセージをお願いします。

Cliffy: 応援してくれて本当にありがとう。私も日本にはすごく興味があって、いつかスケジュールをどうにか調整して遊びに行きたいと思ってる。余談だけど、私の妻は日本語を勉強してる真っ最中なんだよね。最近はイベントで日本のアニメキャラのコスプレもしてたよ。もし日本に足を運ぶことができたら、サポートしてくれてるファンのみんなにぜひ会ってみたい。そして一緒にカラオケに行くんだ。

――本日はありがとうございました。
《subimago》
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