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『World of Tanks』トレーニングキャンプ2016レポ―強豪クランに学ぶ戦術とは!

Wargaming.netが運営するオンラインタンクバトル『World of Tanks』の日本プレイヤー向けイベントとなる、e-Sportsへの理解とゲーム内スキル向上を目的とした「World of Tanksトレーニングキャンプ 2016 」のレポートをお届けします。

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『World of Tanks』トレーニングキャンプ2016レポ―強豪クランに学ぶ戦術とは!
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Wargaming.netが運営するオンラインタンクバトル『World of Tanks』の日本プレイヤー向けイベント「World of Tanksトレーニングキャンプ 2016 」が7月3日に開催されました。e-Sportsへの理解とゲーム内スキル向上を目的とし、都内のRed Bull Studios Tokyo Hallで実施された本イベントのレポートをお届けします。

今回のイベントには『World of Tanks』の国内強豪クランとなる“CarenTiger”と“B-Gaming”の2チームが協力。イベントに参加した40名近いプレイヤーをそれぞれAからGの7チームに分け、マップ「鉱山」でのチーム/ゲームプレイテクニックを磨きます。なお、このトレーニングキャンプはニコニコ生放送でも配信されていました。

■マップ「鉱山」において重要な車輌や戦術とは?クラン講師陣による解説


講師陣による『WoT』解説を始める前に“CarenTiger”と“B-Gaming”チーム混合の講師陣チームと、トレーニング参加者チームの試合が展開され、講師陣チームが勝利を収めます。チームのコミュニケーションや統率力、単純なゲームプレイテクニックなどそれぞれのチームの力強さを理解した後に昼食が取られました。


講師陣チーム


参加者チーム


左がtakkyyyy選手、右がAki00v選手

昼食の後開催された「World of Tanks 座学講座」では、B-Gamingのゲスト講師であるtakkyyyy選手が登壇し、マップ「鉱山」での試合における車輌の選択を紹介。Tier 6における機動力重視の車輌/重戦車を選出し、それぞれの特徴を説明しました。また参加者から「全員T37でオートローダー(自動装填装置)を搭載し、開幕に大攻勢をかける戦術は?」という質問がされましたが、オートローダーは安定感がないということが挙げられ、開幕時に戦果が出なければ負け確定になると返答しています。


クロムウェルはヘルスと連射力、T37は広大なマップでの拡散率の低さが魅力


M6は重戦車だが装填速度が速い

続いて重戦車では、米重戦車のM6と英重戦車のTOG II*、そして日本の重戦車のO-I(オイ車)を選出。重戦車は、速度が遅いものの防御/防衛側で利用できると解説しており、ピックアップされたTOG II*については、1,400と高い体力から被害担当車として敵の攻撃を集めつつ、味方が敵を撃破する動作が取れるからと説明しました。またTier 10の試合における戦車も、重/中/駆逐戦車から複数選出しています。


Tier 10 中戦車


Tier 10 重戦車。113を使う利点は、高いDPMとそこその速度・体力を持ち、砲塔の装甲も厚く汎用性が高いから、とのこと。


Tier 10 駆逐戦車

他にも、乗員に設定しておきたいスキルでは、能力が5%上がる乗員共通のスキル「戦友」は必須で、視認範囲が伸びる車長独自のスキル「偵察」と、他の乗員の代役を務められる「なんでも屋」は最低限押さえておきたいものです。他にも、砲手のスキルでは砲塔旋回中の命中率を上げる「速射」、操縦手では「オフロード走行」です。

拡張パーツでは、砲弾の拡散率を下げる「砲垂直安定装置」と装填時間を短縮させる「装填棒」が必須。なお、最後の拡張パーツブロックは、車輌によってまちまちであることを語り、takkyyyy選手は「改良型換気装置」と「レーション」を選んでいるようです。またチーム戦におけるフォーカス(集中砲火)は、一撃を与えた車輌に集中することが基本として、自チームのヘルス(HP)管理では味方が撃破されないようにお互いをカバーしていくことを挙げています。

最後にスプレッドシートを利用した各メンバーの情報共有や、Skype/TeamSpeak 3でボイスチャットの連絡を取り合っていることを話し、takkyyyy選手のセッションは終了しました。続いてCarenTigerに所属するAki00v選手による「実践的な戦術」の解説が開始しました。



この解説は、B-GamingとCarenTigerとの試合リプレイから「どのような行動を取るのが最善か?」ということを語るもの。Aki00v選手は、HP管理の重要性を挙げており、HPが1でも残っていれば巻き返しも可能であるため、カバーなどを利用しダメージを取られることよりも撃破されないことを大切にするべきと語りました。

また試合において、チームの1両を自走砲にすると遠方に居ながらも攻撃に参加出来るという利点があり、試合時間を長くすることができればそのぶん生存率が上昇するとのこと。また敵の重戦車との戦闘において、強力な攻撃を受けないために遠く離れ戦闘に関与させないことや、自軍の重戦車を活躍させるには、なるべく多く戦闘に関わるように動かすことも重要です。さらに、正面で重戦車 vs 軽戦車の戦いになった場合、軽戦車は撃ち勝つことが難しい場合が多いと説明。無理に撃ち合わず、足の速さを活かして逃げ切ることが大切とのこと。他にも、自走砲でやることがなくなったら、囮として行動することも一つの戦術のようです。


戦闘の一例

マップ「鉱山」の攻略では、丘上の確保がランダム戦(高Tier帯においても)でも同じように重要で、丘上を取ることができれば、東も西に攻撃を加えやすくなるため、8割方勝てる可能性があると語りました。

■全7チームによる練習試合。練習によるトーナメントの結果は?

この座学の後、各講師がチームに付いた状態での実践練習試合が展開。練習試合がないチームはそれぞれ机や席に集い、戦術の練り込みや各車両の特性、セオリーなどを講師陣と共有し学んでいました。


「鉱山」マップ用紙と車種マグネットを使い説明するCarenTigerのshinozakit選手。Wargamingな髪型が特徴的






この実践練習試合の後、7チームによるトーナメント戦が行われました。今回のルールは、上限Tier 6の5vs5で、制限時間は8分、ルールは攻撃/防衛戦、マップは鉱山です。各チームごとに講師による解説や助言などが施された結果か、序盤の展開とは異なる統制のとれた戦闘が展開され、試合は白熱しました。

また、全体で声を出すチームや、リーダーの指示が中心のチームなど様々な個性出始めたことも特徴的です。試合はEチームとCチームが決勝へ進出し、緊張感のある試合が展開されます。前半戦はラッシュを仕掛けた防御側が複数車輌を撃破するものの、最終的には防御側T-34-85 vs 攻め側クロムウェルの戦いとなり、T-34-85の攻撃をギリギリで持ちこたえたクロムウェル2両が挟み撃ちにしてEチームが勝利。続いての後半戦も、集団で行動する攻め側Cチームの不意を突き、Eチームが敵を一両ずつ撃破し、優勝を手にしました。




全てのトーナメントが終了し、これでトレーニングキャンプも終わりかと思った矢先に最終エキシビジョンマッチが開始!イベント参加者チーム最強となったEチームと、“CarenTiger”と“B-Gaming”の混合チームが激突します。

試合は前半戦でEチームが講師チームから勝利を勝ち取り、会場全体が盛り上がりました。しかし、後半戦とファイナルラウンドでは、Eチームが講師陣チームに2回撃破され、敗退してしまいます。Eチームの講師である、mubesi氏は「Eチームは教えたことを2倍から3倍吸収する恐ろしいチーム」とコメント。このイベントは最後に参加者や講師陣全員を含めた記念撮影を行い終了しました。

トレーニングイベント終了後に、見事優勝したEチームのメンバーへ話を聞いたところ、リーダーは他のクランでもマスターを務める人物で、人選は自然と決まったとのこと。メンバーの戦闘数は4千戦から1万戦と幅広く、このトレーニングイベント参加にあたって強豪ベテランプレイヤーがいるかもしれない事に緊張したようです。なお、このイベント以降にも連動トーナメントとして、日台合同のオンライントーナメントが参加者向けに7月14日に開催されます(台湾でも同日、トレーニングイベントが開催されたため)。Eチームも、そのイベントにも向けてチームを結成すると話していました。



講師チームに1勝したEチーム

参加した多くのプレイヤーが、重要なテクニックやセオリーを学べた「World of Tanksトレーニングキャンプ 2016」。Wargaming.netの担当者に聞いたところ、今後の開催は未定とのことですが、プレイヤーの戦闘技術ステップアップや交流はもちろん、e-Sports普及させる上でも重要なイベントとなるのかもしれません。
《G.Suzuki》

ミリタリーゲームファンです G.Suzuki

ミリタリー系ゲームが好きなフリーランスのライター。『エースコンバット』を中心にFPS/シムなどミリタリーを主軸に据えた作品が好みだが、『R-TYPE』シリーズや『トリガーハート エグゼリカ』などのSTGも好き。近年ではこれまで遊べてなかった話題作(クラシックタイトルを含む)に取り組んでいる。ゲーム以外では模型作り(ガンプラやスケモ等を問わない)を趣味の一つとしている。

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