これは、Mitchell氏に浮上していたアーケード版『ドンキーコング』記録におけるルールに反したエミュレーションソフト利用が状況証拠として認められたためとのこと。問題のハイスコアは、アーケード版『ドンキーコング』ハイスコア挑戦者を巡るドキュメンタリー映画「The King of Kong」のDVD特典として収録もされた1,047,200点のスコアなどについてのものでした。
疑惑はこのスコアを記録したビデオの中に、実機では再現されないゲーム内の映像処理が混じっていた、とされる報告があったことから発生。Twin Galaxiesは、現象が偶然に発生した可能性などを慎重に検証し、排除した結果、何らかのエミュレーションソフトの使用以外では当該の現象の発生は起こりえないと判断。申請スコアでの“実機の使用”を義務付けたルールに違反するとして、Mitchell氏の各ランキングからの抹消を決定しました。
なお、Mitchell氏の偉業の1つとして知られるアーケード版『パックマン』の世界初パーフェクトゲームは1983年のこと。その後の長年に渡り君臨した『ミズ・パックマン』『ドンキーコング』などの記録についても、いわゆるエミュレーションソフトが実現する以前の記録となり、Mitchell氏の実力自体は疑うものではないところだけに、レトロゲームハイスコア史からの抹消は何処か物悲しいものを漂わせます。
また、この処分を受けてアーケード版『ドンキーコング』での世界初の100万点達成者の記録は、公的にはSteve Wiebe氏へと移行。発端の1つとなった映画「The King of Kong」ではWiebe氏のMitchell氏への挑戦が主に描かれています。Mitchell氏は、作中の行動で鼻持ちならないライバルとしての側面を強く印象付けられていただけに、今回の記録交代は(偶然のものとはいえ)映画的な結末を招いたのかも知れません。
ちなみに、アーケード版『ドンキーコング』の現在のハイスコアはRobbie Lakeman氏が2018年3月に樹立したばかりの1,247,700点となります。
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