Heatblur Simulationsは、PC向けデジタルコンバットシム『DCS World』の最新航空機モジュール『DCS: F-14A/B』の予約販売を公式サイトにて開始しました。
『DCS: F-14A/B』は、2015年に開発が発表されたモジュールで、その名の通り複座のアメリカ海軍の可変翼機F-14 トムキャットを題材としたフライトシムです。F-14は1970年12月に初飛行した機体で、前席にパイロットが、後席にレーダー迎撃士官ことRIO(Rader Intercept Officer)が搭乗します。
200km以上の探査能力を持つAN/AWG-9レーダーを搭載し、長距離ミサイルのAIM-54フェニックスやAIM-7スパロー、そして短距離ミサイルAIM-9など、各種ミサイルを運用可能。1981年のシドラ湾事件を筆頭に、湾岸戦争やアフガニスタン紛争、そしてイラク戦争などの作戦に参加しました。しかしながら、F-14は従来機より高価格で運用コストも嵩んだため、2006年には惜しまれつつアメリカ海軍から退役しています。
一方イランでは、1979年のイラン革命前に導入された機体が紆余曲折ありながら現在も運用中。また、同機は続編が制作されている映画「トップガン」を筆頭にメディア露出が多く、その特徴的なフォルムから今なお高い人気を誇っています。
このモジュールの特徴としては、シングルでも遊べるように後席のRIOをAI化したJESTER AIを搭載し、円形のインターフェイスから行動を指示可能(逆に、シングルプレイ時に後席へ操作を切り替えると、一時的にIceman AIが操縦を担当する)。またマルチプレイではマルチクルーに対応し、前席/後席でのゲームプレイも可能です。機体やコックピット内部は、博物館に保管されていた実機をレーザースキャンとフォトグラメトリを駆使してモデリングしています。
使用可能武装は、前述のAIM-7/AIM-9/AIM-54空対空ミサイルに加え、Mk-81/82/83/84爆弾やMk20ロックアイクラスター爆弾、そしてレーザー誘導爆弾GBU-10などを搭載可能です。インタラクティブなチュートリアルモードの他に、コーカサスとペルシャ湾でのキャンペーンモードを実装。またトレイラーやスクリーンショットに写された機体を見ると、海賊旗マークのVF-103ジョリー・ロジャース塗装の機体に加え、地球に蛇が巻き付いたマークのVF-102ダイヤモンドバックス塗装の機体が確認できます。
『DCS: F-14A/B』は、 DCS /Heatblur両公式サイトで79.99ドルより10%OFFの69.99ドルで予約販売中。早期アクセスは今冬を予定しており、配信時にはエンジンをA型のTF30-P-412からF110-GE-400へ換装し、機体前方のグローブベーンが廃止されたB型が提供予定。A型やTARPSポッド、そしてキャンペーンモードなどは早期アクセス後半に実装が予定されています。
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