バグ発見ゲーム『バグダス - デバッガー検定 -』「架空のゲームは、子供の頃にプレイして衝撃を受けたゲームがモチーフ」【注目インディーミニ問答】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

ハードコアゲーマーのためのWebメディア

バグ発見ゲーム『バグダス - デバッガー検定 -』「架空のゲームは、子供の頃にプレイして衝撃を受けたゲームがモチーフ」【注目インディーミニ問答】

気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Jiruo Software開発、PC向けに1月22日リリースされたバグ発見ゲーム『バグダス - デバッガー検定 -』開発者へのミニインタビューをお届けします。

連載・特集 特集
バグ発見ゲーム『バグダス - デバッガー検定 -』「架空のゲームは、子供の頃にプレイして衝撃を受けたゲームがモチーフ」【注目インディーミニ問答】
  • バグ発見ゲーム『バグダス - デバッガー検定 -』「架空のゲームは、子供の頃にプレイして衝撃を受けたゲームがモチーフ」【注目インディーミニ問答】
  • バグ発見ゲーム『バグダス - デバッガー検定 -』「架空のゲームは、子供の頃にプレイして衝撃を受けたゲームがモチーフ」【注目インディーミニ問答】
  • バグ発見ゲーム『バグダス - デバッガー検定 -』「架空のゲームは、子供の頃にプレイして衝撃を受けたゲームがモチーフ」【注目インディーミニ問答】
  • バグ発見ゲーム『バグダス - デバッガー検定 -』「架空のゲームは、子供の頃にプレイして衝撃を受けたゲームがモチーフ」【注目インディーミニ問答】
  • バグ発見ゲーム『バグダス - デバッガー検定 -』「架空のゲームは、子供の頃にプレイして衝撃を受けたゲームがモチーフ」【注目インディーミニ問答】
気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Jiruo Software開発、PC向けに1月22日リリースされたバグ発見ゲーム『バグダス - デバッガー検定 -』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、開発中のゲームでバグを見つける“デバッグ作業”が体験可能なタイトル。架空のゲームの一場面を収録した問題が8問用意されており、プレイヤーは仕込まれたバグを探し出し、設定された課題を達成しなければなりません。普通にプレイするだけではバグは見つからず、色々な操作や行動が必要となってきます。

『バグダス - デバッガー検定 -』は100円で配信中





――まずは自己紹介をお願いします。

Jiruo氏:はじめまして、『バグダス - デバッガー検定 -』(以下『バグダス』)を開発したJiruoと申します。以前はゲーム会社に勤務しており、長年コンシューマゲームの品質管理(QA)に携わってきました。今はゲーム業界から離れていますが、本業の傍ら、個人で細々とゲーム開発をしております。これまでにPlayStation Mobile(以下PSM)向けやAndroid向けのゲームを数本リリースしました(公開を終了しているものが殆どですが)。どうぞよろしくお願い致します。

――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?

Jiruo氏:これは『バグダス』の初出となったPSM版の話です。時は2014年10月。当時はPSM向けの、別のアクションパズルゲームを開発中で、そのゲームで発生した壁抜けバグに頭を悩ませていました。いくら壁を強固にしても、長年の仕事で身につけたテクニックを駆使すると、ヌルッと壁を抜けてしまうのです。そうやって何度も修正と壁抜けを繰り返すうち、ついにはバグを出すことが楽しいと思えるようになってきました。

その出来事がキッカケで「バグを出すことをゲームにしてみたら面白いのではないか?」と考えるようになり、全体の構想を膨らませていきました。そして、アクションパズルゲームの開発を終えた直後、本格的に『バグダス』の開発をスタートさせました。

要素として必要だったのは「ゲームのバグ」ですが、これまで仕事で、様々なゲームのバグを見てきたり実際に出してきたので、ネタ集めに苦労はありませんでした。

苦労した点は、ゲーム内に収録する架空ゲームのためのビジュアルやサウンドの用意です。開発は1人で行ったのですが私は絵が描けないし、音楽も作れません。金銭面で外注することは考えられなかったので、必然的にフリー素材を使わざるを得ませんでした。ただ、フリー素材を使っただけのチープな感じは極力出したくなかったので、じっくりと時間を掛けて素材を厳選し、必要であれば加工も行い、架空ゲームの雰囲気に合うように心掛けました。

全体のゲームデザインが確定したのは完成の2週間前でした。最後に思いついたのは、バグダスの肝の1つになっている検定要素です。それまでは用意された個々の問題をクリアしていくだけのゲームで、全問クリア後の達成感がありませんでした。検定要素の追加でよりゲームらしい形になりました。

そうこうして開発を始めてから3ヶ月、ついにPSM版バグダスが完成し、2015年2月にリリースとなりました。

その後はAndroid版をリリースし、それから長い間プロジェクトを放置していたのですが、個人でも比較的容易にSteamでリリースができるようになったことを最近知り、2018年末からSteam版の開発に取り掛かりました。そして、実に4年ぶりとなる2019年1月にSteam版『バグダス』をリリースするに至りました。


――本作の特徴を教えてください。

Jiruo氏:『バグダス』は開発中のゲームのバグを見つける作業、いわゆるデバッグ作業が体験できるゲームです。「バグが仕込まれた架空のゲーム」を収録した問題が用意されており、各問題に設定された課題を達成していくのが目的です。そう聞くと難しそうに聞こえるかもしれませんが、多くのプレイヤーがクリアできるように調整をしていますし、ヒントも用意していますので安心してチャレンジしてください。

気軽にプレイしてもらうため、架空ゲームの殆どを、昔懐かしいドット絵時代のゲームをモチーフとしてそこへ多数のネタを仕込みました。昔を懐かしみながら思わずニヤリとしてしまうゲームになっています。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Jiruo氏:『バグダス』のテーマやゲームデザインについて、影響を受けた特定の作品というものは思い浮かびません。敢えて言うなら、これまでプレイしてきた数多くのゲームや、これまでのゲーム業界での仕事から影響を受けています。

ゲーム内に収録した架空のゲームは、子供の頃にプレイして衝撃を受けたゲームをモチーフとさせて頂きました。

――最後に読者にメッセージをお願いします。

Jiruo氏:『バグダス』で収録されている問題は全8問、平均のプレイ時間は30分~1時間と短く、サクッと遊べるゲームになっています。その反面、「謎解きゲーム」の側面があり、1度きりのゲームとなっていますので、もし『バグダス』に興味を持ち、これからプレイしようと思っている方は、くれぐれもネタバレにお気を付けください。

Steam版では一部のゲームコントローラーへの対応と、実績機能への対応を行っています。実績の1つは、これまで他機種版でも仕込んでおきながら全く公表をしていなかったネタとなっていますので、実績解除までプレイされるとより楽しめると思います。

Jiruo Softwareはこれからも、斬新で、あっと驚いて、ニッチで、尖ったゲームを目指して開発を続けてまいります。今後ともよろしくお願い致します。

――ありがとうございました。


《SEKI》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

連載・特集 アクセスランキング

アクセスランキングをもっと見る

page top