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ロシア産RPG『Grimshade』「経験値とステータスのシステムを排除しました」【注目インディーミニ問答】

気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Talerock開発、PC向けに3月26日リリースされたロシア産RPG『Grimshade』開発者へのミニインタビューをお届けします。

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気になる新作インディーゲームの開発者にインタビューする本企画。今回は、Talerock開発、PC向けに3月26日リリースされたロシア産RPG『Grimshade』開発者へのミニインタビューをお届けします。

本作は、90年代のJRPGにインスパイアされたパーティベースRPG。7人のキャラクターたち、装備品によるキャラクターの強化、戦略性のあるターン制バトル、生き生きとし多様性に富んだ世界Ree’fahにおける20時間以上に及ぶゲームプレイを特徴としています。記事執筆時点では日本語未対応。

『Grimshade』は2,050円で配信中





――まずは自己紹介をお願いします。

Talerockロシア・モスクワを拠点とするインディースタジオTalerockです。私たちのチームは20人のゲームのスペシャリストで構成されており、本作の開発には2年半費やしてきました。2018年6月のKickstarterでは10万ドルの調達に成功しています。本作はPCを対象にSteamにて2019年3月26日にリリースされ、Mac/Linux版は今年の春、ニンテンドースイッチ版は2019年末のリリースを予定しています。

――本作の開発はいつどのようにして始まったのでしょうか?

Talerock本作のアイデアは2016年11月、夕方の薄暗い小さなキッチンで、ストーリー担当のAlexanderとリードアーティストのVaryaraが話していた時に生まれました。彼らの親しい友達の助けもあり、これがコンセプトとしてまとまり、2017年1月に実際の開発がスタート。これがTalerockスタジオが生まれた瞬間になります。

多くのチームメンバーにとって、本作は真剣に取り組んだ初めてのプロジェクトでした。みんなに感謝します。チームの約半数は大学を卒業したてで経験が浅かったり、ゲームへの情熱がありながらもそれまでまったく別の業種で働いていました。私たちはそんな彼らの熱量を応援し、歓迎したのです。

開発には2年半かかりましたが、最後の1年は大変なものでした。各々が得意とする分野以外も極めることで、互いに助け合い、最終的には最高のゲームを送り出すことができたと思います。


――本作の特徴を教えてください。

Talerock本作はJRPGや昔の名作RPGに影響を受けた、パーティベースのRPGです。ターン制の戦術的な戦闘システムと暗い戦争や個人の選択を組み合わせたものになっています。

たくさんRPGをプレイしていると、2つのイライラすることに直面します。まずは、すべてのキャラクターのステータスを上げたり、いい装備を調達するための「稼ぎ」です。2つ目は、どんな敵も倒せるような理想的なパーティが出来上がると、また別の、弱く低レベルで弱い装備しか持っていないキャラクターが登場し、また「稼ぎ」をしなくてはならないということです。

この2つの問題の解決策として、経験値とステータスのシステムを排除しました。すべてのキャラクターは同時に成長し、各々の能力と相乗効果が向上します。新しく参加するヒーローには装備と固有の戦闘スキルが与えられるので、ゲームプレイにスムーズに溶け込みます。ここで手に入るスキルは、その後の敵戦やボス戦で必須のものです。

本作では、いわゆるターン制の戦闘システムとは異なり、プレイヤーがヒーローとそれぞれのスキルを組み合わせ、自分の方法で敵を倒すという、ユニークな戦闘システムを採用しています。プレイヤーはコンスタントにビルドとパーティ編成を変えなくてはいけません。一つの戦術だけでクリアするのは不可能なので、プレイヤーはよく考え、装備をやりくりし、工夫することで光が見えてきます。タンクだったキャラが範囲攻撃のダメージ役になったり、アサシンがサポート役になったりもしますよ。

また、私たちは3Dのキャラクターたちと2Dの環境、100%手書きによる使い回しなしの生き生きとして手の込んだユニバースを作り上げました。これにより、Ree’Fahというファンタジーの世界における旅を素晴らしい雰囲気で包み込み、オリジナルのサウンドトラックもこれを彩っています。

――本作が影響を受けた作品はありますか?

Talerock本作はJRPGや他の名作RPGから影響を受けています。もちろんタクティカルRPGもですね。

戦闘においては、『Darkest Dungeon』『ファイナルファンタジー』シリーズ、『ヒーローズ・オブ・マイト・アンド・マジック』『Disciples』『X-COM』の要素に似たものが見られるかもしれません。しかし正直なところ、私たちもプレイヤーの皆さんも、本作が別のゲームに似ているとは感じることはないでしょう。

アートスタイルにおいては、プレイヤーの方は時々本作を『The Banner Saga』シリーズと並べて見るかもしれません。私たちは同じものからインスピレーションを受けているので、細かな部分のアートスタイルも似ています。それに、『The Banner Saga』シリーズからは、すべての面において影響を受けていますね。

――本作の日本語対応予定はありますか?

Talerockもちろん、日本語ローカライズは行いたいと思っています。プレイヤーの方からポジティブなフィードバックをいただければ尚更ですね。まず英語のローカライズの精度を上げた後、どのような方法が可能か検討しようと思っています。皆さんからの意見を喜んで聞きますし、ローカライズ業者や翻訳家からの連絡もお待ちしています。

――最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

Talerock皆さん、こんにちは。本作は、私たちが作ったユニークなパーティベースRPGです。皆さんが『Grimshade』ユニバースで素晴らしい時間を過ごし、ゲームを気に入っていただけると幸いです!

SNSやSteamページではお気軽にご連絡ください。そして本作での体験についても、ぜひ教えてくださいね。

――ありがとうございました。


《SEKI》
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