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80年代STG企画書からファミコン開発者・上村雅之氏のコメントまで…Ritsumeikan Game Week 特別展を訪ねる

立命館大学ゲーム研究センターは、テレビゲームの歴史を振り返る「Ritsumeikan Game Week 特別展」を8月10日に開催しました。ファミコン開発にも携わった同センター長の上村雅之氏にも展示についてコメントをいただいています。

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立命館大学ゲーム研究センターは、8月10日に「Ritsumeikan Game Week 特別展」の一般公開を開催しました。

「Ritsumeikan Game Week」とは、立命館大学衣笠キャンパスを会場にして開催される3つの国際学術会議、IEEE SeGAH 2019、DIGRA 2019、Replaying Japan 2019の総称で、今回開催された特別展は研究者向けの内容を1日限定で一般公開するというもの。特別展の展示内容は3つあり、1980年代のゲーム機を触って遊べる「テレビゲームとその時代展昭和編」、そして立命館大学映像学部の学生や教員たちが新たな形のテレビゲームを提案する「テレビゲームとその時代展令和編」、さらに当時のアーケードゲームの開発資料を展示する「『ギャラクシアン』→『ギャラガ』→『ギャプラス』展」というものでした。プレスデーに取材する機会を得たので、元任天堂の上村雅之氏のコメントとあわせて展示の内容をレポートします。




テレビゲームとその時代展昭和編


SG-1000やカセットビジョンなど1980年代初頭に登場したハードがずらりと並び、実際に『ツインビー』や『ゼビウス』などを遊ぶことができました。プレイしてみると当時のレバーの操作性に思わぬ苦戦を強いられ、ファミコンの十字キーはUI/UXの観点からも優れたもので、現在まで連綿と各コントローラーに採用されてきた理由の一旦を垣間見ることができたような気がします。





もう一つの展示室には、1986年当時の日本の家庭を再現した和室が展示されており、コンシューマーゲーム機と家庭との関わり方を見ることができました。今ではすっかり見かけなくなったようなレコードやプッシュ式電話なども展示されており、当時を思わず懐古した人も少なくないのではないでしょうか。



テレビゲームとその時代展令和編


立命館大学映像学部の学生や教員たちが新たな形のテレビゲームを提案する「テレビゲームとその時代展令和編」では、団らんをテーマとするゲームが展示されていました。複数人が同時にプレイできるものや体感できるゲームが多く、ゲームの可能性を新しく模索している姿勢を見ることができました。展示作品の『種を届けて』は、センサーにより人の動きを感知して綿毛がふわりふわりと浮かびながら前進していく横スクロールアクションゲーム。運動量も相当なものになることから、プレイヤーに声援が飛んでいてゲームを通じた団らんを感じる一幕がありました。




『ギャラクシアン』→『ギャラガ』→『ギャプラス』展



こちらの展示ではナムコ(現バンダイナムコ)が開発した『ギャラクシアン』『ギャラガ』『ギャプラス』という1980年代のSTG企画書が展示されており、8ビット時代のゲーム開発の一部を見ることができます。namcoの文字が入った紙の企画書は、PDFなど電子媒体での企画書中心の現代から見ると、重厚さすら感じました。一方、地道にロケテストを繰り返し、ユーザーから得られた意見を集約してゲーム開発を続けている資料も見受けられ、どれだけ電子化が進んでもゲーム作りの根幹には違いがないのかもしれません。






上村氏に聞くRitsumeikan Game Week 特別展の趣旨


最後に、元任天堂開発第二部部長でファミコンやスーパーファミコンの開発に携わり、現在は立命館大学ゲーム研究センター長を務める上村雅之氏にお時間をいただき、今回の展示についてお伺いしました。


上村氏によると、昨年に京都の城陽市の歴史民俗資料館で「CONTINUE~“ゲーム”90年の歴史~」と題した昭和のゲームから最新のゲーム機までを振り返る特別展が開催されており、今回は同展示会主催の方から機材協力を得るなどして、日本でどのようにビデオゲームが進化していき、一般家庭の中でどのような存在であったのかを知る手がかりとなる展示を実施したとのことです。

今回の特別展にあたっては、1980年代のコンシューマー機はデジタル化されていないためアナログ対応のモニター確保などの苦労があったことを明かしてくれました。また、今後こういった実機の展示を継続する場合には専門知識を有する学芸員の育成が必要であり、実機の老朽化にどのように対応していくかなどいくつか課題もあるとのこと。その一方、こうした機会を作り、賛同してもらえる様々な人の協力も得ながら、幅広い方にゲームについて考えてもらえるようにしたいと上村氏は強い意気込みも語ってくれました。今後も様々な研究と発表を行う立命館ゲーム研究センターに注目したいと思います。
《HATA》
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