『DEATH STRANDING』これまでの軌跡を全力で振り返る!予習・復習したい動画や関連作品は?【特集】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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『DEATH STRANDING』これまでの軌跡を全力で振り返る!予習・復習したい動画や関連作品は?【特集】

発売日が迫る『DEATH STRANDING』。コジマプロダクションを率いる小島秀夫氏と本作が歩んできた経緯、情報公開にあわせて盛り上がっていたファン達の考察などを今振り返ってみましょう。

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発売日が間近に迫りつつあるコジマプロダクション開発のPS4向けストランド・ゲーム『DEATH STRANDING』。本稿ではこの作品が開発された経緯や発表時から盛り上がっていたファンからの考察などをまとめ、過去から現在までの軌跡を紹介していきます。

本作の大まかな物語は、「デス・ストランディング」が発生した世界で人々の繋がりが消え去ろうとするなか、主人公のサム・ポーター・ブリッジズは孤立してしまった人々のために様々な荷物を運ぶ任務に付く、というもの。発表当初は謎が多く、このあらすじさえも明かされるまで長い時間がかかっていました。まずは小島秀夫監督の独立とコジマプロダクションの設立から現在までを振り返ってみましょう。

「わたしたちは、遊ぶ人」―コジマプロダクションの独立と『DEATH STRANDING』の開発


小島監督が独立スタジオとしてコジマプロダクションを発足したのは2015年12月16日のこと。『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』が同年9月2日に発売されると共に、12月にコナミデジタルエンタテインメントから退社したことを伝えられていた矢先の出来事でした。


コジマプロダクションの独立と共に公式ホームページに掲載されたメッセージは、「わたしたちはホモ・ルーデンス(遊ぶ人)。」というものでした。ヨハン・ホイジンガの「ホモ・ルーデンス」を振り返らせるこの言葉は、多くのファンにとって印象深いものになったことでしょう。

独立した小島監督は、早速新技術探求の旅へと出発。2015年の年末から年始にかけてVASG(Visual Arts Service Group)や旧ソニー・コンピュータエンタテインメントアメリカ、Sucker Punch Productions、Bend Studio、旧SCE London、Guerrilla Games、Media MoleculeのQuantic Dreamに向かいました。オランダに拠点を置くGuerrilla Gamesを訪問した際には、ゲームエンジン“DECIMA(デシマ)”のソースコードを受け取っていました。

E3 2016では『DEATH STRANDING』を発表。独立してから約半年という期間で、ノーマン・リーダスが赤ちゃんを抱える様子と「カニ」の映像を披露したことへの驚きが起こりました。その後はPlayStation Experience 2016、東京ゲームショウ2017で新映像やコンセプトなどが伝えられましたが、具体的な物語や世界設定、ゲームプレイ映像は登場しなかったため、ファンの間で様々な考察が繰り広げられます。また、E3 2018ではゲームプレイを含めるトレイラーも公開されていました。


『DEATH STRANDING』の具体的な情報が多く発信されるようになったのは、2018年末以降のこと。E3 2019のタイミングでは、ファンが待ち焦がれていた「発売日告知トレイラー」が披露されると共に、登場キャラクターや世界設定、発売日など大量の情報が放出されました。ここに来てようやく作品の具体的なイメージが現れたわけです。その後はGamescom 2019で5分間のゲームプレイ映像が、TGS 2019では長時間にわたるゲームプレイセッションが披露され、今に至ります。



ファンからの予想―限定的に公開された情報から何を見つけたのか?


『DEATH STRANDING』発表当初のインタビューやSNSでの発言では「オープンワールド」と「人と人を繋ぐ」と説明されていたものの、非常に抽象的でゲーム内容の予想は困難でした。

そのため、考察の主な焦点は公開されたトレイラーなど、ビジュアル面となっていました。特にフォーカスされていたのは、サム(当時はキャラクターの名前が発表されていないので単に“ノーマン・リーダス”と呼ばれた)が身に着けるドッグタグ(現時点では“Qpid”という名前が判明している)や腹の縫合痕、ケーブル、カニ、クジラなどの漂着物、手に付くタールと見えなくなる赤ちゃんなどです。

ドッグタグにはシュワルツシルト半径やディラック方程式が書かれていることが発見されており、量子力学が絡むSF的要素が強い作品でないかという予想が当時から見られました。


詳細が明かされるまでは、ゲームジャンルについても「オープンワールド」と「アクションゲーム」という情報のみが頼りでした。プレイヤーが何を体験し、何を目的に行動するのかについても、2019年まで不透明なままだったのです。

2016年末のThe Game Awardsでは予告映像が公開され、マッツ・ミケルセンとギレルモ・デル・トロ監督が登場していました。この映像で描かれる逆虹や「ある世界からなにかがやってくる」という発言から、「生と死」にまつわるものが含まれているのではないかとも一部で考察されていました。

TGA 2017で公開されたティーザートレイラーでは、「クトゥルフ神話的な要素が盛り込まれているのでは?」とも予想されていました。時雨(ときう、タイムフォール)や現象にまつわる考察でしたが、この要素は現時点をもっても不透明なところです。

『DEATH STRANDING』とはどんなゲームか?2019年に発表された情報ひとまとめ


繰り返しとなりますが、このように2019年に入るまで『DEATH STRANDING』の情報は断片的に伝えられていました。そのため、2019年5月30日に公開された映像やイメージ、発売日から、多くのファンが「ついに『デススト』が近付いてくる」という実感を覚えたことでしょう。

■ゲームの目的・ゲームプレイ

プレイヤーは主人公となるサムを操り、「デス・ストランディング」によって崩壊した世界を繋ぐ配送屋となります。基本的には三人称視点で操作しますが、一人称視点で景色などを眺めることも可能です。マップには温泉や雪山、険しい山脈などが登場。移動は徒歩だけでなく乗り物はバイクやトラックなどを操作でき、ハイウェイや橋などをマップに建設すれば配送を効率化出来ます。


配送する荷物は背負う必要があり、他の装備品は体中に分散配置することで重心バランスを整えられます。また重心の偏りは移動にも影響を及ぼし転びやすくなります。他にも、積載量を増加させるパワースケルトンや移動速度を上げるスピードスケルトンなど強化装備も登場。移動中にPingを発信して周囲の状況を探索し、危険な場所や移動可能な道を表示させたりもできます。


敵対する組織としてミュールと呼ばれる配達症候群に捕らわれた人々が存在。彼らはサムの持つ荷物を狙い、奪われたものは彼らのロッカーに収納されてしまいます。また、「時雨」が降ると「BT」と呼ばれるものが出現します。「ブリッジ・ベイビー(BB)」と繋がっていれば停止時に目視可能。見つかってしまうと、ハンターと呼ばれるモンスターに連れさらわれてしまい、巨大な敵と戦わなくてはならなくなります。


■他のプレイヤーとどのように繋がるのか

本作のコンセプトと言われる「繋がり(ストランド)」は、他のプレイヤーが行動した結果を確認/干渉出来る非同期型マルチプレイで体験していきます。例えば、フィールドにロッカーを設置すると他のプレイヤーもロッカーが使えるようになり、橋やハイウェイを協力して建設することもできます。他にも看板を立てて他のプレイヤーへ警告やメッセージなどを伝えられます。


他のプレイヤーが設置した物体はコントローラーのコミュニケーションボタンを押すと「いいね!」を贈ることができます(この「いいね!」はシンプルに評価するだけで特に効果は無い)。他にも温泉に入っているときにコミュニケーションボタンで歌を唄ったり、他のプレイヤーが残した物体などにコンタクトできます。

BTのハンターに引きずり込まれ「キャッチャー」と呼ばれるモンスターとの戦闘になってしまっても、オンラインで繋がっている別のサムに助けを呼ぶことが可能です。参戦してくれた際には、アイテムの支給や応援など様々なかたちでサポートしてくれます。もちろんネットワークに接続しないプレイも可能ですが、本作のコンセプトに根ざした内容であるため、なるべくオンライン環境でプレイして欲しいと伝えられています。


『DEATH STRANDING』発売までに予習できる小説や音楽、プレイ映像は?


■安部公房「なわ」

作家・安部公房の短編小説「なわ」は、E3 2016でのインタビューで『DEATH STRANDING』を説明する時に挙げられました。「縄」は「人類が最初に発明したものは棒」の対となり、「繋ぎ止めたいものをくくりつける」ためのものとして挙げられています。「縄」というキーワードはこのときのインタビューだけでなく、TGS 2019でのゲームプレイでも言及されていました。



■星野源「Pop Virus」

本作に収録されることになった人気ミュージシャン・星野源さんの楽曲「Pop Virus」。星野源さんは、『メタルギア ソリッド』を筆頭とした小島監督作品のファンで、2014年に発売された「星野源雑談集」で初めて対談しています。2019年9月17日に放送されたラジオ番組「星野源のオールナイトニッポン」によれば、当初星野源さんもミュージシャンの三浦大和さんと共に『DEATH STRANDING』へ登場する予定でしたが、時間の都合が合わず最終的に三浦さんのみ3Dキャプチャーしたとのことです。



■Chvrches「Death Stranding」

2019年10月には、スコットランド出身のバンド・Chvrches(チャーチズ)の新曲「Death Stranding」がYouTubeで公開されました。この楽曲はゲームからインスピレーションを受けて製作されたオリジナルアルバム「DEATH STRANDING:Timefall」に収録されます。


小島秀夫監督はChvrchesのメンバーと交流があり、2019年3月の来日ライブにも足を運んでいました。Chvrchesは2015年のThe Game Awardsに出演した経験があります。



■「DEATH STRANDING Day-1 GAMEPLAY SESSION Vol.1」

東京ゲームショウ2019ビジネスデイ1日目に公開されたプレイ映像は、40分以上と長尺であるものの、分かりにくいと言われていた本作のゲームプレイを詳しく説明しています。他のプレイヤーとの繋がりや主人公サムの目的、敵対組織などが映されています。





『DEATH STRANDING』はPS4向けに、2019年11月8日に発売予定。長きにわたってファンを期待させてきたコジマプロダクションですが、彼らが放つ作品がどのように現代のゲーマーをつなげていくのか、発売後の盛り上がりにも要注目です。
《G.Suzuki》

ミリタリーゲームファンです G.Suzuki

ミリタリー系ゲームが好きなフリーランスのライター。『エースコンバット』を中心にFPS/シムなどミリタリーを主軸に据えた作品が好みだが、『R-TYPE』シリーズや『トリガーハート エグゼリカ』などのSTGも好き。近年ではこれまで遊べてなかった話題作(クラシックタイトルを含む)に取り組んでいる。ゲーム以外では模型作り(ガンプラやスケモ等を問わない)を趣味の一つとしている。

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