10月17日、CD PROJEKT REDとスパイク・チュンソフトはニンテンドースイッチ向けタイトル『ウィッチャー３ ワイルドハント コンプリートエディション（The Witcher 3: Wild Hunt Complete Edition）』を発売しました。読者の皆さんもプレイされているでしょうか？過去にPC版『ウィッチャー3 』を遊び倒していた筆者も、久しぶりにヴェレンに舞い戻って、ベッドの上でゴロゴロしながらモンスタースレイヤー稼業に精を出しています。
そんな『ウィッチャー3』に含まれる膨大なコンテンツの中でも、筆者が特に面白いと感じるのが“サイドクエスト”。ということで本稿では、『ウィッチャー3』初挑戦のプレイヤーや、久々にサイドクエストまでガッツリ遊びたいプレイヤーのために、その濃厚な世界観を堪能できる「おすすめのサイドクエスト」を紹介したいと思います！軽度のネタバレが含まれますので、完全にまっさらな状態で遊びたい方はご注意ください。
サイドクエスト紹介の前に、スイッチ向けパッケージ版の収録アイテムを紹介しましょう。パッケージ版の『ウィッチャー３ ワイルドハント コンプリートエディション』には、狼のメダルをモチーフにしたステッカー、ワールドマップ、資料集「ウィッチャー：ワールド・コンペンディウム」が付属します。これらは予約者向け/初回販売特典ではなく、パッケージ版には全数封入されるとのことです。
本作に含まれる情報量はあまりに膨大なため、シリーズ初プレイの人は「序盤から何が起こってるのかわからない」というようなことになりがちです。地名や人名、それぞれの関係性、『ウィッチャー3』の世界の歴史などなど……ふと調べてみたくなったとき、「ウィッチャー：ワールド・コンペンディウム」はきっと活躍してくれます。
ワールドマップもなかなか興味深いです。既にプレイ済みだったり原作小説を読み込んだファンなら「このあたりのクエストは苦戦したな……」「ゲラルト達はこの辺りの道を旅していたんだな……」など、しみじみ懐かしむことができるでしょう。
新規プレイヤーであれば、ゲーム内の地理が分からなくなったときにすぐチェックしてみてもいいかもしれません。大陸や都市の大まかな位置関係など、『ウィッチャー』の世界を理解するための一助となることうけあいです。少し前置きが長くなりましたが、サイドクエスト紹介に入りましょう！
ゲーム序盤から壮絶な人間ドラマを体験できる「野獣の心」
「野獣の心」は、チュートリアル的なマップである「ホワイトオーチャード」を抜け、「ヴェレン」に辿り着いたプレイヤーを待つ最序盤のサイドクエストです。
ゲラルトに依頼されるのは「行方不明の妻を探して欲しい」というシンプルな事件。それが二転三転し、衝撃の結末を迎えます。一筋縄ではいかない展開、ジレンマのある選択、苦い後味という『ウィッチャー3』の世界観を凝縮したようなクエストだと思います。そのうえ登場する怪物は日本人にとってそこそこ馴染み深い存在ですので、『ウィッチャー』初心者にとっつきやすいクエストでもあります。
ハードコアRPGに潜む不思議なユーモア「酪農と暗闇」
大都市「ノヴィグラド」の質屋で、いわくつきのアイテムを購入するところから始まる「酪農と暗闇」。チーズ占い師であるアエラマスの家を散策し、貴重品を探すクエストです。「そもそもチーズ占いってなんだ？」という疑問を持たれた方も多いでしょうが、正直言って筆者もよくわかりません。
本クエストでは迷路のようになっているダンジョンを攻略していくことになり、ワクワクする冒険を楽しめます。『ウィッチャー3』の少しユーモラスな側面を楽しむことができるクエストですし、報酬もなかなか役に立つものなので推奨レベルに達したら探しにいってみてください！
『モンハン：ワールド』でもおなじみの“ヤツ”に会える「森の中心にて」
ゲーム中盤から後半にかけて訪れることになる「スケリッジ」の端で受注できる「森の中心にて」。何を隠そう『モンスターハンター：ワールド』とのコラボレーションでおなじみの「レーシェン」という怪物が登場するクエストです。
本クエストをプレイすることでレーシェンがどれほど恐ろしい怪物なのかよくわかりますし、「もしかしたら本当に恐ろしいのは……？」と考えさせられる“含み”もあるクエストです。レーシェンは「森の中心にて」以外でも描かれますが、このクエストでの扱われ方がもっとも印象的だと思います。
ミステリーモノとしても味わい深い「痕跡なし」
「痕跡なし」はDLC「無情なる心」で追加されたクエスト。『ウィッチャー３ ワイルドハント コンプリートエディション』にすべての既発DLCが含まれているので、追加購入を気にせずプレイできます。
収集に出かけていったきり帰ってこない薬草医の弟子を探すために森に出向くことになりますが、そこにいるのは怪しげな老夫婦だけ……というドキドキするミステリー要素を含んだクエスト。推奨レベルが高いためゲーム後半に挑むことになるでしょうが、すっかり本作に慣れたプレイヤーであっても名探偵気分で楽しめるような『ウィッチャー』らしいクエストです。
CDPR流のPCゲームジョークが炸裂する「突如現れた塔」
「突如現れた塔」は一風変わったクエストです。「スケリッジに出現した謎の塔に潜入する」……というところまではいかにも『ウィッチャー』っぽいのですが、塔に施された防衛機構の名前が「DRM（”デジタル著作権管理”の英語略称と同じ）」だったり、「DRM」を解除するための鍵となる本の通称が「GOG」だったり……PCゲーマーならニヤリとするようなメタなネタのクエストなのです。そんなクエストをニンテンドースイッチで遊べること自体がちょっと面白いですね。
『ウィッチャー3』は自分の足で世界を歩いてクエストに出会うことが楽しいゲームでもあります。スイッチ版はロード時間も他CS版より短く気軽にプレイしやすいので、自分のお気に入りクエストをガンガン探してみてはいかがでしょうか！『ウィッチャー３ ワイルドハント コンプリートエディション』は、パッケージ版/ダウンロード版ともに6,480円（税抜）で販売中です。
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