Steamセールマストバイ:哲学的な一人称視点パズルで自己を見つめよう『The Talos Principle』 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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Steamセールマストバイ:哲学的な一人称視点パズルで自己を見つめよう『The Talos Principle』

Steamセールから『The Talos Principle』をピックアップ。『シリアス・サム』開発元が手掛ける、硬派で手応えあるパズルゲームです。

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Steamセールマストバイ:哲学的な一人称視点パズルで自己を見つめよう『The Talos Principle』
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Game*Sparkライターと編集部が独断で、セール対象ゲームの中からただひたすら心からオススメできるものを選ぶ「Steamセールのマストバイ」。

『Serious Sam(シリアス・サム)』を生み出した開発元のパズルゲーム……その言葉からどんなものが想像できるでしょうか?破天荒?バカゲー?暴力三昧?そのどれもが遠く感じる一人称哲学的パズルゲームこそ『The Talos Principle』です。

本作は極めて「真面目」。パズル部分もさることながら、全編を通して貫かれているテーマも哲学的で美しく、それでいてどこか寂しさと爽やかさが同居したかのような雰囲気を楽しめます。

パズルのステージもボリューム満点で、操作性・リトライ性は高速で軽快。セールのうちに手に入れて、年末年始のお休みの合間合間にじっくりと挑んでみてはいかがでしょうか。

美しいステージに一人佇む



荒廃した遺跡群で目覚める所からゲームは始まります。強い日差しに思わず手をあげると、ロボットのような自身の腕が見え、全く状況が分かりません。するとどこからか謎の声が響きわたります。

「エロヒム」と名乗るその声に導かれ、各地に築かれたパズルを解き、「印章」(テトリスのようなブロック)を集めて新たなエリアを解放していく……というのが本作の流れです。


本作はオープンワールドではありませんが、遺跡群を探索しているとパズルの入口が見つかります。そのまま入場すればパズル開始となり、作中を貫く世界観と常に陸続きなものとなっているのです。


パズルのエリアに直接関わらない場所には、謎の扉や音声ログ、パソコン端末といったものが散らばっていて、この世界の謎の一端に触れられます。『The Talos Principle』では人工知能や自我といったテーマがプレイヤーに投げかけられ、ひたすらパズルを解くだけではない重層的な面白みもあるのです。

堅実で手応えあるパズル


光のドアに向けてジャマーを置くと通過できる、かなり遠くまで届くので位置も重要だ

FPS視点のパズルゲームといえばValveの『Portal』を思い浮かべる方も多いかもしれません。本作は『Portal』ほど斬新で革新的な要素が光るという訳ではありません。むしろ、パズルを構成する要素は意外と現実的な範囲に収まっています。

光のドア・移動する機雷・機銃タレットといった障害物を一時的に停止させる「ジャマー」が、最初の攻略要素となります。ジャマーの光を当てている間は、障害物が機能を停止するので通過できるようになるわけです。

しかし、ジャマーを有効化するには地面に置いていなければならず、持ち運んでいる間は障害物を乗り越えられません。パズルエリアにはそういった攻略に必要な要素が複数置かれているので、限られた道具や状況を工夫して組み合わせて解いていきます。

コネクタが結べる光は必ずしも2点だけじゃない

ギミックを作動させる為に、色付きのレーザーを対応する受光部へ入射させなければならない場面が出てきます。そこで利用するのが「コネクタ」です。コネクタはジャマーと同様に持ち運びでき、壁から発射されているレーザーを受け止めて、別のコネクタやレーザーの受光部と結びつけることができます。

青い受光部には青いレーザーを。赤い受光部には赤いレーザーを。といった形で、対応するレーザーを結ばなければならないわけですが、色の異なるレーザーが途中の経路で交差してしまうとお互いに打ち消し合ってしまいます。

レーザーを交差させることなく配置する為にはどうしたらいいのか?時には三次元的に考える必要もあり、ちょっとしたことに気付けなかっただけでしばらく悩んでしまうような、難解なパズルもあります。

自分の視野が打ち破られていく快感


このパズルエリアには青いレーザーしか存在しない……赤い受光部はどう作動させる?

パズルは必ずしも順番通りに解く必要もなく、解放されているエリアについては好きな所から挑戦できます。また、「印章」を取得すれば基本的にはクリアとなるものの、よりチャレンジングな位置には「星」が置かれているので、自信があれば挑んでみるのもいいでしょう。

この星の攻略は一際難しく、例えば「青いレーザーしか要素のないパズルエリア」のはずなのに、星に到達する入口には赤い受光部が設置されている……といった具合です。存在しないはずの要素をどこから取り出せばいいのかと、それまでの自分の常識を一度は崩してみなければなりません。

ゲームが進行するほど、そうした攻略要素の活用法が空間的にも・方法的にも拡大していきます。新たな可能性に気が付いた時、頭の中へ閃きと共にやってくる快感は爽快ですよ。

全編を通してみると、難しすぎる部分があったりもしますので、そこは無理をせずに攻略情報を探してしまってもいいかもしれません。また、詰まった時にはこの世界の謎を追い求めて、息抜きのつもりで探索してみるのもいいでしょう。

「自分」とは何なのか



パズルを解こうと試行錯誤している自分の頭の中のプロセスと同じように、AIが試行錯誤の道筋を辿っていた場合、そこに自分とAIの差はあると言えるのでしょうか?人間の歴史をあまねく記録できたとして、それらを完全に習得した人工知能が将来的に実現するならば、それは生きているのと何が異なるのでしょうか?

人間の身体的な生命活動と、意識の中の思考とを比較して、どこに「生きている」という線引きをすることができるのでしょうか?自分を見つめて問題を解き続ける、実直にして迂遠な体験こそが、本作の魅力なのかもしれません。

機種:PC(Steam)
リリース日:2014年12月12日
The Talos Principle』セール価格:597円
開発元:Croteam
販売元:Devolver Digital
《Trasque》

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