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「GeForce Now Powered by SoftBank」メディア向け体験会レポ…クラウドゲーミングの黒船はゲーム業界のネットフリックスになれるか

11月27日、池袋のLFS 池袋 esports Arena で、ソフトバンクとエヌビディアが国内で展開予定のストリーミングゲームサービス「GeForce Now Powered by SoftBank」のメディア向け体験会が開催されました。

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11月27日、池袋のLFS 池袋 esports Arena で、ソフトバンクエヌビディアが国内で展開予定のストリーミングゲームサービス「GeForce Now Powered by SoftBank」のメディア向け体験会が開催されました。

「GeForce Now」は、2013年に「Nvidia GRID」というコードネームでスタートしたクラウドゲーミングサービスです。2015年9月の北米での正式サービス開始に伴い、名称を「GeForce NOW」に変更。Windows PCだけでなく、Macやエヌビディアのゲームコンソールシリーズ「Shield」でも展開していました。そして2019年9月、ソフトバンクと協業する形で、満を辞して日本国内でのサービスがアナウンスされました。

壇上に登壇したエヌビディアの鈴木悠里氏とソフトバンクの金子雄喜氏

今回開催されたメディア向け体験会では、Window10を搭載したノートPC「HP Probook 450 G3 Corei5 2.3G」、最新OSを積んだ2012年モデルの「Macbook Pro」、Android搭載スマホの「AQUOS R2」を使用し、『Fortnite』『Dead by Daylight』『SEKIRO』『GRIP』などが体験可能でした。

クラウドゲーミングサービスで最も気になるのが操作の遅延問題でしょう。基本的にサーバー側で起動したPCの画面をプレイヤーの端末にリアルタイムでストリーミングするという仕様であるため、コンソールやゲーミングPCと比較するとどうしても遅延が発生してしまいます。

しかしエヌビディアは、PCゲーム用GPUだけでなく、並列処理を得意とするGPUを活用した法人向けサーバーなどにも力を入れていたこと、長い期間精力的にクラウドゲーミングサービス開発に取り組んでいたこともあり、北米では他のサービスよりも安定したゲームプレイの提供が実現していました。さらに、Steamなどの他のストアで購入したタイトルを持ち込んで遊べることも大きな魅力でしょう。


会場の試遊機では、各ハードにインストールされた「GeForce NOW」のアプリケーションを立ち上げると、タイトルに合わせてSteamやEpicのゲームランチャーが起動していました。これはサーバー側のPCでSteamやEpicのタイトルを起動しているためです。『Fortnite』など、タイトルによってはゲームがプレイできるようになるまで、しばらく待つ必要がありました。

結論から言うと、この体験会のプレイでは、サーバーが九州にあるにもかかわらず非常に安定したプレイが可能となっていました。ただ、この「安定したプレイ」はクラウドゲーミングとしてのものです。もちろん、通信の状況によって解像度の低下は発生しますし、フレームドロップも発生します。それでも、操作の遅延は最低限に抑えられており、『SEKIRO』のようなアクションゲームでもストレスを感じることはありませんでした。

また、サーバー側はPC版をそのまま起動しているため、グラフィックなどの設定を変えることは可能ですが、最初のプリセット以外の設定から、例えば最高品質に変更するとストリーミングのパフォーマンスが顕著に低下していました。逆に最低設定にすると、驚くほど軽やかにもなります。これはソフトバンクの金子雄喜氏によると、グラフィックの情報量が増えるとともにデータ量も増えるためとのこと。

『SEKIRO』のプリセット時の反応速度は以下の動画を参照。遅延は確実にあるものの、プレイに慣れてくると気にならないレベルです。


今回の体験会は、e-Stortsに特化した設備を持つ会場かつ有線で接続されていたということには注意が必要です。一般の環境でのレスポンスについては、今後のベータテストを通してより良いものにしていくことになりそうです。

「GeForce NOW」などのクラウドゲーミングサービスは、PCの環境に依存せずに最新ゲームがプレイできるようになるほか、100GBを超えるなど大容量化が進む最新ゲームでも記憶容量を圧迫することもありません。また、Macユーザーは、BootCampでWindowsを立ち上げ直さなくてもWindows専用タイトルをプレイできるという利点を持っています。ゲームパッドでプレイする場合は、WindowsであればPS4の「DUALSHOCK 4」やXbox Oneコントローラ、Xbox360コントローラを使用することも可能です。

「GeForce NOW」はAndroid OSにも提供されますが、小さい画面のスマートフォンでは、20インチ以上のモニターを想定して作られているであろうPCゲームをプレイするにはなかなか目が疲れますが、そこそこ大きなタブレットなどでは快適なプレイが期待できそうです。ゲームパッドは、基本的にはBluetoothで接続できるものであれば使用することができるのだそうです。iOSには現在のところ対応予定はないとのこと。


このタイミングでソフトバンクが「GeForce Now」を協業という形で展開するのは、次世代通信規格「5G」も視野にいれていることは十分に考えられます。しかし、5Gは高品質な高速通信が可能になる反面、LTEよりも電波が届く距離が短くなるため、これまでよりもアンテナを多く設置する必要があります。例えば郊外の自宅で5Gのネットワークが使用できるようになるには、LTEの際と同じくサービス開始からある程度時間が必要だと予想されます。また、5Gの使い放題プランなどが用意できなければ、多くの情報をやり取りするクラウドゲーミングサービスを外でプレイするのは敷居は高くなるでしょう。

「GeForce Now Powered by SoftBank」は2019年12月17日より、第1次クローズドベータテストを開始予定。第2次クローズドベータテストの参加者募集は12月2日より行われる予定。国内でゲーム業界のネットフリックスとなれるのか、注目が集まります。

※NVIDIA、GeForce NOWは、米国および/または他国のNVIDIA Corporationの商標および/または登録商標です。
※他の企業および製品名は、それらと関連性のある各企業の商標である可能性があります。
《Daisuke Sato》

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