部隊を率いて乱世を生き抜くオープンワールドRPG『部落与弯刀(Sands of Salzaar)』【中華ゲーム見聞録】 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト

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部隊を率いて乱世を生き抜くオープンワールドRPG『部落与弯刀(Sands of Salzaar)』【中華ゲーム見聞録】

「中華ゲーム見聞録」第67回目は、部落の覇権争いと、その世界で生き抜く主人公の戦いを描いたオープンワールドRPG『部落与弯刀(Sands of Salzaar)』をお届けします。

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部隊を率いて乱世を生き抜くオープンワールドRPG『部落与弯刀(Sands of Salzaar)』【中華ゲーム見聞録】
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中華ゲーム見聞録」第67回目は、部落の覇権争いと、その世界で生き抜く主人公の戦いを描いたオープンワールドRPG『部落与弯刀(Sands of Salzaar)』をお届けします。

本作はHan-Squirrel Studio(漢家松鼠)によって、1月3日にSteamで早期アクセス版が配信されました。Han-Squirrel Studioは中国のモバイルゲームで『江湖X』『漢家江湖』などの、武侠世界をモチーフにしたオープンワールドRPGを配信していることで知られています。中国文化に根ざしたゲームを開発することがモットーとのことです。

本作のコンセプトも、それらモバイルゲームと基本的には似ています。ただ、舞台となるのは中国の武侠世界ではなく、砂漠の武侠世界。中国で言えば、敦煌やトルファンなど西域のオアシス都市がモチーフになっているかと思われます。


本作の内容ですが、プレイヤーは砂漠の世界を冒険し、仕事を引き受けてお金を稼いだり、兵を雇って軍を編成したり、砂漠の各勢力と交流したりなど、自由度の高いゲームとなっています。

また砂漠には主人公以外の武侠者たちも存在していて、それぞれの意思で行動をしています。仲良くなって仲間にすることも可能です。このあたりのシステムは、中国インディーゲームの大ヒット作『太吾絵巻(The Scroll Of Taiwu)』とも似ていますね。さっそくプレイしていきましょう。

まずはキャラクターメイクから



ゲームが始まると、世界観やその背景を語るムービーが流れます。このムービーのイラストが未完成にも見えるのが気になりましたが、早期アクセスということでまだ完成していないのかもしれません。本編のイラストはしっかり描かれています。

本作のストーリーですが、20年前に王族と砂漠の部落連合との間で大きな戦争がありました。結果、王族が敗北し、王は殺されました。すると今度は部落の間で、次の権力を握るための戦いが始まってしまいました。乱世となった砂漠でいかに生きるかがプレイヤーには求められています。


まずは主人公のタイプを決めます。「心霊巫術」や「剣豪」「蛮力戦士」などがあり、それぞれスキルなどの違いがあります。またタイプには難度が記載されており、近接系のキャラほど難度が高いようです。難度の低い「心霊巫術」を選択してみます。


次にポイントを消費して、スキルやアイテム、仲間などを取っていくことができます。プレイヤーに与えられているポイントは60なのですが、取れるもののコストが結構高めです。そもそもスキルの種類が多すぎて、どれを取ればいいのかがよくわかりません。


「部隊」の項目を見てみると、ポイントを支払って仲間に出来るキャラクターが並んでいます。しかしどれもコストが60ポイント以上なので、そもそも仲間にすることができません。今はあきらめましょう。


結局どれがいいのかよくわからないので、遠距離攻撃のスキルを適当に2つ取りました。次はキャラクターの外観のカスタマイズです。髪型や顔の形、眉、目、鼻、服装など、かなり細かくいじることができます。この辺り、こだわっていくと結構時間がかかりそうですね。

自分で作るのが面倒な場合は、ランダムでキャラクターを作ることも可能です。とりあえずデフォルトの外見のままでいきます。最後に名前を入力しますが、いつも通り「ゲムスパ」でいきましょう。

復讐の旅立ち



ゲームが始まりました。旅の仲間になってくれる阿綾は、ゲムスパの妻の妹です。ゲムスパは戦いで負傷し、記憶が曖昧な様子。詳細は語られませんが、ゲムスパは妻を失い、自身も死の縁に立たされる事態になっていたようです。その復讐のため、ゲムスパは旅立とうとしています。


ゲムスパを動かせるようになりました。マウスで地面をクリックすると、ゲムスパと阿綾がそこへ向かって走っていきます。ゲームには時間の概念があり、画面左上に現在の月日が表示されています。また月のマークは夜を示し、太陽のマークは昼間を示しています。任務やイベントには日数制限のあるものも存在しており、時間経過と共に食料も消費されます。

画面右上には、左からお金(単位は「烏塔」)、木材、鉄鉱石、玉石、食料の数量が並んでいます。木材や鉄鉱石などの資源はマップ中で採取することが可能です。これらは人を雇ったり、建設したりするときに使います。


画面右下の「隊伍」を選ぶと、パーティ編成を見ることができます。現在、仲間は阿綾だけですね。仲間は最大3人まで、部隊は最大6部隊まで編成することができます。また戦闘時の部隊の行動設定(手動・自動)もここで変更できます。


北へ進むと、火の怪物に追われている男女がいました。ゲーム中のイベントは画像のように表示され、選択肢がある場合もあります。今回は選択肢無しの強制戦闘です。本作初のバトルですね。


火魔人とのバトル開始。シームレスではなく、戦闘画面に切り替わります。戦闘はリアルタイムで、敵をクリックすることで攻撃可能。しかし武器の装備を忘れていました。素手で殴ってもあまり効果がありません。防具もつけていないのでHPがどんどん減ります。


逃げ回っている間に、阿綾が勝手に倒してくれて勝利。何もせずに経験値をもらいました。人数分で経験値が分配されるので、パーティ人数が多いとレベル上げの効率が落ちそうですね。ちなみにHPは戦闘後に全快します。


道なりに進んでいくと隊商を見つけました。ここから別マップへ移動することができるようです。行き先を5カ所から選択できますので、最初の目的地である「紅石谷」を選びましょう。

部隊を率いて戦え



紅石谷を進むと、商人を発見。しかし売る物がないとのことです。本作では、商人は無限に物資を持っているわけではありません。また商人によっては、交易をするための許可書が必要な場合もあります。


画面でキラキラ光っているところは、調べることができます。洞窟や兵舎などでは、そこに住まう者たちと戦えますが、現在のゲムスパでは力不足です(戦うのに必要なレベルは前もって表示されます)。岩を調べると採掘を始めました。しかし狼が近づいてきています。


エンカウントして戦闘開始。採掘は中断されてしまいました。敵は狼4匹ですね。集中攻撃を喰らうとHPが勢いよく減っていきます。囲まれないように逃げ回りながら攻撃を加えていくゲムスパ。敵も足を止めているわけではなく、攻撃を喰らうと逃げたりするので厄介です。


狼を倒した後に辺りを探索していると、強盗たちのアジトを見つけました。アジトを襲って乗っ取ることもできますが、戦力が足りないので今は無理です。どこかで兵を雇いましょう。


近くで農民部隊を雇うことのできる場所がありました。金額も手頃なので雇ってみましょう。ただ、1部隊雇ったぐらいでは先程の強盗たちには勝てませんが。勝てそうな相手を見つけて、使い勝手を確認したいところです。


狼の巣窟を見つけました。推奨レベルは1なので突入。一部隊に8人の農民たちがいて、ゲムスパたちとともに一斉に戦闘を始めました。『Mount & Blade』のように大人数で戦うという状況が良いですね。ゲーム的には2Dの方が戦況が分かりやすいです。戦闘には勝利しました。

砂漠の民たちとの交流



取引が出来るところを見つけたので、さっそくいらない装備やアイテムを売り払います。食料が日数とともに減っていくので、多めに買っておきましょう。


「情報」メニューでは、各部落や地域、仲間との関係を見ることができます。この世界には「毒蠍」「蛮牛」「野馬」「雄鷹」「雪狼」の5大部落が存在しています。彼らの拠点を襲って領土を奪いこともできますが、そうなると仇と見なされます。


陶山鎮に到着。毒蠍部族の拠点のひとつで、22部隊も駐屯しています。さすがにここを奪うのは至難の業でしょう。在野の武侠者が2人いるので仲間になるよう誘ってみましたが、あっさり断られました。まずは彼らに貢物をしたり、仕事を引き受けたりして、好感度を上げておかないといけないようです。


スキルツリー。レベルが上がるとポイントがもらえますので、それを使ってアンロックしていきます。移動の多いゲームなので、「行軍」スキルを取って移動速度を上げておきましょう。この他にキャラクター別のスキルツリーも存在します。


この世界の全体マップ。現在は「風哭岩」という地域にいます。地域によって影響力のある部落が違ってきます。全体マップ以外に地域マップもあり、行きたい地点を設定するとキャラクターがそこまで自動的に移動してくれます。


紫木鎮を襲ってきた敵部隊と衝突しました。敵は前衛部隊だけでなく、弩を持った後衛部隊もいます。矢でチクチクとHPを減らされてしまうので、先に後方部隊から片付けてしまいましょう。部隊数が増えると、画面がにぎやかになってきますね。


そろそろ仲間を増やしたいので、強そうな在野の女武侠者を誘ってみました。しかし応じてはくれません。彼女からの頼まれごとを地道にこなして、好感度を上げていくしかなさそうです。武侠者はいつまでも同じところにいるわけではないので、鎮から去ってしまったら探しに行かないといけません。


メインストーリーを進めて、借金取りの仕事を引き受けました。利子付きで1000烏塔を取り返すよう言われましたが、負債者は500しか払えないとのこと。「500を受け取って立ち去るか、それとも何も受け取らずに去るかを選べ」と言われます。遠距離攻撃の魔法を先程覚えたので、戦ってみましょう。


1対1のバトル開始です。逃げては魔法を撃って、という攻撃を繰り返すゲムスパ。しかし詠唱が思いのほか遅く、立ち止まってる間に殴られてしまいます。結局戦いに敗れ、500烏塔すらもらえませんでした。任務達成のためには、自力で1000烏塔を稼がなければなりません。ゲムスパの旅はまだまだ長く続きそうです。

ストラテジーとオープンワールドRPGの融合


まるで『Mount & Blade』と『太吾絵巻』を合わせたようなプレイ感覚でした。部隊を率いて敵の拠点を奪ったりできるところなどは『Mount & Blade』ですね。2D画面で大人数がぶつかり合うというのもなかなか楽しいです。また、世界を旅する武侠者たちと関係を持ったりできるのもいいですね。


本作では、各勢力は他勢力に戦争などを仕掛けたりします。マップを移動しているときに、どこかの勢力の軍隊が通り過ぎていくのを目にすることもあります。追いかけて話をすることも可能(そして攻撃を仕掛けることも)。

画像は毒蠍部落の女首領で、自ら大軍を率いて出陣していました。部落に加えてもらおうとしましたが、好感度不足なのかあっさり拒否されてしまいました。余談ですが、本作をプレイしていて、初代PSで好きだった『ファルカタ ~アストラン・パードマの紋章~』というシミュレーションゲームを思い出しました。ゲームアーカイブスでも配信中のガストの作品で、なんとなく雰囲気が似ているような気がします。

本作はまだ早期アクセスですが、現時点でもそこそこ遊べますし、将来性を感じさせる作品に仕上がっています。ストーリーもあるため対応言語が中国語のみなのが難点ですが、『Mount & Blade』や『太吾絵巻』が好きな方にはおすすめできる作品と言えそうです。

製品情報



※本記事で用いているゲームタイトルや固有名詞の一部は、技術的な制限により、簡体字を日本の漢字に置き換えています。

■筆者紹介:渡辺仙州 主に中国ものを書いている作家。人生の理念は「知られていない面白いもの」を発掘・提供すること。歴史・シミュレーションゲーム・ボードゲーム好きで、「マイナーゲーム.com」「中華ゲーム.com」を運営中。著書に「三国志」「封神演義」「封魔鬼譚」(偕成社)、「文学少年と運命の書」(ポプラ社)、「三国志博奕伝」(文春文庫)など。新刊「天邪鬼な皇子と唐の黒猫」(ポプラ社)。Twitterはこちら
《渡辺仙州》

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