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日本最北端・稚内で実施された「『Frostpunk』極寒体験会」をレポート―果たして人は集まったのか……?

「果たして参加者は来るのか」その真相を確かめるため、我々は日本の最北端・北海道稚内市へと向かった……。

家庭用ゲーム PS4
日本最北端・稚内で実施された「『Frostpunk』極寒体験会」をレポート―果たして人は集まったのか……?
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2020年1月23日。日本最北端の地・北海道稚内市にて、2月27日にDMM GAMESより発売される国内PS4版『Frostpunk』を使用した「極寒体験会」が実施されました。

ゲームの体験会といえば、大抵がホールであったり家電量販店であったりと「屋内」で行われるのが常。1月という真冬ならなおさらです。


しかし、本イベント「『Frostpunk』極寒体験会」が行われたのは、稚内港にある「稚内港北防波堤ドーム」という場所。写真を見てもらえればわかるかと思いますが、ドームと言いつつも道路に面した部分は空いており、暖房器具等があるわけでもありません。実質的に「屋外」と言っても差し支えのない場所です。

建物としてはとても美しく、見ごたえのある名所ですが、真冬の稚内とくれば「寒い」わけです。当然のように気温は氷点下。場合によっては寒いどころか「痛い」にまで到達することだってあるでしょう。

とにかく寒い

これがコマンドRPGやノベルゲーのようなタイプのゲームであれば百歩譲って体験会として成立するかもしれません。が、『Frostpunk』はRTSです。稚内の極寒の中、変動し続ける画面の情報を観察しながら、寒さでかじかんだ指をせわしなく動かしてユニットに指示を出していくのです。

ある意味「極寒サバイバル」というゲーム内容にはとてもよく合っているロケーションですが、本当にこんな極寒の地でまともに体験会ができるのか?というか人は集まるのか……そんな不安を胸に、一路稚内へと飛びました。

果たして参加者は集まったのか……?「極寒体験会」レポート


ホテルからの眺め

かなり滑るので急遽滑り止めを買うことに。
コンビニで普通に買えてしまうのはさすが北国と言ったところ

体験会当日、一日に一便しかない羽田からの直行便を使い稚内へ。空港からはバスで現地へ向かいます。天気は快晴で外気温はマイナス2度くらいと、“稚内にしては”暖かい模様。確かに身体はそれほど寒さを感じませんが、それでも体を動かしていないと手足の先からどんどん冷えていきます。


そんな中、慣れない雪道を歩いて会場へ向かうと、そこには20人ほどの人だかりが。最初は「スタッフの人かな?」と思ったのですが、よくよく見てみると体験会に参加するべく集まった一般参加者の方々でした。正直なところ「誰も来ないんじゃないか」と真面目に思っていたので、驚きました。

左から、パトリック氏、早稲田氏、小守氏

そして始まった「『Frostpunk』極寒体験会」。司会の荒木美鈴さんの案内で、まずは『Frostpunk』開発会社・11bit studiosでマーケティングディレクターを務めるPatryk Grzeszczuk氏(以下、パトリック氏)と、国内版プロデューサー・早稲田誠氏およびディレクター・小守寛章氏より、開会の挨拶とゲームの紹介がされます。



その後は、2台用意された試遊台をフルに使って、参加者たちの試遊へ。ローカライズはされていますが、ある程度説明が必要な「RTS」というゲームジャンルのため、パトリック氏や早稲田氏、小守氏がユーザーにつきっきりで説明にあたります。16時~18時30分の2時間半に渡り行われた体験会には、地元・稚内のみならず、札幌や東京から訪れた参加者もおり、中には子どもや女性の姿も。最終的に50人ほどが参加し、主催と参加者の暖かな交流も多く見られました。開催前に稚内の地元誌に掲載されていたことや、天気がよく比較的暖かかったことも、盛況の要因だったのかもしれません。

会場では温かいスープが振る舞われていました

指、動かない!

それでも、17時をまわり日が落ちてくると、気温はどんどん落ちていきます。筆者もその頃に試遊の機会を得たのですが、すでに末端が冷え切っていたのか、手袋を外すと指が動かず、かといって着けるとそれはそれでプレイしづらいという状況に……。結局、まともにプレイすることができませんでした。詳細なプレイレポートは別途準備中ですので、そちらをご覧いただければと思います。


11bit studios・パトリック氏インタビュー



「極寒体験会」の途中、11bit studiosマーケティングディレクター・パトリック氏への囲み取材が行われました。以下、その内容となります。

――まずはご自身について、簡単に教えてください。

パトリックポーランドの11bit studiosで、マーケティングディレクターを務めているPatryk Grzeszczukです。『Frostpunk』に携わって2年になりますが、発売当初ワールドワイドでここまで売れるとは思っていなかったので幸せです。

――日本発売が決まった感想を教えてください。

パトリック私自身、ずっと日本のゲームで育ってきて、タトゥーを入れるくらい日本のゲームが好きです。なので、DMM GAMESを通してPS4版を日本で発売できることはとてもうれしく思っています。また、昨年は『ムーンライター』を日本で発売することができ、11bit studiosが日本でも認知されるようになってきました。

――ちなみに、特に好きな日本のゲームは?

パトリックたくさんありますが、『ストリートファイター』『ファイナルファンタジーVII』『メトロイド』『悪魔城ドラキュラ』は特に好きです。


パトリック氏のタトゥー

――はるばる北海道まで来ていただきましたが、体験会を見ての率直な感想を。

パトリック初めて来ましたが、北海道大好きです(笑)。ポーランドから来ているので、寒いのにも慣れています。

――『This War of Mine』から11bit studiosの作風が大きく変わり、「善悪の境目」が曖昧な選択をプレイヤーに委ねることが多くなりましたが、どのような意識の変化があったのでしょうか。

パトリック「善悪がくっきり別れている世界」にしたくはなかったというのがあります。プレイヤーに選択を委ね、それが例え悪いことであっても「これが自分にとっての正しい道である」というのを考えて選んでほしかったんです。

――そのようなゲームデザインは、同じくポーランドのCD Projekt REDが開発した『ウィッチャー3』など、最近の多くのタイトルに見られますが、開発者同士で研究をしていたりするのでしょうか。

パトリックそういったことはもちろんあります。が、ポーランドに限って言えば、“善悪というのは簡単に分けられるものではない”という考えや、“誰もやったことがない新しいものを作る”という意識は、ポーランドの文化からきているのだと思っています。

――RTSのコンソール版ですが、操作面はパッド向けに調整が入っているのでしょうか。

パトリックコンソール版でもベストな体験をしてもらうために、PC版発売から約1年掛けてコンソール版を開発しました。その結果、自信を持って送り出せるものができたと思っています。

――PC版ではDLCが配信されていますが、コンソール版にも配信されるのでしょうか。

パトリック公式にリリースできるかはまだわかりませんが、それに向けての準備は進めているところです。

■『Frostpunk』製品概要


・発売日:2020年2月27日(木)予定
・ジャンル:シミュレーション
・プラットフォーム:PlayStation 4/PC(DMM GAMEPLAYER)
・価格:PS4・PCともに3,980円(税別)
・プレイ人数:オフライン1人
・言語仕様:日本語/英語
・CEROレーティング:C(15才以上対象)


取材協力:DMM GAMES
《Takuya Suenaga》

ソウルシリーズ大好き Takuya Suenaga

1990年3月、神奈川県生まれ。パズル誌の編集を経て、イードへ。「Game*Spark」「インサイド」の編集業務に携わり、同社のアニメ情報サイト「アニメ!アニメ!」も経験。幼少期よりゲームに触れ、現在はCS機・スマホを中心にプレイ中。好きなジャンルはアクションやFPS・TPSなど。『デモンズソウル』を始めとしたフロム・ソフトウェアの「ソウルシリーズ」や、2020年にサービスを終了した『ららマジ』に特に思い入れがある他、毎年の『Call of Duty』に一喜一憂したり、『アクアノートの休日』『FOREVER BLUE』の新作を待ち望んでいたりする。

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